すっかりご無沙汰してしまいました…という書き出しで、もう何回も下書きだけ書き始め未完のまま…のくり返し。気がついたら、もう夏も終わり!(まだまだ暑いけれど)という今日この頃…。ポルトガルのコンサートツアーを目前にして、ここらで書いておかないと、帰国したら大変なことになる!と思い、書いています。もちろん、3月半ばに夫は修行を無事終えて帰山しており、長男は1年生になり。夫が修行を終えてお世話になったお寺を去る日…風のように静かに去る…というのが本来のスタイルと聞いていたのに、当日、それまでの作業の手を止めて、わざわざ着替えをし、皆が門の前に並んでくださったそうで…聞いてるだけでも涙が出そうな光景。最後の大きな行事、開山式では立派な役もつけていただいて。この上なく恵まれた素晴らしい修行を無事に終えられて、きっと夫自身の大きな糧になったと思います。
『開山式で老師の後を歩いています!』
この間も、ファミローザ・ハーモニーは音楽活動をしていたわけですが、中でも印象に残るコンサートといえば、中野にある普門館(ふもんかん)の大ホールでのコンサート。ここは、吹奏楽のコンクールの決勝大会の場として、野球部が甲子園を目指すがごとく、吹奏楽部の学生達の間では「めざせ普門館!」と言われている場所だということを知りました。4mも上下するオーケストラピットに乗ってステージへ登場、退場なんていう…ちょっぴり気恥ずかしい…でも、豪華な演出でコンサートさせていただきました。
そしてそして、先日、三女のフミコも書いたけれど、山口県阿武町でのコンサートは3年越しのラブコールを実らせることが出来たという本当に思い入れたっぷりのコンサート。風船おじさんである父…鳴き砂…そこから始まった出会いなのですが、山口県の鳴き砂は昔は本当によく鳴いていたのですが、一時鳴かなくなってしまい、それを復活させるために地元の方達が地道に地道にゴミ拾いをするなどの努力を重ねて再び鳴き始めている…そういう場所です。
『地元の方々が集めたゴミの山…本当に地道で大変な作業です』
『その甲斐あって、綺麗な海岸に小さな蟹…!』
『山口県の名物の一つである、スイカ…本当に本当に美味しい!』
『津和野カトリック教会』
それに加えて、素晴らしい観光をさせていただいて私の興味の矛先が、ぐぐっと新しい方向へ…。以前からも私は音楽と宗教は一つ…という気持ちから、仏教、キリスト教…気持ちの向くままに興味を抱いてきたけれど、ここのところ、隠れキリシタンというキーワードが気になっていたところでした。現地に到着してから、山口県萩から津和野までは、キリシタン街道と呼ばれ、 隠れキリシタンや殉教者の歴史を追うことができると聞いてびっくり!実際に連れて行っていただいて、その場に立つことが出来たことは本当に感慨深かったです。感じたことは各人、違うと思うけれど、私としては、そういう流れになってしまったいきさつ…歴史に大いに興味を持ってしまいました。明治維新の原点ともいわれる、吉田松陰が開いた「松下村塾」にも連れて行ってもらいました。山口県という地からは総理大臣が8人も出ているそうで((伊藤博文・山縣有朋・桂太郎・寺内正毅・岸信介・田中儀一・佐藤榮作…そして、今の安部さんもそう!)、それと隠れキリシタンや松下村塾とは何の関係もないかも知れないけれど、でも熱い志のある人達の集まっている地なのではないか???と感じ入ってしまいました。実際、私達のコンサートを3年かけて実現させて下さったり…ということもそうだし、今回、短い時間だったけれど、現地の方達と触れ合った中でも感じたし…。その後、たまたま「ラストサムライ」の映画を見て、もうもう、たまらなく感動して魅せられてしまって、どちらかというと、これまで私はヨーロッパにおけるキリスト教の方が興味があったのだけれど、ここに来て俄然、武士の時代から明治維新…その時代の外国との関わりというあたりに興味の矛先が変わってしまいました。私の中では結構、大きな変化!ポルトガルのコンサートツアーのレパートリーの中で、私がソロでショパンのピアノ協奏曲の2楽章の一部を弾くのだけれど、その副題は「ロマンス」とショパンがつけています。でも私の今の気分では副題を「武士道」に変えたいくらい。これは完全に「ラストサムライ」の影響だけれど、映画を見た翌日、私は本屋に走り「武士道」と吉田松陰の生涯についての本を買いました。ポルトガルへ持って行って読むつもり!そしてそして、この数日はドラマ「ハゲタカ」にハマってしまい、しみじみと自分を素直に出せることの自由さ、責任、幸せを噛みしめてしまいました。
隠れキリシタン…そこまでしても神を信じる気持ち、でもその心のよりどころがあることが幸せと言えるほど貧しく苦しい状況…命をかけてまで何かを信じる気持ちが、今の私達にあるかどうか…? 松下村塾…何にしても始めの一歩を踏み出す人の信念や情熱はすごい!孤独な戦いであり、理解してくれる人もいない、成功するか否かの保証もない…それでも信念のみでやり遂げようとする力…。全てはどれも目には見えない…思想や情熱が全てを変え、動かしていく。それは「ラストサムライ」、「ハゲタカ」にも通じる、結局はそれなんだ!と思い知らされたような一連の出来事でした。
そんなこんなで、それなりに夏休みを満喫してしまい、せっかく頑張ってきたポルトガル語もすっかり頭から抹消されてしまったような…。それも含めて準備が恐ろしいこれからの日々です。
『開山式で老師の後を歩いています!』
この間も、ファミローザ・ハーモニーは音楽活動をしていたわけですが、中でも印象に残るコンサートといえば、中野にある普門館(ふもんかん)の大ホールでのコンサート。ここは、吹奏楽のコンクールの決勝大会の場として、野球部が甲子園を目指すがごとく、吹奏楽部の学生達の間では「めざせ普門館!」と言われている場所だということを知りました。4mも上下するオーケストラピットに乗ってステージへ登場、退場なんていう…ちょっぴり気恥ずかしい…でも、豪華な演出でコンサートさせていただきました。
そしてそして、先日、三女のフミコも書いたけれど、山口県阿武町でのコンサートは3年越しのラブコールを実らせることが出来たという本当に思い入れたっぷりのコンサート。風船おじさんである父…鳴き砂…そこから始まった出会いなのですが、山口県の鳴き砂は昔は本当によく鳴いていたのですが、一時鳴かなくなってしまい、それを復活させるために地元の方達が地道に地道にゴミ拾いをするなどの努力を重ねて再び鳴き始めている…そういう場所です。
『地元の方々が集めたゴミの山…本当に地道で大変な作業です』
『その甲斐あって、綺麗な海岸に小さな蟹…!』
『山口県の名物の一つである、スイカ…本当に本当に美味しい!』
『津和野カトリック教会』
それに加えて、素晴らしい観光をさせていただいて私の興味の矛先が、ぐぐっと新しい方向へ…。以前からも私は音楽と宗教は一つ…という気持ちから、仏教、キリスト教…気持ちの向くままに興味を抱いてきたけれど、ここのところ、隠れキリシタンというキーワードが気になっていたところでした。現地に到着してから、山口県萩から津和野までは、キリシタン街道と呼ばれ、 隠れキリシタンや殉教者の歴史を追うことができると聞いてびっくり!実際に連れて行っていただいて、その場に立つことが出来たことは本当に感慨深かったです。感じたことは各人、違うと思うけれど、私としては、そういう流れになってしまったいきさつ…歴史に大いに興味を持ってしまいました。明治維新の原点ともいわれる、吉田松陰が開いた「松下村塾」にも連れて行ってもらいました。山口県という地からは総理大臣が8人も出ているそうで((伊藤博文・山縣有朋・桂太郎・寺内正毅・岸信介・田中儀一・佐藤榮作…そして、今の安部さんもそう!)、それと隠れキリシタンや松下村塾とは何の関係もないかも知れないけれど、でも熱い志のある人達の集まっている地なのではないか???と感じ入ってしまいました。実際、私達のコンサートを3年かけて実現させて下さったり…ということもそうだし、今回、短い時間だったけれど、現地の方達と触れ合った中でも感じたし…。その後、たまたま「ラストサムライ」の映画を見て、もうもう、たまらなく感動して魅せられてしまって、どちらかというと、これまで私はヨーロッパにおけるキリスト教の方が興味があったのだけれど、ここに来て俄然、武士の時代から明治維新…その時代の外国との関わりというあたりに興味の矛先が変わってしまいました。私の中では結構、大きな変化!ポルトガルのコンサートツアーのレパートリーの中で、私がソロでショパンのピアノ協奏曲の2楽章の一部を弾くのだけれど、その副題は「ロマンス」とショパンがつけています。でも私の今の気分では副題を「武士道」に変えたいくらい。これは完全に「ラストサムライ」の影響だけれど、映画を見た翌日、私は本屋に走り「武士道」と吉田松陰の生涯についての本を買いました。ポルトガルへ持って行って読むつもり!そしてそして、この数日はドラマ「ハゲタカ」にハマってしまい、しみじみと自分を素直に出せることの自由さ、責任、幸せを噛みしめてしまいました。
隠れキリシタン…そこまでしても神を信じる気持ち、でもその心のよりどころがあることが幸せと言えるほど貧しく苦しい状況…命をかけてまで何かを信じる気持ちが、今の私達にあるかどうか…? 松下村塾…何にしても始めの一歩を踏み出す人の信念や情熱はすごい!孤独な戦いであり、理解してくれる人もいない、成功するか否かの保証もない…それでも信念のみでやり遂げようとする力…。全てはどれも目には見えない…思想や情熱が全てを変え、動かしていく。それは「ラストサムライ」、「ハゲタカ」にも通じる、結局はそれなんだ!と思い知らされたような一連の出来事でした。
そんなこんなで、それなりに夏休みを満喫してしまい、せっかく頑張ってきたポルトガル語もすっかり頭から抹消されてしまったような…。それも含めて準備が恐ろしいこれからの日々です。