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バッテリーが取り外せないノートパソコンのメモリ増設(PC-GN242FRAB)

時々お伺いするお客様から・・・ノートパソコンの動作が遅いので、速くなるようにして欲しい・・・とご依頼がありました。
パソコンは、ノートのPC-GN242FRABでスペックは、CPU Core i3-7100U、メモリ4GB、HDD 500GB、Windows10(64bit)です。
起動してみると・・・確かに5分くらい画面が真っ黒のままです。
その後デスクトップの画面が表示されてきましたが、なかなか動作しません。
暫く使っていなくて、久しぶりに電源を入れたら、使える様になるまでに時間がかかるとのことでした。
やっと(10分)くらいで、なんとか使える様になりましたが、動作が遅いです。
まずセキュリティソフトのアップデートが始まりました。暫く待ってアップデートが完了しました。
その後は、タスクマネージャーで確認すると、やはりディスク(HDD)の使用率が100%のままの状態が続きました。
HDD自体は「正常」でしたので、やはりHDDの能力不足とメモリー(4GB)の不足が原因と判断しました。
お客様には、SSD(半導体ディスク)への換装と、メモリーを4GB追加して8GBに増設することで、概略費用をご提示して、作業を行う事になりました。

必要なSSDとメモリーを手配したのですが、ちょっと疑問点がありました。


上の写真の様に、底面のネジを外すとHDDやメモリーにアクセスできるようになるのですが・・・ここで、バッテリーをどうやって取り外すのか疑問が???
どう見ても底面カバーを外さないと、バッテリーにアクセスできません。
メモリー自体は、ネジ一つ外してカバーを開ければ、追加できるようになっているのですが、このまま(バッテリーがつながったまま)で、その作業はリスクがあります。ノートパソコンの作業では、まずバッテリーを外すのが鉄則です。
パソコン修理屋だったら、底面のカバーを外して、バッテリーの接続を外して作業してもよいのですが、一般のユーザーにそのような作業を行ってから、メモリーの交換・増設を行ってもらうのは危険すぎます。
一旦は、底面のネジを全部外して、底面カバーを外そうと思ったのですが、やはり一般のユーザーがそのような作業を行わないとメモリー交換・増設できないというのはおかしいです。

念のためネットでPC-GN242FRABの説明書を探してみました・・・ありました!
メモリを取り扱う前の準備として「重要」と注意書きがしてありました。

普通のシャットダウンでなくて「完全シャットダウン」を行うよう指示がありました。
指示では、「回復」メニューからの操作になっていますが、「Shift」キーを押したままのシャットダウンでも、「完全シャットダウン」は可能です。

そして、メモリーの取り付け、カバーを戻す作業の説明にこんな記載がありました。

「ACアダプタを取り付けることで、内蔵バッテリが有効化されます。」

つまり、完全シャットダウンを行うと、内蔵バッテリーは無効化され、その状態でメモリの交換・増設を行い、作業後はACアダプターを取り付けると、内蔵バッテリーが有効になる・・・ということです。

試しに、完全シャットダウンを行い、ACアダプターを外した内蔵バッテリのみの状態で、電源スイッチを入れると・・・確かに電源は入らず、内蔵バッテリーは無効の状態になっていました。
内蔵バッテリーが無効になっていることが確認できたので、メモリーの増設とSSDの換装を行いました。

作業後、内蔵バッテリーのみでは電源が入りませんでした。ACアダプターを取り付けることで、電源が入りました。
一旦電源が入れば、以降内蔵バッテリーのみでも電源が入ることを確認しました。

いつもSSDへの換装や、メモリーの増設・交換など作業を行う場合は、必ず「完全シャットダウン」を行ってから、行うのですが・・・
完全シャットダウンを行うと、内蔵バッテリーが無効になる機種があることを初めて知りました。まだまだ勉強不足です。
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