emitanの心にうつりゆくもの

日常のこと、テレビドラマのことなどを中心に・・・

平清盛 最終話

2012-12-23 23:06:53 | 平清盛
最終話 「遊びをせんとや、生まれけむ」

壇ノ浦の戦い前日、平清盛(松山ケンイチ)の弟・頼盛(西島隆弘)が一門から離れて鎌倉の源頼朝(岡田将生)の元を頼ってきた。
頼朝に「そなた、悔いてはおらぬのか。一門から離れ、こうして一人命ながら得ることを」と尋ねられるが、頼盛は「平家は常に一蓮托生」とはっきりとした口調で答える。
それより4年前、清盛は熱病に倒れ、伊勢国・二見浦にある西行(藤木直人)の庵を訪ねていた。
「何故さような所に、わしはおる」と言う清盛に、西行は驚いたのちに事態を把握し「おそらくお手前はまもなく死ぬのでござりましょう。ここにいるお手前は、生霊のごときものでありましょう」と言うと、清盛は「あるまじきことぞ」と狼狽する。
「今死ぬということは、みなの志を捨てるようなものぞ。父上や叔父上、弟・家盛、家貞、我が子・重盛、基盛、信西殿、義朝、兎丸・・・みなの志を受け継ぎ武士の世を作ることが、わしの背負うた使命。頼朝を倒し、再び福原に都を作るまでは死ねん!」と宋剣を握りしめて叫ぶ。
西行は「その方々も、みなそうだったのではござりませぬか。やり残したことがある、果たせなかった思いがある・・・みな無念であったことでしょう。されど、みなに等しく訪れるのが死というもの。それ故にこそ、人は命尽きるまで存分に生きねばなりませぬ。そして、お手前ほどそれを体現したお方も、私は他に知りませぬ。嬉しい時、楽しい時も、辛い時、苦しい時さえも、いついかなる時も子供が遊ぶようにお手前は生きた。生き尽くした。お手前の生きてこられた平清盛の一生、まばゆいばかりの美しさにござりまする」と諭すと、清盛は涙を流してその言葉を受け入れる。
そして六波羅邸に戻り、立ち上がって「平家の強者たちよ、比類なき我が一門よ、聞くが良い。きっと我が墓前に頼朝が首を供えよ!」と叫び、64歳の生涯を終える。
西行は、清盛が庵に残した宋剣を六波羅邸に持って行き、一門に向かって「入道様より方々にご遺言を預かってございます」と言って話し始めると、西行の姿は清盛に変わっていき、次々と一門に声を掛けていく。
頼盛には「きっと守り抜いてくれ、父上と母上の平家の血を」と、
息子たちには「わしの逞しきせがれ達よ、きっと勝て。勝って勝って、勝ち続けよ」と、
娘・徳子(二階堂ふみ)には「そなたほど見事な働きをした武士は国中どこを探してもおらぬ。あっぱれな娘じゃ」と、
義弟・時忠(森田剛)には「そなた無くして平氏は平家になれなんだであろう。時忠あらずんば平家にあらずじゃ」と、
家臣・盛国(かつての鱸丸/上川隆也)には「お前はこの平家という船に躍り込んだ鱸(スズキ)のごときもの。お前に巡り合えたは、我が生涯随一の恵であった」と、
妻・時子(深田恭子)には「そなたこそが、わしの紫の上じゃ」と、
他にも一門みんなに声を掛けて、目の前から消えていく。
その後、源氏は勢いを増し、平家は凋落の一途を辿っていく。
そんな中頼盛は、かつて自分の母が頼朝の助命を嘆願したことに賭けて、一人一門を離れる決意をして、頼朝の元へ向かう。
一門、家臣は、清盛の死後4年の間に斬首、討ち死などで次々と死んでいき、残った者たちは壇ノ浦の船上で雌雄を決する戦いをする。
しかし、知盛(小柳友)が時子の元に来て「もはやこれまで」と告げると、時子は安徳天皇(田中悠太)と草薙剣を抱いて「海の底にも都はございましょう」と言って海に身を投じる。
盛国は鎌倉に送られるが、一言も発さず、食事を絶って、餓死により自害する。
壇ノ浦の戦いから数年が経ち、源義経(神木隆之介)は頼朝の許しを得ることなく後白河法皇(松田翔太)から官位を授かったことから、頼朝の逆鱗に触れていた。
身内同士で血を流す苦しみを知る頼朝は、義経の処遇に迷っていたが、そんな中西行が頼朝の元を訪れる。
頼朝が「京随一の武士と呼ばれたお方が」と声を掛けると、西行は「京随一の?お戯れを。京随一、いや日本一の武士とは誰の事か、お手前は既にご存じのはず」と言い、「真の武士とはいかなるものか見せてみよ」という清盛の遺言を伝える。
頼朝は髭切(源氏代々に伝わる刀)を手に取り「これが私が選んだ道。武士の栄華へと続く道じゃ」と決意を固め、義経を自害に追い込む。
頼朝が武士の世を確立し、室町幕府になってようやく清盛が夢見た国と国との交易が行われるようになる。
宋剣が沈む海の底には六波羅の屋敷があり、平家一門が清盛を笑顔で迎える。
・・・平清盛無くして、武士の世は無かった・・・


というような内容でした。

全体としての感想は後日書くことにし、今日は最終話の感想を書きます。

色んな事が駆け足でしたね
特に「平家の都落ち~壇ノ浦の戦い」までが短かったなぁ。
もし最終回が延長放送だったら、もう少しじっくりここら辺を描いたんだろうか?
でも、今回の大河はロケや戦のシーンはあまりボリュームを掛けてなかったようだったので・・・延長したとしてもこれらのシーンは短くて、回想シーンが多かったのかも。
第1話の、頼朝が壇ノ浦の報告を受けるシーンも入っていなかったですよね。

父・忠盛や義朝などが回想シーンでも登場せず(セリフでは入っていましたけど)。
ゴッシーは、今様「遊びをせんとや」を歌ったシーンと、まさかの「頼朝との双六(笑)」で登場のみ。
こういった点でも、延長があって、これらの過去シーンもあったら、もっと盛り上がったと思うのですけどね。

とはいえ、何だかんだ言っても、感動しながら観ていました!!
西行の「平清盛の一生、まばゆいばかりの美しさにござりまする」でウルウルしていたのですが、
清盛が時子に「そなたこそが、わしの紫の上じゃ」と言った所で涙が溢れました。
私自身が時子(深キョン)になって観ていたつもりではなかったのですが(当たり前 笑)、たぶん清盛の事を「理解しよう!理解したい!」と思いながら1年間観続けていたので、やっと清盛に優しい笑顔が戻って一門に優しい言葉を掛けていっていることに感動して、時子の所で抑えきれなくなったんだと思います。

時子が安徳天皇に「海の底にも都はございましょう」と言って入水するシーンは、もう2週間前から流れていた2分間予告を観ただけでも涙が出てしまっていたので、本編でもやはり涙・・・
今や、日本史を履修していない/大学受験で日本史を選択しない人にとっては、「時子=安徳天皇入水」を知らない人もいるとか・・・
私は知っていたので、キャスト発表で時子を深キョンがすると聞いた時からドキドキしていました。
最後まで若い時子でしたが、とても美しい去り際でした
そして、この「海の底にも都はございましょう」というセリフが、最後のシーンに繋がったと分かった時にまた「!!!!!」と、この藤本脚本に唸りました
こうして、一門みんなが笑顔でいるシーン・・・重盛(窪田正孝)もいて。
平家がこういう最後で終わることができれば良かったのだけどね・・・と思っていた視聴者の心理を見事に汲んだラストだったなぁ~と、感激しました

頼朝の言う「平清盛無くして、武士の世は無かった」
西行の言う「平清盛の一生、まばゆいばかりの美しさにござりまする」
その通りでした!!

いやぁ・・・胸いっぱいです。
大河ドラマは数年おきに完走しているのですが、今回は完走、
そして、たぶん私の中では3本の指に入るくらい、とてものめり込んだ大河ドラマでした。
その詳細は、後日必ず書きたいと思います。

脚本の藤本さん、松山君を始めとするキャストのみなさん、スタッフの方々、素敵な作品をどうもありがとうございました!!
うぅ・・・DVD-BOXとサントラを買いたいっ!!


西行様、大活躍でしたね!
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 全日本選手権 男子フリース... | トップ | 数日、ブログをお休みします »

コメントを投稿