えびみそのタイ冒険

2020年末にタイに移住し、自分と向き合う毎日を送る45歳の青年"えびみそ"の物語。

#104 人生という名の小説

2022-05-27 07:45:00 | 

僕は今、スラタニ。

彼女は今、チェンマイ。


僕は身動きの取れぬ会社員で、

彼女は自由な個人事業主。


僕は猫が好きで、

彼女は犬好き。


僕は彼女の眼と声が好きで、

彼女は僕の大きな頭と年齢が好き。


僕には日本に2人の息子がいて、

彼女にはバンコクに中学生の娘がいる。


僕はタイ語が下手で、

彼女は英語が下手。


僕はバツイチで独身、

彼女もバツイチで独身。


僕は人生に勉強と探究を求め、

彼女は人生にお金とユーモアを求める。


僕は読書が好きで、

彼女は映画好き。


僕はウォーキング好きで、

彼女はインドア派。


僕は束縛を最も嫌い、

彼女は嘘を最も嫌う。


2人とも古着好きで、

2人とも自由主義。


2人は、誕生日にもらった、お揃いのブレスレットをしている。

人とお金が集まるタイガーアイ。


良いカップルだと思う。

なかなか得難い、大切な存在だ。


彼女とずっといつも一緒にいられれば良いのに、と思う。

彼女もそう思っている。


しかし、実現しない。


だから、自由なのだ。


だから、きっと良いのだろう。


いや、良いかどうかは分からない。


ただ、そのように流れていくしかないのだから。


最も忌むべきものは、

執着なのだから。


きっと。


2人にとって。



#103 もう信じない

2022-05-26 13:28:00 | 

どうせ話したって

分かってくれないじゃないか。


だったら


「話してくれ」と

言わないでくれ。


話したくないんだ。


もう帰りたい。


一人で眠りたい。


ただ

それだけ。


ぼくは


人を信じない。


特にオンナは信じない。


好きじゃない。


ぼくは

一人で自分を信じていけば良い。


一人で生きれば良い。


話したくない事を勇気を出して話して

「小さな問題だ」と

あなたに言われるくらいなら。


もう二度と話さない。


少しでも信じた自分が馬鹿だった。



#102 やれやれな一日

2022-05-23 18:54:00 | 

やれやれな一日。


朝から寝不足で体調が絶不調でも、

早起きしてわざわざ暑い中ゴルフを付き合い、

ドライバーは僕を嫌っているみたいだし、

彼女は僕を信じられず不機嫌。


僕だって、

昨日飲みになんかさっぱり行きたくなかったさ。


ドライバーは行き先を間違え、

相変わらず不機嫌。


渋滞に巻き込まれ、

彼女を2時間も待たせ、

車中でうたた寝をしていたら

休みにも関わらず客先からどうでも良い長電話。


やっと家に着いたら

彼女がやって来て

険悪。


疲れる。


怒っているのか、

どう話しかけたら良いのか、


とにかく疲れる。


そして

サプライズの誕生日プレゼント。


幸運のブレスレット。

ずっと僕が欲しがっていたものだ。


いつかお金が出来たら買いたいと思っていた。

言っていた。


それをペアでプレゼント。


込み上げてくる涙。


トイレに隠れる。


僕だって、

みんなの為に一生懸命やって来たのだ。


トイレに隠れて

涙を隠す。


信じて欲しいのだ。


どうして分かってくれないのか。

こんなに大切に思っているのに。


どうして信じてくれないのだ。


あなたは特別なんだよ。

僕にとって。