D51-408号機

神奈川県川崎市多摩区の「生田緑地」に静態保存されているD51-408号機を紹介する。

 

最近になって整備されたのか、機関車全体は塗装が綺麗であり、錆も少なく、現役時代を彷彿させる姿である。「D51408」のナンバープレート4枚も綺麗になっていた。

ナンバープレートは、公式非公式ともに残存している。日本車輌製造銘板は、公式側は残存していたが、非公式側はなかった。また、最終検査表記「46_10_22_OM」も字体は異なるも復元されていた。

キャブ内(電車でいう運転台)。

キャブ内は、階段が備えられているため、アクリル板越しながらも見ることができる。状態は、部品の欠損は少なく、ブレーキ弁、圧力計や速度計等のメーター類、保安装置はしっかり残っていた(キャブ内は、機関車の破損やいたずら防止、さらには部品盗難や安全面(アスベスト)の観点から立ち入り禁止となっている)。

 

説明板2点(蒸気機関車の仕組み・D51-408号機の概要)※画像をタップすると拡大できます。

生田緑地内にあるため、間近に見ることができる(機関車周辺に小さい柵がある)。

撮影日→ 2018(平成30)年12月10日(月)

アクセス→小田急電鉄小田原線向ヶ丘遊園駅下車徒歩15分

 

○D51-408号機車両履歴

1940(昭和15)年4月10日日本車両名古屋工場製。新製配置、富山機関区(現：JR貨物同)

同年6月、広島機関区(現：JR貨物同)転属。

50(昭和25)年、国府津機関区(現：JR東日本国府津車両センター／神奈川県)転属。

51(昭和26)年、新鶴見機関区(現：JR貨物同／同)転属。

54(昭和29)年、品川機関区(現：JR東日本田町車両センター／東京都)転属。

58(昭和33)年、田端(たばた)機関区(同)転属。

62(昭和37)年、大宮機関区転属。

69(昭和44)年、新鶴見機関区転属。

70(昭和45)年11月廃車。

71(昭和46)年10月保存。