パソコンはDell inspiron531 です。
とりあえず電源を入れてみると・・・OSが見つからない云々のメッセージが表示されます。
BIOSで確認してみると・・・S-ATAのハードディスクが認識できていません。
シリアルケーブルやコネクタのさし位置も変えてみましたが全く状況はかわらず。
ハードディスクの故障のようです。
ハードディスクは・・・Seagate Barracuda 7200.11 ST3500620AS でした。
う~ん、ちょっと嫌な予感が・・・このシリーズのHDDは3年ほど前だったか、ファームウェアのバグ(不具合)が原因で、エラーログをカウントしていて、そのカウントが320の状態になった場合、次回電源を入れた際に認識しなくなってしまう(ロック)・・・ということで結構問題になっていました。
対応としては、現象が発生する前に、ハードディスクのファームウェアを対策済みのバージョンにアップデートすることなのですが・・・一般のユーザーの場合、問題が発生するまではそのまま使い続けてしまいますよね。
Barracuda7200.11
ディスクを取り出して、USB変換してみましたが、全く認識しません。
このようにロックしてしまうと、簡単に解除することができないのですが・・・いろいろ調べたらこのロックを解除するためのジグがあることを知り、入手しました。
基本的には、シリアル通信でハードディスクにアクセスして、ロックを解除します。
ハイパーターミナルは、会社員だったころに、機器の設定やファームウェアのアップデートによく使っていたので、ちょっと懐かしかったです。
ハイパーターミナル
ジグに付属の手順書に従って、コマンドを入力して、入力が終わったらハードディスクの電源を落とします。
これで、まずディスクを検証用パソコンに接続すると・・・認識しました!無事にロック解除できました。
ファームウェアのバージョンはDE12です。ディスク自体の状態は良いようなので、まず丸ごとバックアップをとりました。これでまず一安心です。
元のinspiron531にハードディスクを取り付けて、電源を入れると正常にWindowsが起動してきました。次にハードディスクのファームウェアをアップデートしないといけません。
Seagateのサイトのファームウェアアップデートユーティリティを実行しようとしましたが、なぜかHDDを認識してくれません。
この方法はあきらめて、isoファイルをダウンロードして、CD-RWに焼いて、CDから起動しました。
すると、ユーティリティが起動してファームウェアの更新が開始しました。
5分程度経過しアップデートが完了すると、パソコンの電源が落ちます。
検証用パソコンに接続して、再度確認してみると・・・
ファームウェアがSD1Aにアップデートされました!
本当は、別の新しいハードディスクに丸ごと復元を行ってもよかったのですが、今回はファームウェアをアップデートすることで対応させていただきました。
一般のユーザーは自分のパソコンのハードディスクのメーカーや型番まで意識している人は少ないと思います。今回の事象は、症状が発生してしまうと・・・簡単にロックを解除することができないので厄介ですね。
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