三匹のおっさん～正義の味方、見参！！～ 第２話

第２話　「還暦ヒーローVS悪徳商法！」

清田清一（剣道の達人キヨ・北大路欣也）と幼なじみの立花重雄（柔道の達人シゲ・泉谷しげる）と有村則夫（頭脳派のノリ・志賀廣太郎）が「３匹のおっさん」として密かに夜の見回りをしていると、商店街の一角でよく店子が変わる店舗に「パレット・ピース」という健康食品を扱う店が開店しようとしているのを見かける。
キヨが帰宅すると、２階に住む息子夫婦が大ゲンカをしており、避難のために１階に下りてきた孫の祐希（大野拓朗）が、祐希の母・貴子（西田尚美）が70万円の空気清浄器を購入してしまったことに父・健児（甲本雅裕）が激怒していることを教える。
近所に住む原田隆憲（隈部洋平）が清田家にやって来て、「パレット・ピース」に母・靖代（草村礼子）が通いつめて年金をつぎ込んで商品を買い込んでいて自分の説得を聞かないことから、靖代と仲の良いキヨの妻・芳江（中田喜子）から買うのをやめるよう説得してほしいと相談に来る。
芳江も気になっていて靖代に声を掛けていたのだが聞いてもらえなかったと話すと、隆憲が「なぜ母はそこまでしてあそこへ・・・」と話すため、芳江は靖代に顔を知られていないキヨに探るよう頼む。
キヨは、シゲとノリと一緒に「パレット・ピース」に潜入することにする。
それぞれ別々に「パレット・ピース」に入っていくと、店員が優しく声を掛けてアンケートを書かせ、健康について親身に尋ねてくる。
そして商品説明会が始まると、店長・花山（相島一之）は「子供孝行、孫孝行は健康でいること」と声高にうたい、免疫力を高めるためにと「長生き茶」という商品を勧め、参加者全員に天然酵母食パンを無料で配り、無添加の商品等を併せて売っていく。
一日潜入しただけでは靖代がハマっている理由が分からなかったため、３匹のおっさんは代わる代わる潜入していくことにする。
その頃「パレット・ピース」では、後片付けをしている店員の元へ４人の年配者が現れて「もうサクラを辞めたい。年寄りが同じ年寄り騙すのはどうにも…」と言い出すが、花山は「どうぞ。でもさ、アンタら年金だけでやってけるの？アンタらみたいな年寄りを雇ってくれるところ、他にあるのかな？こんなに楽で金になる仕事が他にあるんだったらどうぞ」と話して、引き続き働かせる。
キヨが潜入した日には、減塩しょうゆについて買えば買うほど割引率が上がるとして客に買わせる。
ノリの一人娘・早苗（三根梓）は、ノリの仕事場に大量の健康食品が入っているダンボールがあるのを見つけ、ノリが悪徳商法に引っ掛かっているのではないかと心配し、祐希に相談する。
祐希は、その段ボールを見せてもらい、キヨ・シゲ・ノリが代わる代わるに書いているメモ帳が入っているのを見つけ、３人が何かを企んでいることに気づき、祝日に祐希も「パレット・ピース」に潜入することにする。
祐希が店に入っていくと店員に拒まれるが、「チラシに年齢制限書いてないじゃん」と言って無理やりノリの隣の席に座り、ノリにコッソリと「おっさんらも秘密主義だよな。早苗ちゃんだよ…すっげぇ心配してたぞ。分かってても心配なんだよ。それが家族だろ。早苗ちゃんに心配かけたくないから内緒にしてんだろ。これじゃ元も子もねぇじゃん。やるならもっと上手くやれよ」と耳打ちする。
別な日にキヨが潜入していると、何も買わずに帰る靖代に店員・松野（矢柴俊博）が「うちもボランティアじゃないんですよね」と言って次第に大声を上げていき、花山が「おばあちゃん、何にも買わないでプレゼントだけ持って帰るでしょ？そういう人、世の中でなんて言うか分かってますか？たかりって言うんです。た・か・り」と言うため、キヨはガマンできなくなり「やめんか！ご年配の方になんて口のきき方だ？元々無料プレゼントはアンタ方がチラシに書いたんでしょ？それをたかり呼ばわりとは、無礼にもほどがある」と言って、靖代を連れて店を去っていく。
公園に行き、靖代はキヨに「あの青年（松野）は今までずっと私の話を聞いてくれて、優しくしてくれたんですよ。私がもっとたくさん買い物ができたら良かったんですけどね…うちにいても一人です。息子も嫁も忙しくて、顔を合わせてもロクに話もしません。あそこに行けば話し相手がいます。私には拠り所なんです。誰だって年寄りの話なんか聞きたくないですよ。こんなおばあちゃんの話をうんうん聞いて、『おばあちゃん、こんにちは。体の具合どうですか？』なんて声を掛けてもらうのは嬉しいですよ」と話して帰って行く。
キヨは隆憲に、靖代が寂しく思っていることを伝えると、隆憲は「寂しいからって母の相手ばかりしてたら、生活なんてたちまち立ち行かなくなるんですよ。ただの甘えじゃないですか」と怒るため、キヨは「これだけは言わせてください。靖代さん、あそこじゃホントに楽しそうな顔してるんですよ。お母さんの笑顔、最近見たことありますか？」と話して帰って行く。
３匹のおっさんは、年配の人が店に通い詰めているのは「ふれあい」を求めているからで、店は「孤独を感じている老人」を狙って搾り取っているということに気づき、区役所に行って、以前に出張所があった場所を地域住民に開放してもらえないかと相談に行く。
その場所で、３人は「お達者会」を開くことにし、年配の人を集めてゲーム、囲碁、将棋、手芸、書道、おしゃべりなどの場を提供し、会場は賑わい、「パレット・ピース」には全く人が来なくなる。
夜遅く、花山ら社員たちは「お達者会」の会場に忍び込んで、テーブル等をひっくり返してグチャグチャにし、そこに駆けつけたキヨとシゲを殴り倒す。
その様子をノリが隠し撮りしており、その後キヨとシゲは反撃して次々と社員たちを逆に倒していき、ノリは花山に先ほどキヨとシゲを殴ったビデオ映像を見せて「これがネットに流れたらどうなるかな？」と言って笑う。
花山が「ハメやがったな、ジジイ！」と怒鳴ると、キヨは「アンタだっていずれ年を取るんだよ。これ以上か弱い年寄りをいじめないでくれないか？」と言って帰す。
その後も「お達者会」は大盛況で、更にキヨたちは「悪徳業者に気をつけよう！」というパンフレットを区役所に作らせる。
３人が駅前を歩いていると、靖代が隆憲と一緒におり、隆憲はキヨに「久しぶりに母と一緒に食事でもしようかと…色々ありがとうございました」と言って頭を下げ・・・


というような内容でした。

前回が犯罪がてんこ盛りで成敗シーンがたくさんあったので、今回は終盤まで激しいシーンが無くて「あれっ？」と少し思っていたのですが、最後にありましたね！
キヨとシゲが殴り倒された時には、本当に「えっ！？」と思ったのですが、キヨが隠し撮りという・・・
「則夫エレクトリカル・アタック！！」が無かったのは残念でしたが、隠し撮りをネットに流すぞ！って脅すというやり口が、なかなかヤラシイ感じで良かったです（笑）

足腰が悪かったり病気がちの人はデイサービスなどの施設を利用して他人と触れ合う機会があるかもしれないけど、ご丈夫な方達にとっての憩いの場所っていうのは、少なくなっているのかもしれませんね。
そして、ああいう健康食品をうたったパンフレット（＋無料で○○を差し上げます！という謳い文句）は、我が家にも時々入ってくるし、現にご年配の方々が列になって並んでいる健康食品の店を目撃したことがあります・・・
全部が全部悪徳業者ではないとは思うけど、親切な言葉を掛けて近寄る人たちには注意しないといけませんね・・・
「タダより怖いものはない」という言葉を聞くけど、「何か裏があるんじゃないか？」と思って警戒していかないといけないのかも。。。
今回のこのドラマの話を観ながら「この回は、特に多くの人に観てもらいたいなぁ～」と思っていました。

私がよくメンドクサイと思うのは、クレジットカード付きのポイントカードの勧誘かなぁ。
それを作ると「５％オフになります」とか言われると魅力的なのだけど、クレジット機能が付いていると管理が大変になるから作らないようにしていて、言われる度に断るのがメンドクサイ。。。
去年亡くなった祖母は、何枚も持っていたらしく、晩年は買い物がなかなか出来ないので年会費だけが取られていて、慌てて叔母が解約していったとか・・・
断るのにも元気が要ると私でも感じるのだから、年配の方はもっと大変なんだろうな・・・

テーマ自体は深い内容だったけど、コミカルな部分も随所にあって面白かったです！
早苗ちゃんが「二人っきりの家族なんだよ…心配するなって言われてもしちゃうの！」ってノリに怒鳴って去っていくシーン・・・
とても感動的なんだけど、手にしていたのが「厚手のももひき」で、妙に生活感があってリアルで笑ってしまいました。
早苗ちゃんが可愛いし、その相談に優しく乗ってあげて３匹のおっさんに恩を売ろうとする祐希もズル可愛くて（笑）、なかなか良い感じでした

あと、花山演じる相島さんが「アンタら、年寄りたらしこんで何するつもりだよ？」と言っているのが、時代劇に出てくる「悪い町人」というイメージそのものに見えて、
それに対してキヨ演じる北大路さんが「のろいパンチだな、老眼でもハッキリ見えるぞ！おっさんをナメるなよ。痛い目に合うぜ！」と言うのが、カッコ良いんだけど笑えるセリフで（「老眼でも」って）

シゲは「お達者会」で楽しみすぎ！
カルタ（百人一首？）で腹を立ててテーブルをひっくり返す姿は、演じている泉谷さんのキャラにピッタリだと思いました

今回も笑えるけど考えさせられて、かつホッコリもできて、とても楽しかったです！
来週も楽しみです！

放送地域も少しずつ増えているようですね。
家族全員、あらゆる世代の人が楽しめるドラマだと思うので、是非放送エリアを広げてもらいたいなぁ。

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