・馬面剥 うまづらはぎ
カワハギ科、北海道以南の沿岸海域に生息する。顔が馬に似ている事から名前がつけられたという。
カワハギは群れでは泳がない習性があるがウマズラハギは群れで行動するので網で一度に大量に水揚げしている。体表が青みがかった黒灰色であり平たくて、口が小さく体長30cm程度で、白身の魚であるが皮が硬いので剥(は)いでから開き干しし珍味とし加工していた。
富山湾沿いの魚津市ではこれまで大量に漁獲したにもかかわらず評価の低かったウマヅラハギを漁獲後にすぐ血抜きの活け締め技術の向上により鮮度を保つことが容易になり九州地方の養殖業者によりその味わいが全国に売り込まれている。東京都内の寿司店ではおいしい寿司ネタとして扱われ、最近はその価値を見直しされている。
品質管理の徹底や流通経路の開拓により、売り出すことに成功した 如月王（きさらぎおう）はその名のとおり富山県の魚津港に水揚げされる厳寒の2月頃が肝(きも)の旬で、25cmを超える大型のものに付けられる。
愛嬌のある長い顔が特徴的で長ハゲともいわれる。魚津寒（（うおづかん）ハギ如月王（きさらぎおう）は魚津市が漁協などとともにブランド化したもの。一般にはかわはぎより旨みが少なくかわはぎの代わりに用いられることが多かったが身は産卵前の6～8月を旬とする。
肉質に多少苦味を持っているが他にフライ、ムニエルとし、内臓は、美味。100g中でエネルギー80kcal、たんぱく質18.2g、脂質0.3gを含む。
ご愛読戴きましてありがとうございます。よりよい情報をお届けしてまいります。
