マレーシアとの国境近く。
タイ南部地方の都市Hat Yai(ハトヤイ)。
迎える土曜日の朝。
今日も仕事だ。
ホテルのモーニングコーヒー。
スターバックスの模造コーヒーカップ。
雨続きの雨季の曇り空。
僕は生きている。
南国木造の食卓テーブル。
朝食のバナナの皮に群がる蟻たち。
涼しくて、
気持ちの良い雨季の朝。
昨日出来たばかりの、新しい家族。
僕を弟と呼んでくれた。
あなたをお姉さんと呼んだ。
昨日会ったばかりのひと。
笑顔がステキで、
ああ、
こんなふうにいつも笑って過ごせたらどんなに幸せだろうかと、
何度も思った。
温かい。
その屈託のない笑顔からは、
過去の苦労が、
1人の孤独が、
全く見えない。
人は、
こういう風に生きていけるのだ。
こういう風に、
笑っていられるのだ。
僕も生きていたい。
そういうふうに。
あなたのように。