変な文字の内容はわかりますか？とお尋ねしましたが、覚えていないとのことで、お伺いしました。
お伺いすると・・・別のパソコン屋さんで作ってもらったデスクトップパソコンで、OSはXPでした。
念のため確認すると、ネットにはつないでいないといか、ネット環境が無いとのことでした。
電源を入れてみました。
“次のファイルが存在しないか壊れているため、Windowsを起動できませんでした。”
\WINDOWS\SYSTEM32\CONFIG\SYSTEM
と表示されてしまいます。セーフモードの起動でも同じです。
最近のOSは、うまく起動できないと自身で修復するような機能があるのですが、XPではそのような機能がなくて、以前はこのエラーメッセージはよく目にしました。
この原因の一つは・・・ハードディスクが物理的に壊れてしまい、読み込めない部分が発生してしまい、起動に関するファイルが壊れてしまい、Windowsが起動できない。
もう一つは、ハードディスクは問題なくても、起動に関するファイルが論理的に壊れてしまい、Windowsが起動できない・・・のどちらかのことが多いです。
物理的に壊れてしまっている場合は、ちょっとやっかいです。
ハード的にクローンディスクを作成して、ファイルの修復を行う必要があります。壊れているファイルの数が少なければ、ほぼ元通りの状態に戻すことができますが、壊れているファイルが多数だと戻せないこともあります。
論理的に起動ファイルが壊れてしまっている場合は、回復コンソールを使って、壊れたファイルを正常に起動していた復元ポイントのファイルに差し替えることで、直すことができます。
ただ回復コンソールを使用する方法は、面倒なので・・・UbuntuをCDからブートして、
\WINDOWS\SYSTEM32\CONFIG\ 内の、SYSTEM、SOFTWARE、SAM、SECURITY、DEFAUTの５つのファイルの拡張子を.BAKなどに変更して、System Volume Informationフォルダーのrestore{GUID}フォルダー内のRPXで始まるフォルダーがあるので、正常に起動していた一番新しいフォルダのSnapshotフォルダーを開きます。
その中の_REGISTRY_USE_DEFAULT、_REGISTRY_MACHINE_SECURITY、_REGISTRY_MACHINE_SOFTWARE、_REGISTRY_MACHINE_SYSTEM、_REGISTRY_MACHINE_SAMの５ファイルを、\WINDOWS\SYSTEM32\CONFIG\内にコピーしてファイル名をSECURITYなどの元のファイル名に変更します。
これでWindowsが正常に起動するようになりました。システムの復元で、正常に起動した時点の状態に戻したと同じ事（データーは、そのまま保護されています）になります。
最近はOSが新しくなり、この画面も見なくなってしまったので・・・ちょと懐かしい感じがしました。
