emitanの心にうつりゆくもの

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昭和元禄 落語心中 第8話

2018-12-01 17:39:53 | 2018秋ドラマ
第8話 「誕生」

感動が所々で じわじわと押し寄せてくる回でした・・・
表情をあまり変えない八代目有楽亭八雲(岡田将生)が微かに柔らかい表情になるのも観ていて嬉しかったし、
松田(篠井英介)は、視聴者の期待以上に喜びを表現してくれて(笑)
松田さん、長生きしていて良かったね・・・!
(っていうか松田さん、今何歳なんだ?←言っちゃダメ?


八雲は与太郎(竜星涼)に「お前さんのことは、どこに出したって恥ずかしくない弟子に育て上げたってぇ自負はありますよ」と言っていたけど、
本当に成長が見られていて、観ていて微笑ましかったです。
刺青について週刊誌に書き立てられてからは滑りまくっていましたが、八雲の
「お前さんは、過去としっかり向き合わねぇとならねぇ。決別じゃなくて抱えて生きろ。罪を忘れるな。それが人間の業ってもんさ」
という言葉で復活!
稽古に励み、暴力団の組長(中原丈雄)には落語で啖呵を切って、「背中の彫り物が今の人生に邪魔でしょうがねぇっていうのをね、そんなのどうってことねぇ、そのまま生きればいいじゃねぇかって思わせてくれたのが、落語です」と
そんな与太郎の姿に微笑む八雲の姿が、とても良かったです。

そして、助六を襲名し、
「おいら家族になりてぇんだ、ずっと一人で生きてきた姉さんと師匠の。
 それにはさ、またみんなで一緒に暮らさなくちゃ。
 助六を名乗ったからって、代わりになんかなれっこねぇ。
 でも、いつか名前が馴染みゃ、二人の中の助六をきっと変えられる」
なんて言ってくれるとは!
与太郎が、八雲と小夏の長年の確執を、八雲の積年の思いを解き放ってくれるのでしょうか!?


八雲は、小夏に恨まれながらも、ずっと小夏のことを大事に、大切に思ってきていたことが分かる描写が所々に出ていて、とてもジーンとしました。
小夏が かつてやらかしてしまった時は面倒な処理を色々としていたようだし、
うなされている小夏に手をつかまれた時に、小夏の頭を恐る恐る撫でながら「あくび指南」を噺してあげて・・・
こういう優しいことをしてあげたいと思っていても、なかなかできないでいたんだろうな・・・でも、したかったんだろうな・・・という感じに私は思えました。

「さんざっぱら息巻いて、ついぞあたしを殺しちゃくれねぇなぁ」
「殺したいわよ、今も。一生許さない。けどアンタを殺したら、この子にアンタの落語を聞かせられなくなるでしょ。それは嫌なの」
「ずっと待ってるんだよ。お前さんがあたしを殺してくれんのを。お前がいたから、てめぇじゃできなかった。今度は、その腹のガキのために死ねねぇってのかい?」
「あたし怖い、産むのが」
与太郎が来ても会おうとしないのは何故かと尋ねると
「与太を巻き込んで・・・あたし、母さんと同じになってるんじゃないかって。あたしに流れる血がそうさせるのかと思うと・・・」
助六と みよ吉の最期を思い出して涙ぐむ八雲・・・

八雲が直接悪いわけではないと私は思うのだけど、
八雲は自分のせいだと死にたいと思うほど悔やんで、でも小夏のために苦しみながらも生きてきたのですね・・・
これからの最終章で、どういう結末に向かっていくのか、とても気になります。


与太郎が「隠し事のねぇ人間なんて、色気がねぇ」と言っていましたが、
今回の八雲は、いつにも増して、めちゃめちゃ色っぽかったです!
組長と小夏のいる部屋の隣の部屋でタバコを吹かす姿に、
啖呵を切る与太郎の話を聞いて喜ぶ姿に、
老眼鏡を掛けながら三味線を弾く姿に・・・
どんどん八雲が乗り移って、老齢の八雲を体現している岡田将生君に、ゾクゾクした気持ちが止まりません!
このドラマを観ていて本当に良かったです。
(まだ最終回まで2話あるけど、早すぎない感想だと確信しています
←web拍手です。
※これまでの感想
 第1~2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話
※公式HP(こちら
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