パソコンはSatelliteB353/25JBです。元はWindows8のモデルなのですが、お客様が慣れているWindows7がいいとのことでしたので、Windows7ダウングレードのモデルを購入しました。
スペック的には、Windows7 Pro 32bit、CPU i3-3120M、メモリ4GB、500GB HDDといった構成です。
とりあえず電源を入れてみました。･･･すると、Windows7の画面が表示されました。うん？まだWindows7で使っているのかなと思い、お聞きすると･･･パソコンは、通っているパソコン教室で主に使っているが、そこの先生がインターネットにつながなければWindows7でもいいよ･･･とおっしゃってくれたので、そのままなのだそうです。確かにご自宅にはネット環境はなく、用途もパソコン教室で、WordやExcelの学習で使うだけだそうです。
暫くすると･･･丸い輪がくるくる回っている状態になりました。ここから進まないそうです。輪自体はくるくる回っているので、フリーズしているわけではないのですが、状況は変わりません。
ディスクアクセスランプが無いモデルなので、はっきりとは確認できませんが、ディスクが回転している音はしていますので、なんだかの処理はしているみたいです。でもちょっと音がヘンなような気もします。
10分くらいしたら、デスクトップの画面が表示されてきました･･･がものすごく動作が遅いです。数分でアイコンなどが表示されました。
とりあえずエクスプローラーを起動してみました･･･が、なかなか開かず数分待たないと開きません。
やはりディスクの音がヘンなのも気になり、一旦HDDを取り外して、どらとものノートにつないで、状態を確認してみることにしました。
すると･･･「代替え処理保留中のセクタ」が多数あり、「注意」状態でした。
ただ使用時間が1200時間ちょっとと少ないのに、もうセクターエラーが発生しているのも不思議でした。
HDDの場合は、衝撃や振動により故障することが多いので･･･普段パソコンを持ち運びされますか？･･･と尋ねたら、パソコンは主にパソコン教室へ持っていって使います。パソコン教室へは自転車で通っています･･･とのことでした。
う～ん、自転車･･･パソコンは、カバンに入れて背中などに背負っていますか？と尋ねると･･･パソコンは、自転車のカゴに入れて運んでいます。･･･とのこと。
パソコンの電源を切って、自転車のカゴに入れて運んでいるそうですが･･･結構自転車のカゴだと、衝撃がありそうです。
いずれにしろ、HDDは壊れかかっていますので、交換しないといけないのですが･･･今後も自転車でパソコンを持ち運ぶしか手段はないとのことでしたので、SSD（半導体ディスク）に換装することにしました。もちろん、自転車の振動・衝撃で他の部品が故障する可能性もゼロではないのですが、一番壊れやすいHDDをSSDに換えることで、かなり衝撃・振動には強くなります。
HDDは500GBでしたが、実際の総使用容量は40GB程度でしたので、250GBのSSDに換装することにしました。
一旦お預かりして、まず別の500GBのHDDにクローンを作成しました。
クローン作業では、784セクターがエラーでした。時間も2時間22分かかりました。（通常の500GBのクローン作成は90分程度で完了します。）
セクターエラーのあるHDDのクローン作業の場合、何回も元ディスクのクローンを作成する可能性もあるので、この段階でクローンディスクを、アプリで丸ごとバックアップも取っておきます。
まず、クローンの500GBのHDDを取り付けて、Windowsが起動することを確認しました。さらにCHKDSKコマンドで、ファイルチェックを行いました。
Windows7だと、このスペックだと結構キビキビ動きます。
一旦クローンのHDDを取り外して、250GBに収まるようにパーティションの大きさを小さくします。
今度は、250GBのSSDへクローンを作成して、本体に取り付けます。
やはりWindowsの起動が速くなりました。あとは、「未割り当て領域」をなくすようにパーティションの拡張・移動を行います。
今回は、正常なHDDに換装しただけで、通常の動作速度になりましたが、自転車のカゴにパソコンを入れて運ぶという振動や衝撃に少しでも強くするために、SSD（半導体ディスク）への換装を行ったという意味合いもあります。
久しぶりにWindows7のパソコンを触りましたが･･･そこそこのスペックでも、キビキビ動作しますね。
Windows8.1、Windows10と新しいOSになるにつれて、キビキビ動作するための要求スペックが高くなっていくのは･･･勘弁してほしいです。
