譲ってもらったXPのパソコンだそうですが、全く電源が入らなかったそうです。なんとか使えるようにしたいとのことで、パソコンを送付していただきました。
パソコンは、VALUESTAR VL47E/7です。
このシリーズは、マザーボード上の電解コンデンサーが故障（液漏れ）していると、電源は入るものの画面が真っ黒（BIOSも起動しない）だったり、突然フリーズしたりします。また電源ユニット内部の電解コンデンサーが故障していると、全く電源が入らない状態になります。
マザーボード上の部品を確認したところ、問題なさそうでした。電源ユニットと取り外して単体で確認してみると･･･うん？全く電圧が出力されていません。
幸いこの電源ユニットPU786Bは、どらともで動作品の在庫を持っていましたので、交換しました。
交換後、電源が入りましたが･･･今度は「CMOS checksum error」が表示されました。
BIOS画面に入ると日付がリセットされていましたので、ボタン電池が消耗しているようです。
一旦電源を切り、ボタン電池を取り外して電圧を確認してみると･･･
なんと０Vです。測り間違いかと思い、新品のボタン電池で確認すると3V以上テスターが表示しましたので、やはり０Ｖです。
ずっと通電されないで放置されていたのでしょうか？
新品のボタン電池に交換して、BIOS設定を行いました。
その後、WindowsXPを起動できる状態になりましたが･･･なにせ古いOSですから、使用していく上でいろいろ制限が発生する可能性があることをご理解いただきご返却いたしました。
p.s.別件で、タブレットの操作方法のご説明でお伺いしたお客様で･･･このパソコンは使えるように直りますか？と質問があったので、確認してみると･･･古い（CRTディスプレィ）デスクトップパソコンでした。
とりあえず電源を入れてみると･･･うん？Windows2000のロゴが！ ビックリです。ロゴが消えた後、画面が真っ黒になり再起動を繰り返します。何回か再起動していると、Windowsが立ち上がることがあるそうですが、暫く使っていると突然電源が落ちて再起動してしまうそうです。そして直れば、ネット閲覧に使いたいとのことでした。う～んWindows2000でのネット閲覧は、セキュリティ的にほぼ無理と思った方がよいです。タブレットでネット閲覧はできますし、パソコンでネット閲覧をしたいのであれば、新しいWindowsOSのパソコンに替えるのが一番確実です。
