勝手にバイオ考察

自分の脳内整理用 考察記事

バイオハザード 7~8(ヴィレッジ)についての話 -6-

2023-12-12 01:37:34 | バイオハザード7/8について

※以下の内容は私自身の中でストーリーをまとめることが主目的です。

※妄想の部分も多くあり、正しいといえるものがすべてではありません。また、作品自体が解釈に幅が取れるような作りになっているため、

考え方を強制するものではありません。 もしこれを読んだ人が面白そうと思っていただいて、ゲームをプレイしていただけたら、ものすごくうれしいです。

※基本的にネタバレ全開なので、プレイしてから読んでいただくことをお勧めします。 

※各記事は予告なく追記・修正します。

 

★村とミランダと四貴族【2】

*前回・前々回に書き忘れていましたが、ドミトレスク夫人は"没落貴族の末裔"と実験記録から明言されていますね。こうもりの集落はワイン産業が傾いたからなのかどこかで没落し、村から外れてしまったため、始祖の血を引く人間は村の外から見つかった、という流れになると思います。

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前々回からミランダの夫の存在について考えるために、ミランダの行動を追ってきました。四貴族を探す人体実験を実施したミランダですが、ここで前回最後に書いた通り、ドナちゃんとはどういう存在なのか?を考えていきたいと思います。

 

ドナについては考察記事ではよく話題に上がる話があり、それはドナが本当に始祖の血を引くもの=四貴族となりうる存在なのか?ということです。この疑惑がなぜ発生したかというと、それはドナを倒した後のみ、売却アイテムである大型結晶が手に入らないからです。ドナ撃破後は人形が手に入るだけで、ドナは結晶化しません。明らかにほかの四貴族とは違う死に方で、本編で変身もしなければ能力も見せません。(ちなみに開発時点では最初の集会で時間停止能力を見せる予定だったとか。エイダちゃんの登場予定シーンですね)

さて、ここから今までの記事で書いてきたピースを集めて大きく考察を進展させたいと思います。ドナの適合率が良好とは言え、四貴族に十分な能力といえないことは、おそらくミランダも気づいていたでしょう。それでも、まだ始祖に近い存在として四貴族の一人に仕立てたのはなぜなのでしょうか? ローズを確実にエヴァにするためには、少しでも始祖に近い血が必ずほしいはずなのです。でもそうしなかった。ということは、ドナより始祖に近いと思われる血を持つ人間を実験で使えなかったのではないか?と考えています。他の貴族からして、ドナは死神を始祖にする一族の末裔と考えられます。ただここで思い返したいのは、死神の集落は村南東部に位置していて、始祖の血をひくものはこの村出身である可能性が高いということです。 村南東部でそれに一番近い存在は誰か?あの集落で一番権力を持っていそうな人間……居ましたね、それはルイザです。集落で一番大きな屋敷を持っていて、立地も丘を登った一等地、さらにはミランダを崇める教会の鍵も管理していて、さらにさらに始祖の遺産が眠る宝箱の鍵まで身に着けています。明らかにほかの村人と格が違う存在です。過去の記事で書いた通り、ルイザ邸には例の機織り機の写真も壁にかかっています。 

ミランダはなぜルイザを被験体としなかったのか? これはいくつか理由が考えられるのですが、妄想の域を脱しないので、候補を書いたうえで、どれでもいいかな、と投げてしまいたいと思います。 1つ目の理由は、老婆と同様にミランダの敬虔な信者であったことです。教会の管理を任されていたこともあり、ルイザ自身がミランダを崇めていたため、老婆の身分であるミランダとしても、大切な信者であったと思われます。2つ目は、ルイザが老婆を悪い人じゃないよ、と言っていたことから、他の村人と違って情が沸いているというものです。まぁでもこれはかなり想像ですかね。根拠はありません。 3つ目は、先にドナを四貴族としてしまったから。時系列が定かではありませんが、1・2の理由からルイザでの実験を後回しにした結果、ドナを四貴族と決めてしまったことで、存命のうちに貴族の任を交代できなかった、とも考えられます。

 

ここはあまり大きな問題ではないので、次に行きます。

上記の考察で、世の考えの一つを消すことができます。それは、本当の四貴族はドナではなくデュークだという説。デュークの名前をようやくここで出すことができましたが、このような言われ方をする理由は、"デューク"という言葉がそもそも貴族を意味する言葉であるということ。また、その存在が何なのかがはっきりしておらず、いろんな憶測が飛び交っているため、貴族として当てはめるなら一番はめやすい立ち位置、それがドナの貴族ポジションです。ただしこれは(少なくとも私の考えでは)違うことが分かったので、他の貴族を考えることにしたいと思います。

この村には四貴族以外にも大きな存在がいますよね。それは魔女です。魔女の血をひくものが村にいてもおかしくないわけです。ここで思い返したいのが、ドミトレスクは城をミランダにもらったといっていて、モローが山をもらったといっていますが、さてさてこの城や山はいつミランダのものになったのでしょうか? まぁ実験体の意識捜査の中で奪ったといえばそれまでなのですが、もしこれが普通にミランダの所有物だったのだとしたら? ここでもう大きく出てしまいたいと思いますが、私がこれまで書いてきた記事の一つの結論として、世の考察に反して主張したいのはつまり、ミランダは魔女の血を引く一族であるデュークと結婚し、大きな財産と地位を手に入れていたのではないかということです。こう考えることでいくつか腑に落ちることあります。以下に羅列します。

・山羊の工芸品を作り、普及させたこと

・デュークは他の四貴族には敬称を付けるのに、ミランダは"ミランダ"と呼び捨てにすること

・デュークは他の四貴族に全く襲われていないということ。つまり、デュークを蔑ろにすることがミランダに対する反抗になる可能性を恐れている。

・ミランダ自身がイーサンを手助けするデュークの存在を排除しようとしないこと

・SORでミランダは、仮面の男を見覚えのある風貌、と表現していること

・デュークのトレードマークであるフクロウですが、作中のオブジェとして、フクロウが表紙に移っている本があります。

この本はドミトレスク城とベネヴィエント邸のみで他には存在しない。(ベネヴィエント邸で本が存在しているのは、最初に人形が隠れている私室のみ。ここがデュークの部屋だったのではないかと予想できる。)

 

今書いただけでもかなりのヒントが散らばっていると思います。(本のところはかなり隠してあるのだと思いますが) デュークはイーサンにしか見えない菌根の記憶から出てきた存在とする説もありますが、ドミトレスクが取引をしていますし、それはありえません。また、一番大事なのはデュークがイーサンの手助けをしてミランダを倒そうとしてくれているという点にあります。デュークは自分自身でミランダに立ち向かうことはしないし、ミランダもデュークを攻撃することはない。だけどお互いに敵対する勢力なのは間違いないという状況。この状況が成り立ち、かつテーマとして掲げる家族愛へつながるために、私は以下の妄想をしました。

ーデュークはミランダが菌根の存在を知ったときは存命していた。ミランダは村を愛していたがために、エヴァのためとはいえ村人を実験体とすることに苦悩し、エヴァ復活との間に葛藤を抱えていた。ミランダを愛していたデュークは、ミランダが苦しむ姿をこれ以上見たくない、と実験をやめるように言ったが、ミランダはエヴァを選んだ。その結果ミランダはデュークを口封じする方法を計画。カドゥに感染させた状態であれば意識捜査が可能なため、ミランダはデュークへカドゥを移植したが、デュークは魔女の血を引く存在のため適合率が非常に高く、変異しなかった。デューク自身は菌根に触れていないため魔女の血の存在を知らないが、普通に商売ができるような活動ができているため、自身が何者なのかを理解していない。デュークは誰かがミランダを止めてくれる日が来ることを心待ちにしながら武器を扱った商売を続けている……。ー

 

さて、ここに現れたイーサンとローズ。デュークにとっては今までにないチャンスだったでしょう。そして、ローズという存在が表れた今、デュークは何が何でもミランダをここで止めないといけません。こういった事情から、デュークがイーサンに協力していたと考えれば、非常に自然だと思います。

そしてここで重要なテーマへ帰結します。上記のことからイーサン・ミア・ローズはデューク・ミランダ・エヴァとの対比になっており、前者は家族の命を救うということのために戦っている家族なのに対し、後者は家族の精神的な救いのために静かな戦いを広げている家族という構図になっていると考えています。これがローズが学ぶべき色んな形の家族愛そのものであり、物理的な生命活動の継続だけではなく、ある種の救済や浄化が家族愛と成り得ることが1つの大きなテーマとして描かれていると、私は思っています。

 

今回は長くなりましたが、ここまで記事を読んでいると(そんな方がいらっしゃれば)、"この話を展開するなら、バイオ7て要らなくない?"と思いませんか? 主人公も心機一転の新キャラなのですから、夫婦がいて、生まれた子供が奪われて、村に言って戦う、というストーリでいいじゃないですか。 それでもバイオ7はナンバリングの1作品として成立させる必要がある、とこれまたスタッフが考えたのだと、私は感じています。

イーサンが不死身の設定を納得させるためにエヴリンの菌に感染しているからとか、それだけのためなら、本当に要りますか? 

ということでここからは今後のバイオハザードのストーリーを考えるうえで、バイオ7とはどういう話だったのか?を理解していきたいと思います。

重要なのは、上記2家族のみの対比ではなかったということの確認で、それは実はここにベイカー一家を加えた3家族のストーリーが展開していて、その中でエヴリンと、ついに、ミアという存在について考えたいと思っています。

次回に続きます。→バイオハザード7のストーリーとはいったい何なのか?

 

 



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