ダイハチ建築骨組み模型

木造建築の美しくて繊細な骨組みの状態を模型にしてみました。

古民家リフォーム(百年以上前)

2017-06-15 06:54:36 | インポート

小屋裏(一階天井裏)の床、洋室などの改築。大工工事三週間。

小屋裏は物置だそうです。でかいな~!

イメージをイラストにしてみました。和室は真壁造りを考えた納まりにしました。

開閉壁が設置される仏壇側の柱が45ミリ下がっています!
柱下から300ミリ上がったところまで圧縮されたようにつぶれた感じで変形しています!!
そして柱は50ミリ傾いています!!!しかも大工工事三週間!!!!なんてこったー!!!!!

柱に組まれた木材(大引き)の状態がよく、柱の芯もしっかりしていました。機能していない土台を外して束石から鋼製束で持ち上げます。

小屋裏の杉板は床に利用できませんでした。一階の天井はクロス仕上げなのでボードを貼ります。
丸太の間に天井を作ると手間がかかるので丸太の上からボードを貼ります。怖ーい。

写真は洋室(収納ハシゴ付き)の天井になります。

写真は『三週間かぁ…』の顔になります。

開閉壁が付く和室と洋室の小屋床工事です。水平に仕上げないと収納ハシゴを降ろしたときにハシゴがガタガタします。

丸太の形状が自由すぎて下地受けが固定できません。人が歩くことになるので杉板受けみたいな薄い材では危ないし水平も悪い。

受け材の受け材を柱を切り欠いて固定しました。

構造用合板を打ち付けた受け材を前記受け材に水平を見ながら打ち付けました。乗ってみましたが大丈夫でした。

上から見るとこんな感じです。足元の怖い仕事が続きます。

あと二週間。

お客さんが一言。「天井の高さ上げて欲しいなぁ~」復旧するはずの高さは2200ミリ。そりゃ低いよね。問題は床柱!

廻り子を取り外し、曲がった梁を廻り子に利用すると赤いラインの高さになりそうです。切り欠いた束はいくつか対処法が有りますが床柱の丸太は埋め木しても綺麗にならない。

残っていた杉板で長押しを作って梁に見せて取り付けました。

洋室に取りかかります。

工事初日に柱の傾きを直そうとしましたがジャッキーが壊れてしまいました。開閉壁とクローゼットは垂直に施工します。和室からの入り口は真壁なので鴨居(梁)に合わせて施工します。

とある日の現場写真です。左から私、監督、お客さん。なんか、この写真、叱られてるみたいに見える。

洋室の天井の高さが上がりました。あと一週間です。

おっと!知らない間に撮られてた。

作業場を洋室から和室に移動して再開です。もうすぐクロス屋さんが来るんだって!

柱が倒れているので三角形ができてしまいます。後で対処します。
小屋床工事の追加が出ました。もうすぐ終わりそうです。

一日クロス屋さんと合番です。一階天井は丸太上に貼り伸ばすだけなので簡単と言ってました。
手すり取り付けなどの追加工事が出たので後日お邪魔します。

後日お邪魔すると塗装工事中。荷物も山積みになっていて写真が自由に撮れませんでした。
お客さんが「リフォームしてよかった」うれしい言葉です。
小屋床はクッションフロアーを貼ることになったようです。部屋にしたいと言ってました。
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