実はこのお客様のパソコンは昨年10月に、電源が全く入らなくなり、調べたところマザーボード上の電解コンデンサー12個が液漏れをしていたのが原因で、全部交換をしたのでした。
またマザーボードのコンデンサーが壊れたのかな?まだ半年しかたっていないのに・・・と思いながら訪問しました。
詳細をお聞きすると・・・10分くらい電源を入れていると突然電源が落ち、一旦電源が落ちると、暫く時間をおかないと電源が入らないそうです。
内容からすると・・・熱が関係していそうです。
とりあえずパソコンの電源を入れて確認です。通常通りWindowsが起動します。
電源のファンはちゃんと回っています。
10分を越えた頃・・・突然電源が落ちました!
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デスクトップパソコンの天板を開けてみました。
以前交換した12個の電解コンデンサーは液漏れを起こしていませんし、他のコンデンサーも異常ないようです。
ちょっと時間が経ち、パソコンも冷えてきたので、再度電源を入れてみました。CPUクーラーのFANもきちんと回っています。
・・・そうすると、電源ユニットが怪しそうです。
再び電源を落とし、電源ユニットを取り外します。
念のため中を開けて確認してみました。
すると、2次側の電解コンデンサーの頭が膨らんでいるのが5個ありました。(写真では3個しか写っていません)
これが原因だと思われます。液漏れを起こした電解コンデンサーは本来の役目を充分果たしませんが、通電して周囲温度が高くなってくるとさらに役目を果たさなくなってしまい、電源が落ちてしまうのです。
幸いお客様のパソコンは、ショップブランドPCで、電源ユニットは汎用のATX電源でした。電源容量・電源サイズを確認して別の電源を用意しました。
メーカーのパソコンは、電源がカスタム品のことが多く、いろいろな形状・仕様のため、電解コンデンサーなどの故障があると、部品を交換して直さないといけないのですが、汎用のATX電源を使っているパソコンだと、電源ユニットをそのまま交換できるので助かります。
さて、電源ユニットを交換し、元通り配線して電源を入れます。
正常に起動し、暫く様子をみます。10分・20分・30分経っても電源が落ちることがありませんでしたので、お引渡しです。
最近は暑い日が続いていますが、パソコンも熱に弱く、暑い環境では内部を構成している部品の寿命が短くなり、結果としてパソコン本体の寿命も短くなります。
吸気・排気口などに埃などがたまり、内部の空気の循環が不十分になると、熱くなりますので気をつけてくださいね。
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