emitanの心にうつりゆくもの

日常のこと、テレビドラマのことなどを中心に・・・

ゴーストライター 第3話

2015-01-28 15:55:57 | 2015冬ドラマ
第3話 「罠か、チャンスか、デビューの甘い誘惑」

・・・川原由樹には才能がある。
 私は彼女の才能の扉を開いた。
 彼女のために才能の扉を開いたはずだった。
 決して私のためではなかった・・・

川原由樹(水川あさみ)のプロットで書かれた遠野リサ(中谷美紀)の連載小説は評判がよく、リサは由樹にマンションを一室プレゼントし、「新連載、あなたの好きに書いてみて。設定もストーリーも。大変だと思うけど頑張って。これからも期待してるわ」と声を掛ける。
大手出版社・駿峰社では、そうとは知らない編集者・小田颯人(三浦翔平)が編集長・神崎雄司(田中哲司)に由樹が持ち込んだ小説を読んでほしいと再度頼むと、神崎は受け取って読み始める。
神崎は、リサがテレビ出演で不在だと知りながらリサのアトリエに行き、由樹に「遠野先生が書いた小説、どう思う?自分ならこう書いたのにって思うことない?今、うちの新連載の初回のプロットを書いてるんだろ?プロットが出来たらそのまま自分の手で小説まで完成させてみたらどうだ?(結婚を取りやめまでしたのに)プロットばかり書いてたってしょうがないだろ。作品として最後まで仕上げることが大事だ。遠野先生にはタイミングを見て俺から話しておく。読んだら感想を伝えるよ。楽しみにしてる」と声を掛ける。
テレビ局の廊下を歩いていたリサは、同時期に別の出版社で新人賞を受賞して以来ライバルとして騒がれながらも数年で売れなくなり作品を書いていなかった向井七恵(山本未來)と偶然に会い、七恵が10年ぶりにエッセイ本を出版することを聞かされ、しかもその出版日が自分が出すエッセイ本と同じ日である事を知る。
リサは由樹から新連載「おとぎの国の住人」のプロットを受け取り、由樹が「ずっと前から書いてみたかった話だったんで。子供の頃、近所に一人暮らししているおじいさんがいて、ずっとそこに住んでいるんですけど、みんなそのおじいちゃんのことあまりよく知らなくて。でも気になる存在で。上手く言えないんですけど、何かそんなような話を書きたくて」と話すと、リサは微笑みながら「このプロットで行くわ」と話す。
リサは書き上げた原稿を神崎に見せて「どうしたらいい?登場人物のキャラクターがイマイチ掴みきれない。川原さんのアイディアをベースにしているからだと思う。どう直したらいい?」と話すと、神崎は「少し書く事から離れてみたらどうだ?焦る気持ちは分かるが、書けない時は書けない」と言って由樹が書いた「おとぎの国の住人 第一回」の原稿を渡し、「俺が書かせた。とにかく読んでみてくれ。読めば分かる。筆の調子が戻るまで、連載は全て川原由樹に書かすのがいい。もちろん本には君の名前で載せる。俺はリサの事しか考えてない、彼女には申し訳ないが」と話す。
リサが「彼女はそんなこと納得したの?」と尋ねると、神崎は「これから話す。彼女はきっと引き受けるよ。自分の才能を信じろ。少しの辛抱だ。必ずまた書ける」と言いながらリサを抱きしめる。
神崎は由樹を呼び出して「何か所か直すともっと良くなる。直したらその原稿を使わせてもらえないか?君の原稿を掲載させてほしい。ただし君の名前は出せない。遠野先生を少し休ませたい。十何年も第一線でやってきて疲弊してる。今のままじゃいつか壊れる。(リサ自身は)もちろん自分で書きたいと言っている。放っておけば倒れるまで書くだろう。だが、これ以上無理はさせられないという俺の判断だ。君にしてみたら理不尽な話かもしれない。でも物は考えようだ。名前が出なくても君の書いた小説が本になり、大勢の人目に触れる。こんなこと遠野先生が信頼してる君にしか頼めない。君の事は君の事でちゃんと考えてるから」と話すと、由樹は受け入れる。
新連載は各方面で絶賛され、由樹は給料振込額の多さに驚き、戸惑う。
由樹は神崎を呼び出し、自分はいつまで書き続けないといけないのかを尋ねると、神崎は由樹が以前に持ち込んだ原稿「二番目のわたしへ」を読んだことを告げて「本にする準備を既に進めてる。もちろん川原由樹の名前で。デビュー、おめでとう」と言って握手を求め、「連載の方は遠野先生の代わりにこのまま続けてくれるね」と話すと、由樹は戸惑いながらも「分かりました」と返事をする。
神崎は、ライバルである単行本編集長・岡野慎也(羽場裕一)に頭を下げて、3,000部だと200万円の赤字になるが由樹の小説を発行するよう頼み込む。
帰宅したリサは、高校生の息子・大樹(高杉真宙)に「最初は大樹の事を思って小説をやっていこうと思ったの。小説は家で書けるし、売れれば自分のペースで仕事ができる。幼い大樹に寂しい思いをさせなくていいと思った。売れるまでの辛抱、そう思った。でもそうはいかなかった。売れれば売れるほど期待されるようになる。良いもの書くのが当たり前だと思われる。でも書けなくなったら終わり。いつ仕事が無くなるのかも分からない。だから受けられる仕事は全部受けてきた。本当はご飯を作ったり、母親として当たり前のことをやりたかった」と話すと、大樹は「何だ、言い訳かよ」と言って自分の部屋に行ってしまう。
アトリエに戻ったリサは神崎に「バカげてる。彼女を利用してまで私は何にしがみつこうとしてるわけ?」と話すが、神崎に「じゃあ止めるのか?」と聞かれると、リサは「今さら文壇の女王の座を降りられない。降りたくない」と話す。
すると神崎は「川原由樹は君の考えてるような健気な女じゃない。ゴーストをやる代わりに自分の本を出してほしいと言ってきた。大したもんだ。君が彼女を利用してるんじゃない。彼女が君を利用しようとしているんだ」と話し、リサは驚く。
リサは母・元子(江波杏子)の様子を見に行き、元子に「(リサは)たくさんのものを手に入れたわ。誰もが欲しがるものを全て持っている女。でもね、どれだけ称賛を浴びても羨ましがられても認められても、ずっと不安だった。どれも本当に欲しい物じゃないから」と話すと、元子は「いったい何を欲しいって言うの?」と尋ね、リサは「何だと思う?あなたには言っても分からないと思う」と話すと、元子は分かってか分からずか話をそらす。
リサと七恵のトークショーが開かれ、七恵が「ずっと遠野さんが羨ましかったです。ただ正直ここ2年位は、遠野さんは書くの苦しいのかなって感じていました。でも、今年に入ってからはどの連載も息を吹き返した感じがあって」と話すと、リサは以前に由樹が話していた「おとぎの国の住人」を書くきっかけとなった話をさも自分の体験談であるかのように話し出したため、由樹は驚く。
数日が経ち、慧陽出版への原稿がなかなか由樹からメールで送られてこないため、リサは慌てて由樹に電話をかけると、由樹はまだ半分しか書けていないと嘘をつきながらアトリエにやってくる。
由樹が「本当は書けないんじゃないですか?私を育てているんじゃなくて、利用しているんじゃないですか?」と尋ねると、リサは笑いながら由樹のデビュー本の表紙案を見せて「私が知らないとでも思った?利用してるのはあなたの方でしょ?私の小説を書く事と引き換えに出版させるだなんて。初版3,000部ですってね。それがどういう事だか分かる?全国に書店は1万5,000、つまり5軒に1冊。もちろん平積みじゃなくて本棚の片隅よ。あなたの本を手に取る人なんていない。あなたの文章でも私の名前で出版すれば初版20万部。誰もが目に付く場所に平積みされる。不公平だと思う?私は15年かけてここまで来たのよ。いい?遠野リサの代わりは誰もいない。でも、川原由樹の代わりは…いくらでもいる。発売日が楽しみね」と言い放つ。
・・・川原由樹には才能がある。
 私は彼女の才能を利用した。
 許される事ではないと分かっていた。
 でも、その時の私は、本当の彼女を知らなかった。
 彼女の恐ろしさをまだ知らなかった・・・



というような内容でした。

ライバル・七恵の復帰が無かったら、休むことを選択することもあったのかなぁ?
まぁ、あの編集長・神崎だったら休ませてくれないでしょうけど
息子・大樹には、自分がどうして今の忙しい状態になってしまったのかを話していましたが・・・
リサがお母さんの前で話していた欲しいものって何なのだろう?
お母さんに褒めてもらいたい、ということ?(←ベタではありますが)

編集者側が、作家がいい文章が書けていないと分かった時点で傷つかないように手を打って休ませるようにするのが、本当に愛情のある人間だと思うのですが、神崎はそういう愛情はないようですね
「男女の愛」の方は分かりませんが、「作家・遠野リサ」に関しては、もはや自分がのし上がる道具になっているというか・・・
神崎自身も常務・鳥飼正義(石橋凌)に押されて、がんじがらめになっているのかもしれませんが。
神崎は、由樹の処遇はどうしようと思っているのでしょうね?
リサの名義で連載を書いてもらう代わりに、由樹の念願だった小説デビューをさせてあげたわけですが、それでも由樹が「もうゴーストは嫌だ」と言ったらどうしようと考えているのか?
由樹が全てを暴露するとなったら神崎の傷も大きいと思うのですが、その時の手を考えているのかどうなのか?
由樹がゴーストに対して疑念を抱き始めたのが思ったよりも早く来た(展開が思ったよりも早い)ので、これからどう展開していくのかというドキドキが大きくなってきました!

由樹がビックリするくらいの給料の額って、いくらだったのだろう!?
口止め料も入ってなのだろうけど、由樹がお金目当てに小説を書きたいという訳ではないのがまた厄介なのかもしれませんね。
プロットを書いてもらうまでで止めておけばよかったのに(←神崎のせい?)
でも、まっさらな企画(新連載)のプロットを書かせたのは・・・ねぇ(←それはリサ自身が頼んでいましたね)。
他人が面白いと思って企画したのを膨らませて書くというのは、やっぱり難しいのかも。
二人で相談しながらプロットを作り上げればまた違ったのでしょうけど。
由樹は、連載の書き始めの頃はまだリサに尊敬の念を持っていたから、リサが高飛車な態度ではなく相談というか相棒のような形で接していれば良かったのかも?
最後のリサのナレーションにあった「彼女(由樹)の恐ろしさ」って、どういうことなのだろう!?

初版3,000部だと、
・全国に書店は1万5,000軒、つまり5軒に1冊。
・もちろん平積みじゃなくて本棚の片隅。
・出版社は200万円の赤字。
・・・今回も勉強になりました。

私は今期のドラマの中では、一番面白いな~と思って観ています
________

テニスの錦織圭選手の試合を観ながら書いていました
地上波放送があったおかげで、ここ最近はテニスの試合をじっくりと堪能することができて嬉しいです
やっぱり世界ランキング一桁同士の争いって、スゴイですね。
クロスプレイに、ネットプレイでのフットワーク等々、感嘆と溜息と拍手で一人盛り上がっていました

←web拍手です。
※これまでの感想
 第1話 第2話
※公式HP(こちら
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