最近、息子の学校の話の中に 時々登場する「地頭が良い人」
テスト1日前でも、殆ど何もやっていないというクラスメイトAくん
でも、テストの成績はとても良い。
母:「ホントかなー?勉強やっていない、というのは、真実ではないかもよ」
息子:「いや、ホントなんだ。だって、宿題も、全く手を付けていなかったのをこの目で見たんだから。」
母:「宿題だけは、やっていないけど、他のテスト勉強はしていたかも!」
息子:「そんなのあり得ない。勉強したなら、ちゃんと「やった」と言う奴だし。それなのに、なんでテストの点が良いのかな?」
母:「地頭がイイってことなのかもね」
息子:「それって、もう、どうしようもないことだよ。。こっちは、結構勉強してるのに、そいつの方が点数高いとか。。ホントやる気なくす」
息子が言うには、ちょっと勉強しただけで、するするーっとテストで高得点を取れてしまう子達がいるのだそうだ。
面談をした時、高校の担任の先生からは「決して悪い点数ではないのだから、自信を持って良い」と言われた。
それなのに、息子は浮かない顔をする。
自分は、2日間も勉強したのに、アイツは1時間ちょっとやっただけで高得点。
要領良く「勉強ができる子」には、かなわない、ということか。
中学校では「お山の大将」でいれた息子も
同じ成績の子達が集まって来る高校では、自分は「大将」にはなれない。
当たり前の事なのだけれども、
息子にとっては、初めての「挫折」に近いのかも知れない。
高校生にとっては、それらの「地頭の良い人」は「スーパーヒーロー」に違いない。
だって、カッコイイもん✨
でも。。。。
社会に出たら、どうなるか?
「地頭の良さ」だけで、世間を渡っていけるか?
答えは、たぶん No. だ。
社会に出れば、「テストの成績」が、そのまま「本人の評価」に代わる訳ではない。
「地頭が良い」だけでは足りなくて、
その人の人間性とか、仕事に対する姿勢とか、処世術とか
そんな事も、結構な割合で評価に入って来る。
「地頭」で勝負、できる業界もあるかも知れないが
それ以外の事で、その人の総合的な評価を上げられるチャンスは沢山ある。
頭の回転は、Bさんの方がずっと早いけど
Cさんは、とにかく努力して、粘り強さで逆転できる。とか
飲み込みが早いのはBさんだけど
Dさんは、下の子を育てるのが上手で、皆に慕われる。とか。
社会に出れば、それこそ、「地頭の良さ」よりも、もっと他の事が大切になってくる気がする。
だから
息子よ、心配はいらないよ。
地頭の良いAくんは、確かに「スーパーヒーロー」だ。
それは、紛れもない事実。
同じものを理解するのに、A君と違って、たとえ3日かかったとしても
別に、いいじゃないか✨
背の高い、低い、があるように
彼は、たまたま「良い頭脳」で生まれてきただけ。
そこは、君の「努力」で補っていけば良いだけの話じゃないか。
テストでA君にかなわなくても、全く問題ないよ。
君は、好きな事を見つけて
君の得意分野で、勝負すればいい。
A君にはなくて、君にしかない良さも、必ずある。
今は、まだ高校生だから
「知識の底上げ」が必要だ。
まずは、全科目、自分のベストを尽くして 勉強しよう!