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99.9-刑事専門弁護士-SEASONⅡ 最終話

2018-03-19 18:34:27 | 2018冬ドラマ
最終話(第9話) 「深山、最後の闘い!!絶対不可能の再審請求 無実を信じる息子の涙 最強の敵…手負いの裁判官の秘策!!0.1%の逆転なるか」

「戦後70年の中で、死刑又は無期懲役の判決が出た案件で再審請求が通り無罪を勝ち取ったのは、わずかに9件しかない」
2時間スペシャルではなく「20分延長×2話」にした方が良かったのでは・・・と思いましたが、
最終回にふさわしく、「再審請求」という大きな題材を描いていて、見応えがありました。

再審請求は「新証拠が出たから」認められるというだけでなく、裁判所内ではこういう思惑も働くのか!?という裏の一面が描かれていて、ザワザワしました。
今回再審請求が出された事件は、
一審の地裁は、現・最高裁判所事務総局事務総長の岡田孝範(榎木孝明)
二審の高裁は、現・東京高等裁判所長官の稲本真澄(須永慶)が裁判長・・・
東京地方裁判所所長代行・川上憲一郎(笑福亭鶴瓶)でなくとも忖度がありえそうなメンツですね
岡田は川上を呼び出して「先日の藤堂議員の毒物殺害事件では、判断を誤ったようだね」「今後二度と誤った判断を下さぬよう、よろしく頼むよ」と言っていたけど、
どっちにも取れる言葉で、とてもいやらしかったです

川上は、以前は「正義感を持って公正な判断を下していた」のですね。
将来を嘱望されたエリート裁判官で、異例の速さで出世し、若くして事務総局勤務。
しかし、再審請求の案件で、裁判所の重鎮たちがかつて有罪判決を下していた判決について、再審を認めたところ、栄転という名の左遷の扱いを受け、そこから「ええ判決せえよ」と声を掛けだすようになって組織を重んじるようになり、現在再び次期総長を狙える地位に。

うどん店で斑目春彦(岸部一徳)が川上に
「ラグビーにはレフリーの在り方ってのがありましてね、その一つには事実の判定をすること。自分のラグビーを押し付けたり、先入観の入った判定をしてはならないとあるんです」
「うちの弁護士は、どんなことがあろうとも、必ず事実を見つけ出します。その時は、判定しっかり頼みますよ」
と言った時に、川上のメガネが曇らなかったので、公正な判断をしてくれるだろうと信じていましたが、少しドキドキしました。


事件の真相は、
天かすが自然出火し、
そば店の女将・久世直美(竹内都子)が何らかの原因で頭を打って動けなくなっている中、
高校教師・海老沢晋(成河)は、2階の島津ヤエ(根岸季衣)を助けた後に室内の物を取りに戻ったが、自室に警察が入られたら困るものがあったので、灯油をかけて火をつけて火災を大きくさせ、
倒れていた直美は死亡・・・
ということでいいでしょうか?

実際に火災のあった店舗兼アパートを再現して燃焼させるなんて、どれだけお金をかけているのか!?と少し思いましたが
火が回る仕組み等が分かりやすく描かれていて、理解が出来ました。

弁護士・深山大翔(松本潤)が川上に言った
「司法への信頼って何ですか?
 司法とは、一体誰のためにあると思ってるんですか?
 あなたは、自分の大義のために誤った判決に目をつぶってきた。
 でも、あなたの大事な人が誤った判決によって罪を被ることになっても、本当に同じことが出来ますか?
 裁判官・検察・弁護士、この三者が本来あるべき形から崩れてしまった時、被告人は圧倒的な不条理にさらされてしまう。
 だからこそ、その不条理から被告人を守るために、僕たち弁護士は法廷に立つんです。
 たった一つしかない事実を追い求め、これからも僕はあなたたちの前に立ち続けますよ。
 あなたは、何のために法廷に立つんですか?」
という言葉がカッコ良かったです

川上が、再審判決の時に被告人・久世貴弘(小林隆)
「警察・検察の捜査は十分とは言えませんでした。
 それぞれの段階で担当した裁判官に真相を見抜く力があれば、あなたの無実は証明されたはずです。
 私たちは、あなたの人生を台無しにしてしまった。
 これまでこの事件に関わった全ての人間を代表して、あなたに深くお詫びします」
と話していましたが、心の底からの声であったと信じたいし、
これからもこうして間違えと分かった時点で正す判断を即座にする司法であってほしいと願っています。


今回の小ネタは、結構面白かったです!

三浦大輔さんご本人が、「三浦大輔の そっくりさん」として登場するとか、
漫画雑誌の名前が「週刊バイブス」と聞いた瞬間に、ドラマ「重版出来」?と思っていたら、
表紙に載っていたのが「ドラゴン急流」と聞いて、やっぱり「重版出来」!!と嬉しくなったり、
岸部一徳さんに向かって「私、引退しないので」と言ったり、
最後に尾崎舞子(木村文乃)が接見していた女性が「出身はトルコで、5歳までイスタンブールに」と言っていたので、もしかして「飛んでイスタンブール」?と思ったら、本物の庄野真代さんが出ていたようで・・・
(「飛んでイスタンブール」が出た1978年は、私はまだ物心がついていないので、庄野さんのお顔は分からないのですが、曲は知っています
他にも色々あるのでしょうが、とても楽しく観ていました。


あとは、弁護を断ってきた久世亮平(中島裕翔)に、佐田篤弘(香川照之)が部下を信じてほしいと頭を下げていたけど、
そのことを事務所で話したら、「『勝手オジサン』から『勝手』が消えて、ただのオジサンに」と言われていた所に、かなりツボってしまいました

佐田の自宅にある置物が「SADA」ではなく「DASA」になっていたのは、私は以前に気付いて記事にも書いていたので、そのシーンにもニヤリとしました( ̄▽ ̄)


そして、留学中の立花彩乃(榮倉奈々)が登場\(^o^)/
深山と尾崎のコンビも良くなってきたけど、
深山と立花のコンビも、また観たいです!


第2話で深山のお父さんのシーンが決着するなど、序盤戦の内容がとても良かったので、
中盤は少しイマイチに思う回もあったのですが
終わり良ければ総て良しということで!?、裁判所に焦点を当てたシーズン2も見ごたえがあって良かったです。
小ネタがうるさい時も若干ありましたが
脚本家の言いたいことが毎回伝わってきて、いいセリフが多くて、剛柔のバランスが相変わらず良かったと思います。

続編・・・すぐではなくていいです
深みのある話が揃った時に、また制作していただければ、と願っています
←web拍手です。
※これまでの感想
 第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話
※公式HP(こちら
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