えび燿子のひとりごと

日々のなにげない事柄を、いろんな角度でクローズアップして、ボソボソと「ひとりごと」を言っています。  

プレシャス

2010年05月01日 15時09分52秒 | 日記
「プレシャス」という映画を観ました。
みかるは「のだめカンタービレ」を観たいというので、彼女はそれを観て、私はほぼ同じ時間にあるR15+のそれを観ました。


プレシャスとは16歳黒人の娘の名前。
家族はハーレムに住む。
実の父にレイプされて、今2人目の子どもがお腹にいる。
3歳の時から性的に虐待されていたのに、母は、自分の快楽のために、それを止めようともせず、娘にはジェラシーから、辛らつな暴力を与え続けている。
母のための食事を作らさせて、気に入らないと、それを全部食べさせて、また新たに作らせる。
そのためか、超おでぶ。

母は、生活保護をもらうために、嘘でかためて、仕事もせず、父親は出ていったが、後でエイズで死んでしまう。
プレシャスも、検査で調べると陽性だとわかる・・・。



これを観て、悲惨な醜い映画だと言う人もいるでしょう。

でも、重いけれど、醜いとは思えず、とても考えさせられる映画でした。
暖かい涙が出ていました。
想像の中だけでしか幸福を感じられなかった彼女が、可能性に向かって、子どもと一緒に一歩踏み出す姿は、頼もしく見えました。

私にはなにかが残りました。
そう、希望です。
最後のプレシャスの行動が、希望へ向いていたように思えてきて。



ソーシャルワーカー役でマライア・キャリー(スッピンです)、看護師役でレニー・クラヴィッツが出演しています。