模型の館@ジユウノツバサ

模型を作る人・佐々木大悟のブログ。コメント・トラバは承認制です。あらかじめご了承ください。

つまりは「どっちもあり」。

2008年07月27日 | 鉄道模型の話
もうひと月以上も前になりますが、
ホビージャパンさんの新しい鉄道模型誌
『Train Modeling Manual vol.1』
が発売されました。
ワタシもライターとして参加させて頂いております。

この本はコンセプトの柱の一つに
「走らなくても満足できる模型作り」
を掲げています。

ワタシが長く一緒に仕事をさせて頂いていた
ネコ・パブリッシングさんの
『RM MODELS』が標榜してきた
「模型鉄道」とは、
ある意味対照的な鉄道模型の捉え方です。

ただ、ワタシ自身の中で
その両方の雑誌にライターとして関わることに
矛盾というのは感じていないんです。

RMMの掲げる「模型鉄道」って
ホビダス版でも書いたように
無限に近い広がりを持つ
鉄道模型の奥深さを的確に表せる言葉だし、
それを追求する趣味人生は本当に幸せだと思う。

じゃあ、ミニカーやフィギュア、プラモデルといった
「走る」「動く」のない模型が、
「模型鉄道」に比べて魅力の浅いホビーなのか、
と問われれば、ワタシは全力で否定する。

やっぱり、自分のモデラーとしてのキャリアは
ガンプラから始まっているし、
鉄道模型への馴れ初めだってGMキットを
「電車のプラモデル」として
作り始めたのがスタートライン。
シンプルな「模型作り」が楽しい人なんですよ、ワタシ。

ミリタリー系のジオラマとか、
原型師って呼ばれるような方のフィギュアとか、
スキルの方向はワタシと全く別なんだけど
そういう作品を見てモチーフそのものを知らなくても
素直にスゲェって憧れる時がある。
模型作りの奥深さを感じる瞬間ですよね。
これだけのモノが作れる人なら
「作る」だけで十二分に満足できちゃいますよ。

だから、ワタシにとって
「走らなくても満足できる模型作り」も
「模型鉄道」も
どっちもアリなんですよ。
別に対立する概念とも思っていない。

非常に照れくさい言い方をすると、
模型ってモチーフへの愛情さえ表現できればOK
ってコト。
その結果として表れるカタチが人それぞれの個性。
単品ものの模型になるか、
「模型鉄道」のような世界を創り上げるかだって
その選択肢の一つに過ぎないわけだし。

で、その愛情表現が共感を得られないと
「イタい」ってなっちゃうわけでして。
モノ作りって諸刃の剣。難しいなぁとも思う今日この頃です。


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