・南鮪Southern bluefin tuna みなみまぐろ
サバ科、クロマグロと似るが、南半球の中緯度海域、インド洋の水温が低く海も荒れていることが多く、季節が反対なので日本の時期にすると夏季に脂の乗った南まぐろに育つ。 日本近海で獲れるクロマグロに対して、クロマグロに似ることから、南の海域に生息するので、「ミナミマグロ」と呼ぶ。日本近海や北大西洋で獲れるクロマグロは、英名でBluefin tunaでありミナミマグロは、南に生息するクロマグロでSouthern bluefin tunaという。 インド洋で多く漁獲することから、インドマグロと呼ぶこともある。
成長すると全長2.5m以上、重量で250kg以上になる中型のマグロでクロマグロに次いで、2番目に大きい。食性は、他のマグロ類と同様に小魚や甲殻類、イカ類など小動物を幅広く捕食する。マグロ延縄漁業や巻網漁業で漁獲、大部分を日本で消費する。主要な漁獲国は、日本、オーストラリア、ニュージーランドの3国だが、最近では、韓国や台湾、南アフリカ、インドネシアなどの国もミナミマグロ漁業に参入し減少傾向で、その持続的利用のため、関係国が集まる「みなみまぐろ保存委員会(CCSBT)」において、科学的データと、その研究・分析を通じて、厳しく漁獲管理がおこなわれる。
ミナミマグロは、脂の乗りがよく、美味しいことから、日本ではクロマグロに次ぐ高級品とし珍重、刺身や寿司ネタとし利用している。近年に、蓄養ミナミマグロの表示がみられこれは、主にオーストラリアから輸入するミナミマグロで小型のミナミマグロを捕獲し、生簀で育てている。
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