βグルカンβGlucan べーたぐるかん
グルカンは不溶性食物繊維IDF (water-insoluble dietary fiber)で大きく分けてα型とβ型がある。ブドウ糖がつながってできた高分子多糖体の総称で、でんぷん、アミロース、グリコーゲン、セルロースなど非常に多くの種類がある。
βグルカンは、β型でさらにβ-(1-3)、β-(1-4)、β-(1-6)などと分けられる。きのこより見出されたものがよく知られるが、さとうきびからの黒酵母菌(アウレオバシヂウム属菌Aureobasidium:β1.3-1.6Dグルカン)、パン酵母、大麦、オート麦(β1.4グルカン)、連鎖ブドウ球菌、バクテリア菌を原料とし抽出したものも見られる。きのこでは、β-(1-3)、β-(1-6)を指していてβ-(1-3)により強力な免疫細胞を活性化させ免疫力を高めることが知られる。
最近、β-(1-6)グルカンのたん白質複合体に免疫力増強作用があることがわかっている。その細胞壁は硬く、粉砕され吸収しやすくされていなればならない。病原体、ガン細胞があると免疫体を伝達する役割のサイトカインCytokine(情報伝達物質)を正常に働かせるよう正常化させ、その生成を促進する。アレルギー、アトピーにも有効といわれる。繊維系細胞で免疫力を高め抗がん作用を注目している。ハナビラ茸>まいたけ>やまぶしたけ>アガリクス>シメジの順に多く含む。1日の目安量が100mg~1500mgとしているが副作用の報告はない。
食用としないものから抽出がするものは純度の高いものが得られ黒酵母菌からβグルカンの一種、β-(1-3)、β-(1-6)グルカンは、水溶性で既に平成8年4月よりアウレオバシデウム Aureobasidium培養液で酒、食パン、味噌、麺類、豆腐、コンニャクなどに使用し食品添加物とし記載している。?愛媛大学の動物実験によってもガン細胞の転移を防ぐ効果のあることを確認し効能表示できる厚生労働省の特定保健用食品としての認可取得を目指している。
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