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Dynabook TX/65F ACアダプターで電源落ちる プロードライザ対応修理

こちらのブログをご覧になって、Dynabook TX/65Fの修理のご依頼がありました。

現象としては、プロードライザの故障により、ACアダプター接続時に突然電源が落ちたり、再起動を繰り返すというもので、この時期のDynabookでは有名?なものです。
バッテーリのみの場合は、問題なく起動するのも特徴です。

ご依頼主様は、ネットでいろいろ調べて、プロセッサードライバーをMS標準ドライバーに変更することで、回避できていたそうですが・・・それも効果なく電源断→再起動の繰り返しになってしまったそうです。
MS標準ドライバーにすることにより、回避できるのは・・・CPUの効率が下がりますので、消費電力が少なくなることにより、電源回路のノイズの軽減やノイズの周波数が変わるからだと思います。
しかし根本的な対応ではないので、プロードライザがさらに劣化してしまうと、MS標準ドライバーでも、電源断→再起動の繰り返しが再発してしまうようです。

ではプロードライザを交換すれば直るかというと・・・本来ならそれで直るはずなのですが、プロードライザの粗悪品が出回っており、交換しても直らない、すぐに再発することが多くありました。

プロードライザでなくて、インダクタを値の大きなものに交換すると直るという記事も見かけますが・・・これも、プロードライザの劣化により静電容量が減少した分をL値が大きなインダクタに交換して補完するようなイメージです。なのでプロードライザの劣化がさらに進み、静電容量の減少が大きくなるとやはり再発する可能性があります。

そのため暫くどらともでは、このDynabookのプロードライザの故障による修理対応は控えておりましたが、チップタンタルコンデンサーに置き換えることで、問題なく直ることがわかりましたので、昨年末から修理対応を行っています。



OE907が使われています。プロードライザをチップタンタルコンデンサーに置き換えました。



今までの現象がピッタッと直り、ACアダプターを接続した連続稼働でも、電源が落ちたり、再起動することなく問題ありませんでした。

DynabookのVista機によく見られる現象なのですが・・・修理するか、買い替えるか非常に悩む時期でもありますね。
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