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RAMDISKの設定には注意を!

先日のブログでも書きましたが、XP→Windows7のアップグレードパソコン、メモリー搭載容量が1GBで不足していたので、4GB(2GB×2)のメモリーを用意してお伺いしました。

交換する前にお客様から、表示できないサイトがあるということでお話をいただきました。
お仕事で使用しているサイトで、ログインしたあと、画面が真っ白けのままで何も表示されません。
Yahooなどのページは、正常に表示されるそうです。

もう一つ気になったのは、「ディスクの空き容量が不足しています」というメッセージが表示されることです。
Cドライブ用のハードディスクは1TBの容量で、ほとんど空いています。よく見ると・・・Eドライブとして32MBのドライブがありました。
調べてみると・・・RAMディスクでした。搭載メモリー1GBのうちの32MBをRAMディスクとして使用しておりそれがEドライブでした。
本来RAMディスクは、メモリー容量が余るほど十分にある場合に、余っている部分をディスクとして使用して、動作の高速化を図るのですが・・・メモリー容量が足りない状態で、小容量のRAMディスクを設定するのは、デメリットしかありません。

RAMディスクのユーティリティを確認してみると・・・IEのキャッシュとして使用するように設定されていました。32MBでは容量が少ない感じがします。
キャッシュをの容量を増やそうにも、元々1GBではメモリー不足なので、今度は本体で使用できるメモリー容量が減ってしまい、さらに動作が遅くなってしまいます。

とりあえず、メモリーの増設作業を行い4GB(2GB×2)にしました。
(32BitのOSでは4GB(実際はもう少し減ります)までしか認識しません。)

メモリーチェックを行い問題ないことを確認して、RAMディスクのユーティリティで「RAMディスクを使用しない」設定にしました。
これで再起動すると、ログインすると真っ白になってしまうサイトも、問題なく表示されました。

しかし・・・システムで確認すると、実装メモリ容量は4GBとなっていますが、840MB使用可能となっています。
いくら32bit版OSでも、3GB前後使用可能のはずなのですが・・・

以前BIOSのバージョンにより、メモリー使用可能容量が1GB以下になってしまうという機種があり、BIOSのバージョンアップにより解決した事例があったのですが、今回の機種では調べてもそのような報告はありませんでした。

RAMディスクユーティリティを調べてみると、使用しないにしても使用可能容量が増えないという報告が見つかりました。
メモリーを4GB搭載すれば、わざわざRAMディスクを使用するメリットもあまりないので、RAMディスクユーティリティを削除しました。
再起動後、確認すると・・・使用可能容量は3.25GBとなっていました。これなら正常です。

RAMディスクは、メモリー容量がよほど余っていて、キャッシュなどに使用できるくらいの十分なRAMディスク容量を確保できるのであれば、きちんと設定すればパソコンの動作を速くすることも可能だと思いますが・・・メモリー容量に余裕がないのに、無理やり小容量(今回は32MB)のRAMディスクを作成して、キャッシュなどに使用するとパソコンの動作に悪影響を及ぼすことがあります。
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