・単子葉植物Monocots たんしようしょくぶつ
葉脈は平行脈、維管束の並び方は、ばらばらにちらばって、根の形はひげ根になる。子葉の数は1枚、花びらの数は3、6枚(3の倍数)が多く、被子植物の一群に含む。
子葉が一枚の場合が多く茎は髄を有し通常形成層を欠く。葉は普通細長く平行脈をもつ。花の各部分は三の倍数からなる。ユリ・ラン・イネ・カヤツリグサ・サトイモ・ヤシなどがある。単子葉植物は、大部分が草本で、木本になるものが少ない。
新エングラー体系(1960年代)では、単子葉植物綱 Monocotyledoneae、 1980年代以降、学術分野で主流のクロンキスト体系では、単子葉植物綱Liliopsidaとしている。現生種の数で言うと被子植物の約2割にあたる。
1990年代以降のゲノム解析の発展をもとに作られたAPG植物分類体系では、分類階級なしの単子葉植物Monocotsで10目より構成する。単子葉類の系統関係は、まずショウブ目が分岐し、次にオモダカ目が分岐する。残りのクレードに含まれるのは、キジカクシ目、ヤマノイモ目、ユリ目、タコノキ目とツユクサ類であるが、これらの間の系統関係はわかっていない。ツユクサ類の中ではツユクサ目とショウガ目が姉妹群となることがわかっている。
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