11ac規格は、今までの11n規格よりもさらに高速化された規格で、パソコンや無線ルーター親機も対応した機種が出始めています。
従来の11nでは、理論値速度は300Mbpsだったのですが、11acでは、理論値で867Mbps、1300Mbps(内蔵アンテナの数で変わる)となっています。実際は、電波の混み具合や、親機とパソコン(子機)の距離(遠いほど遅くなる)などにより、理論値よりも遅くなります。
お客様の状況を確認すると・・・新しいタブレット端末は11ac対応ですが、無線ルーター親機が古い規格11gしか対応していません。さらに回線がADSL回線でした。
そうすると・・・無線ルーターが11gまでしか対応していないので、タブレット端末も11gで接続することになってしまいます。11g規格は理論値54Mbpsです。
さらにADSL回線は、電話局までの距離により速度も変化してしまうのですが、どう頑張っても50Mbps以上の速度はでないと思います。
つまり、せっかく11ac対応の子機を用意しても、無線親機が11acに対応していないと遅い規格11nや11gで接続することになってしまいます。
さらにネット回線も11acの速度を活かすためには、ADSL回線ではダメで、1Gbpsの光回線を使用しないといけません。
なので今回のお客様の場合、11acの高速を活かすためには、無線ルーターを11ac対応のものに交換すること、ADSL回線でなくて、もっと高速な回線に変更数することが必要になります。
一般的に、ネットの接続速度の高速化は、ネットの回線・ルーター(有線・無線)・パソコンの対応LAN規格(有線の場合100Mか1Gか、無線の場合11gか11nか11acか)などをひっくるめて考えないといけません。
例えば、高速回線にして、ルーターも新しくしても、パソコンがXPの初期機でメモリ256MBのような場合は、パソコンの速度がボトムネックになっていますので、ネットの閲覧速度は速くなりません。水道管と同じで一番細い(遅い)管で、流れる水量はきまってしまうのとよく似ています。
最近の「パソコンサポート」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事