今回は、Vistaのノートパソコンで、起動してもデスクトップ画面が表示されないままという現象で、事務所へお持ちいただきました。
電源を入れると・・・BIOSが起動してメーカーロゴが表示されますが、そこから青い画面になりカーソルだけが表示されます。カーソルは動くのですが、全く進んでいる気配はありません。
でもディスクアクセスはしています。
セーフモードでも同じでした。
ハードディスクの故障も考えられるので、一旦お預かりしました。
ハードディスクを取り外して調べてみましたがセクターエラーなどは発生しておらず「正常」でした。
検証用のパソコンからも、きちんとディスクを認識しており、フォルダーやファイルも認識できます。
とりあえず、クローンディスクを作成して、そのディスクを取り付けて確認することにしました。
やはり起動しても、青い画面のままです。「Ctrl」+「Alt」+「Del」キーを押すとタスクマネージャーを起動することができました。
CPUが100%のままで、explorer.exeが90%以上を占めています。通常はCPU使用率が100%で貼りついたままというのは、あり得ないのですが・・・
20分くらい別の作業を行い戻ってみると・・・100%は変わらずだったのですが、プロセスが別のものに変わっていて、90%以上になっています。どうもものすごくゆっくりですが、進んでいるみたいです。
いつかは起動するかもしれませんが、この調子だとどれだけ時間がかかるかわかりません。
そこでこの前も使ったインストールディスクから起動して「コンピュータを修復する」を選び「システムの復元」を実行しました。現象が発生した以前の復元ポイントに戻しました。
復元は問題なく完了して、Windowsも起動してきました。
この状態でいろいろ確認してみると・・・有料のセキュリティソフトとWindowsのファイヤーウォール、WindowsDefenderの両方が「有効」になっていました。
複数のセキュリティソフトが有効になっていると、お互いに悪影響を及ぼすことがあります。
まずWindowsのファイヤーウォールとWindowsDefenderを「無効」に設定しました。
次にセキュリティソフトを最新の状態にして、さらにWindowsUpdateを実施しました。
全ての重要なWindowsUpdateを実行して問題ないことを確認しました。
ここまではクローンディスクの作業でしたので、元のハードディスクに戻して、上記と同じ作業を行い、問題ありませんでした。
今回は、複数のファイヤーウォール、セキュリティソフトとWindowsUpdateが関連して、動作がおかしくなってしまったと思われます。
この状態で暫く様子見とさせていただきました。
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