この手の詐欺は昔から存在していたのですが、コロナ禍でパソコンを触る時間が増えたり、ネットショッピングの利用増などで、新型コロナ流行前よりも4倍以上検出数が増えているそうです。
そもそもサポート詐欺の詐欺といわれるのは・・・実際にパソコンがウィルスに感染したり、ハッキングされていないのに、偽の警告画面や警告音で不安にして、お金をだまし取るからです。
その流れは・・・
ネット閲覧などをしていると、突然「ハッキングされています」、「ウィルスに感染しています」などの画面が表示されて、音声でも警告音やメッセージが流れる。
→たいていは、メッセージが画面いっぱいに表示されて、マウスでいろいろ操作しても変化なし。
→画面や音声で、すぐにこちらの(偽)サポートセンターへ電話するように案内がある。
→電話すると、たいてい片言の日本語を話すオペレータが出る。
→状況を説明すると、遠隔操作をする必要があると言われ、オペレータの指示にしたがい遠隔操作アプリをダウンロード・インストールしてしまう。
→遠隔操作を行い、ユーザーのパソコンに入り、マウスなどを動かして調査して(ふり)、「セキュリティが無効になっている」などと嘘の説明をする。
→対応するには、サポートプラン契約が必要で、3万~5万円(1年~3年のサポート期間)程度の費用がかかり、それをプリペイド式のギフトカードで支払うように指示する。
→ギフトカードを購入して、相手にカード番号を伝えると、「番号認証がうまくいかない」などとして、カードの買い直しを指示してきて、さらに追加のギフトカードを購入することになる。
これで直る保証もなく、1~3年のサポートを受けられるわけでもありません。さらにオペレターの指示で遠隔操作アプリをインストールしてしまった場合、そのままだとまた遠隔操作されて、パソコン内の大事なデータも盗まれる可能性もあります。
万が一、サポート詐欺の画面が表示された場合(画面いっぱいに「ハッキングされています」、「ウィルスに感染しています」など表示され、警告音や音声でもメッセージが読みあけられます)
1.突然、メッセージが画面いっぱいに表示されマウス操作できなくなり、音声でも警告されると誰でも焦ってしまいますが、落ち着いてください。
偽の警告ですので、焦る必要はありません。
2.絶対に画面や音声で案内されている電話番号(偽のサポートセンター)へ電話をかけないでください。電話をかけてしまうと、前述の様に最終的にプリペイド式のギフトカードを購入させられてしまいます。
<対処方法>
以下方法を試してみてください。
3.キーボードから(キーボード左側にある)、「Ctrl」キーと「Shift」キーと「Esc」キーを同時に押します。
すると、タスクマネージャーが起動します。
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その中に、使用しているブラウザ(インターネット閲覧アプリ)、例えばMicrosoft Edgeや、Google Chromeが表示されていると思います。
もしタスクマネージャの表示が下記の様に「詳細表示」になっている場合は、左下の「簡易表示」をクリックしてください。
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4.ブラウザ名(Microsoft Edgeや、Google Chromeなど)を左クリックで選択します。右下の「タスクの終了」ボタンを左クリックします。
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ブラウザ名が複数表示されている場合は、選択→「タスクの終了」を繰り返して、ブラウザ名が表示されていない状態にします。
この状態で、すでにサポート詐欺の画面表示や警告音などは消えていると思います。マウスも操作できるようになっています。
5.パソコンを「再起動」します。「シャットダウン」ではダメです。
6.再起動したら問題なくWindowsが動作することを確認します。ブラウザの履歴やキャッシュを削除したほうが安心です。
インターネットにアクセスすると・・・ブラウザが「復元しますか?」と聞いてくることがありますが、これは「X」で閉じるか、復元しないようにしてください。復元をしてしまうと、また先ほどのアラーム画面に戻ってしまうことがあります。
そして、このサポート詐欺の画面が表示された時に、見ていたサイトにはいかないことです。履歴などを利用してまた同じサイトへ行ってしまうと、またサポート詐欺の画面が表示されてしまう可能性があります。
もちろん、手口や仕組みも変化してくると思うので、必ずこの方法で解決できる保障はありません。
あくまでも、こちらのサイトでは、サポート詐欺への注意喚起や、サポート詐欺の画面が表示されて、パソコンが操作できなくなった場合の、対応方法について記載しています。ギフトカードなどを購入してカード番号などを伝えてしまった場合については、警察などへご相談ください。
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