月11:06(テレ東)「95」観終わりました。
いやぁ・・・暴力シーンが多いのだけど、行きつくところが気になって最後まで観てしまった、という感じです。
「2024春ドラマ中盤戦 の感想を少し」(こちら)という記事の中では『これが「グルーヴ」というものなのかな』と書いたのですが、最終回まで観ると、それだけではなかったというか・・・。
「ノリ」だけでは無かったんですよね、Q・広重秋久(髙橋海人)のチームは。
このままレールの上に乗ってはいけないと思ってもがき、間違っていることを正し、
違法なものには手を出さず、自らの拳で対峙して、大人や権力に抗って・・・
(未成年者の酒とタバコは、当時は大人も見て見ぬフリで、今の若者はビックリの光景だと思うのですが)
私も反抗期があって、「このままじゃいけない」「変えたい」と強く思って、
放課後に友達数人と人気のない廊下に座って、学校で騒ぎを起こそうかという話で真剣に盛り上がったこともあったのですが(実行には至らなかったけど(笑))、
大人の言う通りに生きていくことに抗ったことがあったなぁ~と、このドラマを観て懐かしく思いました。
最終話の1つ前の回が、いいセリフのオンパレードでした。
Qが大晦日に大勝負をかける前に、母(紺野まひる)に打ち明けた言葉
「あの日からずっと違う世界にいるみたいなんだ。
3月20日、地下鉄にサリンが撒かれたあの日。
俺、世界は一度終わればいいって思ってたんだ。
でも、あの日からガラッと変わってさ、明日死ぬかもしれない、今この瞬間に終わるかもしれない。
あっ大丈夫、死にたいわけじゃないよ。
むしろ今、すごい抗ってる。
生まれて初めて実感したんだ、生きてるんだってことを。
だからもう少しだけこの世界を味わわせてください」
それを受けた母は
「私だって終わりたくないわよ。
大人だって明日が楽しみな人、たくさんいるの。
お父さんだって、あなたと話したいことたくさんあるはずだし、淳子だって。
だからまた明日。
友達によろしく。
ただし、絶対に危ないことはしないこと」
Qの、もがいている気持ちを打ち明け、このままもがいているばかりでもいけないと理解はしているけど、もう少しでケリをつけるからもう少しだけ見逃してほしいという思いと、
母は、Qを危ない目に合わせたくないから止めたいけど、止めてもQの内なる衝動が収まらないと分かっているから、戻る家があることを忘れてはいけないと心の中に留めておいてほしいという思い・・・
双方の思いが溢れていて、とても印象に残りました。
あとは、翔・鈴木翔太郎(中川大志)の母(斉藤由貴)がセイラ(松本穂香)に手切れ金を渡した時に言った言葉
「好きなように生きなさい。
何をするのも自由なの。
過去も、周りの顔色も、生やさしい男たちのことも、一切気にせずに、図太く、自分のためだけに生きなさい」
手切れ金を渡すだけだと残酷なように思えるけど、この言葉でセイラは強く背中を押されたのではないかな?
人生をリセットして、新たな地で家族と全く違う人生を歩んで・・・
29年後にQの元に現れた音楽ライター・新村萌香(桜井ユキ)は、28歳?29歳?にしては大人びすぎていたように思うけど(笑)、セイラがしっかりと育て上げたのだなというのがよく分かる、凛々しくて品のある女性で、
穂香ちゃんや大志君や斉藤由貴さんの面影がしっかり感じられました
翔の母が、軽蔑の目で見ていたQに対して
「なってみなさいよ、アンタが思う理想の大人に。それって案外難しいもんよ」
といった言葉・・・
私も50歳手前になった今なら分かります・・・
そして、29年経ってQも親の年代になって、安田顕氏になって(笑)、翔の母にセイラの娘のことを報告に行った時に、「いい大人になったわね」と言われて・・・
「あなたは繋いでやって」と声を掛けられていましたが、
きっと、これから29年ぶりにチームが集合するのでしょうね・・・!?
「ツヨクイキルネ セイラ」
「ツヨクイキヨウ Q」
ポケベル懐かしい・・・じゃなくて(笑)、
生きているからこそ、また会えるんですよね。
生きているからこそ・・・
最近若者による殺人事件が相次いでいますが、何かにひどく追い詰められていたとしても、殺すとか死ぬという選択以外を考えないとダメ!
それ以外の選択肢は必ずあって、その先にきっと何かがあるから!
このドラマを観ると、最近の事件についてこのように強く思います。
花火の打ち上げに奔走するシンジョッチ・新城俊樹(渡邊圭祐)とエリツィン・甲原恵理子(工藤遥)との最終話でのやり取りも、とても良かったです!
「まともだよ、ギャルは。
ギャル丸出しって、つまり『本音丸出し』ってことだから。
隠して生きる方がタチ悪いでしょ。
自分が生きたい生き方選んで、表現するのがギャル」
「だからそれ。そういうこと。
ダサいのもしょぼいのも全部自分だからさ、嫌なら選び直せばいいし。
それは高校生じゃなくてもできるんだってことを自分に証明したいんだよ、俺は。」
自分が1995年を生きていた時に感じていた思いが、こうして言語化されて聞くことができて、とてもスッキリした思いがしました!
それにしても牧野(三浦貴大)、怖かったぁぁぁ!
渋谷の裏社会を金と薬で銃で操って、若者をどんどん抜けられなくして掌握していく姿に、大きな怖さと嫌悪感を感じました
そんな牧野にQは、拳銃をダサイと言い、ガキなりにできることをすると言い放って、
牧野のたくさんの子飼い達を素手で打ち負かし、奪った拳銃を牧野に突き付けて
「こんなんじゃ時代は変えられねぇよ!」
と言って、牧野にではなく時計に銃弾を撃ちつけ・・・!!
やっぱりQは真のリーダーに相応しい
翔だけではなく、牧野もQのその内なるものを評価していましたね。
序盤戦のQには想像もできなかったけど(笑)、チームと共に成長していき、
でも、根本の部分はお母さんの教育からも来ているのかな?
翔の母から出された解決金を拒否して子供の今後を話し合おうといったQのお母さん、メッチャカッコよかったです
それにしても、みんな死ななくて良かったよ・・・
結局は鈴木家の大金で揉み消してもらったのだけど
三学期に一旦は高校生に戻ったものの、チームは解散して、一人また一人と東京を離れていって、
でもQとマルコ・丸山浩一(細田佳央太)は、その後もずっと繋がっていたみたいですね。
陰(翔)と陽(Q)。
元々のキャラ的にはQは陽ではないのだけど、翔には無いものをQは確実に持っていて、そんなQを翔が支え続けて、他の3人もガッチリスクラムを組んで後押しして・・・
髙橋海人君と中川大志君のコンビが絶妙で、細田佳央太君と犬飼貴丈君と関口メンディー君にも固い結束力が感じられて、この5人のチーム感がすごく良かったです!
この時代を知らないはずの5人なのに、1995年を必死に駆け抜ける姿に、毎回グワッと胸がつまりました。
私はほぼこの世代だったからこのように感じたけど、
他の世代はどう思ったのかがとても気になるところ・・・
色々な意味でとても難しい作品だったと思いますが、
携わったみなさま、本当にお疲れさまでした!!
←web拍手です。
※ドラマ公式HP(こちら)
いやぁ・・・暴力シーンが多いのだけど、行きつくところが気になって最後まで観てしまった、という感じです。
「2024春ドラマ中盤戦 の感想を少し」(こちら)という記事の中では『これが「グルーヴ」というものなのかな』と書いたのですが、最終回まで観ると、それだけではなかったというか・・・。
「ノリ」だけでは無かったんですよね、Q・広重秋久(髙橋海人)のチームは。
このままレールの上に乗ってはいけないと思ってもがき、間違っていることを正し、
違法なものには手を出さず、自らの拳で対峙して、大人や権力に抗って・・・
(未成年者の酒とタバコは、当時は大人も見て見ぬフリで、今の若者はビックリの光景だと思うのですが)
私も反抗期があって、「このままじゃいけない」「変えたい」と強く思って、
放課後に友達数人と人気のない廊下に座って、学校で騒ぎを起こそうかという話で真剣に盛り上がったこともあったのですが(実行には至らなかったけど(笑))、
大人の言う通りに生きていくことに抗ったことがあったなぁ~と、このドラマを観て懐かしく思いました。
最終話の1つ前の回が、いいセリフのオンパレードでした。
Qが大晦日に大勝負をかける前に、母(紺野まひる)に打ち明けた言葉
「あの日からずっと違う世界にいるみたいなんだ。
3月20日、地下鉄にサリンが撒かれたあの日。
俺、世界は一度終わればいいって思ってたんだ。
でも、あの日からガラッと変わってさ、明日死ぬかもしれない、今この瞬間に終わるかもしれない。
あっ大丈夫、死にたいわけじゃないよ。
むしろ今、すごい抗ってる。
生まれて初めて実感したんだ、生きてるんだってことを。
だからもう少しだけこの世界を味わわせてください」
それを受けた母は
「私だって終わりたくないわよ。
大人だって明日が楽しみな人、たくさんいるの。
お父さんだって、あなたと話したいことたくさんあるはずだし、淳子だって。
だからまた明日。
友達によろしく。
ただし、絶対に危ないことはしないこと」
Qの、もがいている気持ちを打ち明け、このままもがいているばかりでもいけないと理解はしているけど、もう少しでケリをつけるからもう少しだけ見逃してほしいという思いと、
母は、Qを危ない目に合わせたくないから止めたいけど、止めてもQの内なる衝動が収まらないと分かっているから、戻る家があることを忘れてはいけないと心の中に留めておいてほしいという思い・・・
双方の思いが溢れていて、とても印象に残りました。
あとは、翔・鈴木翔太郎(中川大志)の母(斉藤由貴)がセイラ(松本穂香)に手切れ金を渡した時に言った言葉
「好きなように生きなさい。
何をするのも自由なの。
過去も、周りの顔色も、生やさしい男たちのことも、一切気にせずに、図太く、自分のためだけに生きなさい」
手切れ金を渡すだけだと残酷なように思えるけど、この言葉でセイラは強く背中を押されたのではないかな?
人生をリセットして、新たな地で家族と全く違う人生を歩んで・・・
29年後にQの元に現れた音楽ライター・新村萌香(桜井ユキ)は、28歳?29歳?にしては大人びすぎていたように思うけど(笑)、セイラがしっかりと育て上げたのだなというのがよく分かる、凛々しくて品のある女性で、
穂香ちゃんや大志君や斉藤由貴さんの面影がしっかり感じられました
翔の母が、軽蔑の目で見ていたQに対して
「なってみなさいよ、アンタが思う理想の大人に。それって案外難しいもんよ」
といった言葉・・・
私も50歳手前になった今なら分かります・・・
そして、29年経ってQも親の年代になって、安田顕氏になって(笑)、翔の母にセイラの娘のことを報告に行った時に、「いい大人になったわね」と言われて・・・
「あなたは繋いでやって」と声を掛けられていましたが、
きっと、これから29年ぶりにチームが集合するのでしょうね・・・!?
「ツヨクイキルネ セイラ」
「ツヨクイキヨウ Q」
ポケベル懐かしい・・・じゃなくて(笑)、
生きているからこそ、また会えるんですよね。
生きているからこそ・・・
最近若者による殺人事件が相次いでいますが、何かにひどく追い詰められていたとしても、殺すとか死ぬという選択以外を考えないとダメ!
それ以外の選択肢は必ずあって、その先にきっと何かがあるから!
このドラマを観ると、最近の事件についてこのように強く思います。
花火の打ち上げに奔走するシンジョッチ・新城俊樹(渡邊圭祐)とエリツィン・甲原恵理子(工藤遥)との最終話でのやり取りも、とても良かったです!
「まともだよ、ギャルは。
ギャル丸出しって、つまり『本音丸出し』ってことだから。
隠して生きる方がタチ悪いでしょ。
自分が生きたい生き方選んで、表現するのがギャル」
「だからそれ。そういうこと。
ダサいのもしょぼいのも全部自分だからさ、嫌なら選び直せばいいし。
それは高校生じゃなくてもできるんだってことを自分に証明したいんだよ、俺は。」
自分が1995年を生きていた時に感じていた思いが、こうして言語化されて聞くことができて、とてもスッキリした思いがしました!
それにしても牧野(三浦貴大)、怖かったぁぁぁ!
渋谷の裏社会を金と薬で銃で操って、若者をどんどん抜けられなくして掌握していく姿に、大きな怖さと嫌悪感を感じました
そんな牧野にQは、拳銃をダサイと言い、ガキなりにできることをすると言い放って、
牧野のたくさんの子飼い達を素手で打ち負かし、奪った拳銃を牧野に突き付けて
「こんなんじゃ時代は変えられねぇよ!」
と言って、牧野にではなく時計に銃弾を撃ちつけ・・・!!
やっぱりQは真のリーダーに相応しい
翔だけではなく、牧野もQのその内なるものを評価していましたね。
序盤戦のQには想像もできなかったけど(笑)、チームと共に成長していき、
でも、根本の部分はお母さんの教育からも来ているのかな?
翔の母から出された解決金を拒否して子供の今後を話し合おうといったQのお母さん、メッチャカッコよかったです
それにしても、みんな死ななくて良かったよ・・・
結局は鈴木家の大金で揉み消してもらったのだけど
三学期に一旦は高校生に戻ったものの、チームは解散して、一人また一人と東京を離れていって、
でもQとマルコ・丸山浩一(細田佳央太)は、その後もずっと繋がっていたみたいですね。
陰(翔)と陽(Q)。
元々のキャラ的にはQは陽ではないのだけど、翔には無いものをQは確実に持っていて、そんなQを翔が支え続けて、他の3人もガッチリスクラムを組んで後押しして・・・
髙橋海人君と中川大志君のコンビが絶妙で、細田佳央太君と犬飼貴丈君と関口メンディー君にも固い結束力が感じられて、この5人のチーム感がすごく良かったです!
この時代を知らないはずの5人なのに、1995年を必死に駆け抜ける姿に、毎回グワッと胸がつまりました。
私はほぼこの世代だったからこのように感じたけど、
他の世代はどう思ったのかがとても気になるところ・・・
色々な意味でとても難しい作品だったと思いますが、
携わったみなさま、本当にお疲れさまでした!!
←web拍手です。
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