飲食店のお客様で、異なる店名のお店を２つ経営しており、ホームページも異なるドメインで２つ運営しているお客様からのＳＯＳでした。
元々は、その２つのホームページを管理しているかたがいたのですが･･･辞めてしまい、あまりホームページに詳しくないかたが担当する事になり、その際にホームページの修正方法や転送方法などを、どらともがお教えし、最近では何の問題もなく、ホームページの管理を行っていらっしゃいました。
今回運営しているＡとＢ（仮名）のホームページの両方を修正したそうです。Ａのホームページを転送する際に、最初誤ってＢのサーバーへ転送してしまったそうです。すぐに気がついて、Ａのサーバへ転送しなおしたそうです。改めてＢのホームページをＢのサーバーへ転送しましたが･･･実際のＢのホームページを確認するとＡのトップページになってしまっているとのことでした。
お店のホームページなので、できるだけ早く対応しないといけないので、別のお客様のサポートが終ってそのまま立ち寄りました。
Ｂのホームページを確認すると、確かにトップページはＡになっています。そのためそのトップページからのリンクもＡへ飛んでしまいます。
使っているアプリはホームページビルダーなのですが、念のためビルダーのプレビューでは問題ありませんでした。念のため再度Ｂの修正内容を、Ｂのサーバーへ転送してもらいました。エラーもなく転送完了しました。
ブラウザで「再読み込み」を行って確認してみましたが、やはりＡのトップページのままです。
こうなると実際のサーバーの中身がどうなっているか確認する必要があります。ホームページビルダーにも「fxfer」というFTPツールがあるので、Ｂのサーバーへログインしてみました。
ファイルを確認してみると･･･indexファイルが２つあります。厳密にいうとindex.htmlとindex.htmの２つです。
ホームページでは、TOPページはindexというファイル名で保存するのですが、拡張子がhtmlとhtmでは、別のファイルの扱いになります。さらに今回のように拡張子がhtmlとhtmのindexファイルがある場合は、表示する優先順位があり、index.html→index.htmの順に表示されるのが一般的です。
そもそも拡張子が異なるにしても、indexファイルが２つあるのは、あまり一般的ではありません。
サイトのファイルを確認すると、Ａのホームページはindex.htmlで作られていて、Ｂのホームページはindex.htmで作られていました。そうすると、最初に誤ってＡのサイトをＢのサーバへ転送した際に、Ａのindex.htmlがＢのサーバーへ転送されてしまい、その後間違いに気づいて、Ｂのindex.htmをＢのサーバへ転送しても、Ａのindex.htmlはそのままＢのサーバに残っているので、サイトを表示すると優先順位の高いＡのindex.htmlが表示された･･･と考えるとつじつまが合います。
であれば、Ｂのサーバー内のindex.html(Ａのトップページ）を削除すれば、indexファイルは本来のindex.htm(Ｂのトップページ）が表示されるはずです。
先ほどの「fxfer」を使って、Ｂのサーバ内のindex.htmlを削除しました。
これで、ブラウザで「再読み込み」を行うと･･･無事にＢのトップページが表示されました。
indexファイルの優先順位は、あまり気にしなくてもよいと思うのですが、サーバへ転送する前に、転送先サーバが間違っていないか確認する事が大事です。
