どらともは、ディスク修復→データ取り出しの専門会社ではありませんので、障害の程度によりますが軽障害であれば取り出しが可能ですが、実際の状況を確認してみないと何とも言えません。確認してどらともで対応不可であれば、やはり専門のデータ取り出し会社へ依頼することになります。
とりあえず、調べて欲しいとのことでしたので外付けディスクを送付していただきました。
受け取り荷物を確認すると・・・外付けUSB接続ディスクと、新品のSSDの外付けUSBディスクが送られてきました。・・・データが取り出せたら、新品のSSDの外付けディスクにコピーしてください、とのことでした。
まず状況の確認です。バッファローのHD-CL1.0TU2という1TBの外付けHDDでした。
検証用パソコンにつないでみると・・・USB接続は認識しドライブも表示されるのですが、開くことができません。内部のHDD自体は回転しているみたいでした。
外付けのUSB接続のディスクは、S-ATAのHDDにUSBへ変換する基盤を付けて、パソコンへUSB接続しています。この変換基盤も故障することがあります。
HDDを取り出して、単体で確認してみることにしました。
取り出したHDDにどらとものUSB変換装置でつないでみると・・・「ドライブの修復が必要です」というメッセージが表示されましたが、今度は開くことができて内部のフォルダーやファイルを確認できました。どうもUSB変換基盤の故障のようでした。
この状態で、ディスクの状態を確認してみると・・・
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やはりセクターエラーが発生しており「注意」状態でした。使用時間も38,000時間となっていました。
とりあえず、同容量の1TBのディスクにクローンを作成して、そのクローンディスクで作業することにしました。こうすることにより、元のHDDはそのままなので、どらともで対処できない場合でも、元の預かった状態でご返却することが可能です。
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クローンを作成したところ、156個のバッドセクターがありました。通常よりも時間がかかりましたがクローンディスクができました。
このクローンディスクを検証用パソコンに取り付けると・・・最初に「修復が必要です」というメッセージが表示されますが、内部フォルダーやファイルを確認できました。この状態でチェックディスクを実行しました。
なんか・・・クロスリンクが云々というメッセージ表示されて、なかなか完了する気配がありません。ちょっと時間がかかりそうで長期戦の感じでしたので、そのままにして帰宅。
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翌日確認すると・・・チェックディスクが完了していました。
一旦ディスクを取り外して、再度USB接続してみると・・・今度は「修復云々」のメッセージは表示されませんでした。
内部のフォルダーファイルも問題なさそうでしたので、同梱されてきた新品のSSDのUSB接続のディスクにコピーを行いました。
コピーも無事に終わりましたので、お客様にご返却いたしました。
その後、お客様から連絡があり・・・データの確認できましたとのことでした。
本当は、大事なデータの保存の場合はUSB接続ディスクでもRAID1(ミラーリング)構成のものもあるので、そのような機種のほうがディスクの故障に対する安全性は高くなります。ただし今回のようにUSB変換の基盤は二重化させていないので、故障してしまうと読めなくなってしまいますが・・・
そうすると、2台用意しておいてミラーリングするなどの対応もあります・・・がキリがないですね。
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