・唐芋 とうのいも
サトイモ科、赤芽で親芋を食用としている。江戸時代の安永年間(1772~81)に、青蓮院宮(しょうれいいんのみや)が長崎から持ち帰ったもので唐芋(とうのいも)といわれる。
8月頃に出回る茎がえぐみがなく成熟前を食用とし、乾燥させ芋がら(生のずいきを乾燥させたもの)として用いる。芋は、大きさが500g以上になり肉質が緻密で粘り気もあるが食味が落ちる。
海老芋は、京野菜として知られ親子兼用種で唐芋(とうのいも)を、何度も土寄せをするなどして栽培したもの。その土の重さで湾曲し形が海老に似ていることから、名が付いたという。重さが500gから小芋の50g程のものまである。
需要の多い11月~翌年の1月ごろまでを旬とし肉質のキメが細かく、粘りが強く煮崩れしにくいので煮物に、揚げ物にも適している。特有のぬめりはガラクタン(脳細胞の活性化)、ムチン(肝機能の強化)という糖質とたんぱく質の結合したもので、免疫力を高める。
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