(苦労性の不幸な少女の話)
少女時代から青春時代にかけて、
私が何よりも悲しかったのは、家が貧しかったことです。
私の家には、他の友達の家のような楽しみがありませんでした。
私の服はいつも安物で、しかも小さすぎて体に合わないし、流行遅れのものでした。
決まりが悪くて恥ずかしくて、夜など床についてからもよく泣いたものです。
最後に、絶望に絶望を重ねたあげく、思いついたのは、
ディナー・パーティーのパートナーに彼の経験・思いつき・将来の計画などを語らせることでした。
私は 彼らの話に特別の興味を感じていたわけではありません。
相手に、私の貧弱な服装に気づかせないようにするのが目的でした。
ところが、不思議なことが起こりました。
男の子たちの話を聞いて、いろいろなことがわかってくるにつれて、彼らの話に興味を持つようになり、
自分の貧弱な服装のことなど忘れてしまうようになりました。
そして、自分でもびっくりするようなことが起こったのです。
私が聞き上手で、男の子たちの話をうまく引き出してあげるので、
彼らも愉快になり、やがて 私は社交グループの中で一番の人気者になりました。
そして、三人の青年から求婚されたのでした。
D・カーネギー 道は開ける 香山 晶 訳より
宮古島からの眺望
少女時代から青春時代にかけて、
私が何よりも悲しかったのは、家が貧しかったことです。
私の家には、他の友達の家のような楽しみがありませんでした。
私の服はいつも安物で、しかも小さすぎて体に合わないし、流行遅れのものでした。
決まりが悪くて恥ずかしくて、夜など床についてからもよく泣いたものです。
最後に、絶望に絶望を重ねたあげく、思いついたのは、
ディナー・パーティーのパートナーに彼の経験・思いつき・将来の計画などを語らせることでした。
私は 彼らの話に特別の興味を感じていたわけではありません。
相手に、私の貧弱な服装に気づかせないようにするのが目的でした。
ところが、不思議なことが起こりました。
男の子たちの話を聞いて、いろいろなことがわかってくるにつれて、彼らの話に興味を持つようになり、
自分の貧弱な服装のことなど忘れてしまうようになりました。
そして、自分でもびっくりするようなことが起こったのです。
私が聞き上手で、男の子たちの話をうまく引き出してあげるので、
彼らも愉快になり、やがて 私は社交グループの中で一番の人気者になりました。
そして、三人の青年から求婚されたのでした。
D・カーネギー 道は開ける 香山 晶 訳より
宮古島からの眺望