・双子葉植物Dicotyledoneae そうしようしょくぶつ
被子植物の一群のひとつで植物界 Kingdom Plantae被子植物門Division Angiospermae、 双子葉植物綱Dicotyledoneae(新エングラー)、 Magnoliopsida(クロンキスト)と分類している。
DNAから推定する現生被子植物の系統関係をみると真正双子葉類が種の3/4以上を、単子葉類が2割以上を含む。
進化の観点から単子葉類より進化の過程では前段階にあるのではとの指摘がある。APG植物分類体系では、従来の双子葉植物グループは、単系統群の真正双子葉植物 (Eudicots:ユーディコッツ)と原始的な双子葉植物群に分かれる。
つまり被子植物全体は、1990年代以降、真正双子葉植物と単子葉植物という2つの大きな単系統群と、若干数かつ多系統の原始的双子葉植物群から成るとしている。近年の双子葉植物はまとまった一群ではなく側系統群と、単子葉植物はまとまった一群と見なせる。
被子植物は、2つの単系統群(1.単子葉植物:単子葉類Monocotyledons・2.真正双子葉植物:真正双子葉類Eudicots)と1つの被子植物から単子葉類・真正双子葉類を除いた側系統群(基部被子植物basal angiospermsまたは原始的被子植物primitive angiosperms)の計3つに大きく分けられる。
子葉は原則として2枚で、葉に網状脈があり茎には形成層がある。花びら・萼(がく)などの数は4、5枚またはその倍数が多い。双子葉類を、さらに花びらの特徴により、離弁花類(マメ科、ミカン科、バラ科、アブラナ科など)と合弁花類(ナス科、キク科、ウリ科、ヒルガオ科など)とに二分する。
維管束の並び方は輪の形に、根は主根と側根からなる。芽生えのときにどんな子葉をしていたか、茎の断面のようすや根の形は想像できる。
ご愛読戴きましてありがとうございます。よりよい情報をお届けしてまいります。