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hitonohuukei

人の風景 emiko life 74話  夏はスイカですね。

夏と言えばスイカですね!

いいえ、カキ氷よ! 桃よ! メロン!

う~ん やっぱり私はスイカですね。
冷たくしたスイカを、喉が渇いたときに食べるのが、夏一番のおいしさです。

       
       (インターネット上の画像です)

スイカは、子どもの時の思い出として忘れられない存在です。
どんな、思い出かと言いますと‥

私が、小学校低学年の頃、父はそれまで家業としていた「和紙作り」から、農業に転業しました。
農地を買い、したことのない農作業に明け暮れていました。ネコの手も借りたい草取りや稲刈りには、子どもの私も手伝いをさせられました。

それまで、人を使って和紙作りをしていた父の姿を見ていた私には、父が農業を知らずに、苦渋の決断で飛び込んだんだなあと思えました。

よく、手伝いをさせられました。不機嫌に頬が膨らんだ顔で手伝っていると、父は床の間に転がっていたスイカを、井戸にぶら下げ、農作業の合間のおやつとして私たちに振舞いました。井戸の冷気で冷えたスイカがおいしくて、たちまち機嫌も直ってしまう訳です。

きっと、現在食べているスイカほどには、甘くなかっただろうと思いますが、おいしかったですね。
そこで、懐かしく思えるスイカのイラストを見つけましたので‥。

    

なぜ、懐かしいかといいますと、私が父の振舞ったスイカをおいしく感じたときの風景があるからです。
それはなにかと言いますと、「しお」です。このイラストには、スイカの横に「しお」が描かれています。今のスイカは、とても甘くて、おいしいので塩をつけて食べることがありません。(といっても、塩を付けないというのは、私の主観に過ぎなくて、中には塩をつける方がいらっしゃるかもしれませんが‥。)
私は、子どもの時、スイカに塩をつけて食べていました。塩によって、スイカの甘みがより強く感じられたのです。

スイカが下がっていた井戸は、とても大きくて、冷気が感じられるものでした。和紙作りには、沢山の水を使うため、井戸が大きく造られていたのです。子どもの私は、体重をかけてポンプをアップダウンしていました。
スイカが井戸に下がると、何度も井戸を覗き込み、ワクワクしていました。

スイカは、それほど私にとって、おいしくて、容易には食べることのできないものだったのです。

  

今年は、スイカをよく食べています。
冷蔵庫に入れることを考えると、1玉全形のスイカを購入することはできません。切り口から、中身の状況が判断できる1/4切りの物を買ってきます。

夫は、「また、スイカ‥」
私は 「いいの、食べたいものを食べるんだから!」

そうなんです。一人で食べてしまうことがあるんです😓 

もう、7月も下旬に入ります。8月中旬ぐらいまで、思いっきりスイカを食べようと思います。そうすれば、父を思い出すことも多くなりそうですよ。

        😀 今日は白のアガパンサスがきれいでした。
         見出し画像にアップしましたが、もう一枚‥。




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