恩師のご著書「真理を求める愚か者の独り言」より
第五章 心の曇りをとるための反省
子供の問題はまず親の反省から
人生航路を航海し彼岸に到達するまでにはいろいろな出来事を体験します。
浪一つない鏡のような海面を旅する日があるかと思えば、暴風雨に遭い、
今にも沈没しそうな日もあり、深い霧に立ち込められて見動きのとれない日や、
やっと港にたどりつく寸前に暗礁に舟の底を割られて沈没してしまう場合もあります。
人生とはまさに自然の姿そのままです。
魂を輝かせるには反省を通して己の心の癖、欠点を正していかなくてはなりませんが、
その反省における気付きも、格好の材料となる苦しい体験があってこそ可能になります。
ただ苦労だけして反省もしないのでは、せっかくの体験も魂の向上のために生かせないと
いうことになってしまいます。
そもそも私たちが生まれてきた目的は、一人の例外もなく、魂の進化向上のためですから、
いろいろな苦しいこと、辛いこと、悲しいことも、
反省と悔い改めの好材料として有難く受けていくと、人生が好転していきます。
反省で最も難しいのは自己中心的な見方を離れ、相手の立場に立ち、
さらには第三者の視点から自分と相手の双方を見ていくということでしょう。
特にこれが難しいのは相手が他人ではなく、自分の身内や家族の場合です。
今から十七年前、私の最も親しい心の友が体験された厳しい修行を通して、
自己を発見され、喜びと感謝の心境に到達された記録です。
以下はその友の手記です。
~ 感謝・合掌 ~