第2話 「少年の涙 僧医が起こす奇跡!」
今回も複数の患者が描かれていましたが、今回はそれぞれがリンクしたりスムーズに繋がっていて観やすかったです。
救命救急医であり僧侶・松本照円(照之)(伊藤英明)が、かなり人間くさいというか、感情が丸出しの場面が多かったですけどね(笑)
理事長・澁沢和歌子(余貴美子)は、過去のトラウマのある松本を理解して気に掛けているようですね。
僧侶の師匠・円明(団時朗)が理事長に「照円、迷惑掛けてない?あいつもほら、業を背負っちまってさ、てめぇ勝手な所あるから」と電話で尋ねたら、
「裕ちゃん、医者ってのはみんなさ、己の未熟さ、力不足、不運で救えなかった患者への罪悪感、後悔をバネにやってるところあるから、人が死ぬのが怖いって医者らしくない手前勝手が役に立つなら、それでいいのよ。まぁまだまだだけどね」
と答えていましたね。
ってか「裕ちゃん」って読んでいたということは、理事長はお師匠さんの幼なじみとか親戚とか、そういう間柄なのですかね?
松本が死なせてしまった友人・哉の父・宮寺憲次(泉谷しげる)も、息子が死んでしまっても松本のことをずっと気に掛けてくれているようですね。
師匠のおつかいで宮寺家に来た松本に「背負いすぎないようにね」と声を掛け、
「どうかね、今度一緒に?」とお酒を誘うものの、松本はいったんは断り・・・
でも、溺水で見つかった少年・岡崎勉(渡邉蒼)の治療を経て、松本が憲次に一緒に飲みに行こうと誘うことができて、とてもジーンとしました
そんな岡崎少年は、溺水して20分以上経ってから見つかっていましたが・・・
溺水は、呼吸が停止しても心臓がしばらく動いているから心肺蘇生をすれば助かるが、25分を過ぎると生存や意識を取り戻すのは奇跡だと言われているのですね。
心臓マッサージや除細動器を当てるものの心拍が戻らず、ECPR(体外循環式心肺蘇生法)によりようやく蘇生。
後ろ向きな発言が続く松本に医師・三宅涼子(中谷美紀)は「目の前の患者見なさいよ!過去じゃなくて」とハッパをかけて
岡崎の友人・丸山翼(田中奏生)が病院で不審な行動を取るので「周りが責めなくても、周りが忘れても、自分は覚えてる。一生自分を責めることになるぞ」と声を掛けると、丸山は事故の経緯を話し出し、
「あんなことしなきゃ良かった・・・しなきゃ・・・先生、助けてください、お願いします!岡崎に謝りたい・・・」
と言われて
丸山は、川に入って事故原因となったペンを探し出し、岡崎にペンを直接握らせて「岡崎、ごめんな!ごめん…」と泣きながら声を掛けると、岡崎に反応があって、意識を回復
でも、感動物語で終わるのかと思いきや、退院する岡崎が松本に
「先生、内緒なんだけどさ、このペン、ホントは父さんにもらったヤツじゃないんだ。でもいいんだ、今はアイツが見つけてくれたこのペンが一番気に入ってるから。父さんも許してくれると思う」
と!!!
私も思わず松本と同じく「ええっ!?」って大声を上げてしまいましたが(笑)、そのあとの松本の心の声
「見つからないペンをずっと捜している。それを見つけても僕の友達は帰ってこないけど、違う誰かが喜ぶかもしれない」
に繋がって、なるほどな~と思いました。
松本と新しい心臓外科医・濱田達哉(ムロツヨシ)がバシバシやり合っていましたね
腹部大動脈瘤の患者が搬送されるため心臓外科に応援要請をしても、ホームレスだと聞くと濱田は即断り、
松本がオペをすることに。
ホームレスだと医療費が取れないのではないかと若手医師たちが懸念すると、三宅が「知らなかったことにすればいいんじゃない?嘘も方便!」と言って、手術を決行
三宅も、患者を選別することなく救える命は救いたいという気持ちは、松本と同じようですね。
ホームレス・後藤由紀夫(見栄晴)は、血管があちこち脆くなっていて、難手術となっていたところ、濱田が来て見学を始め、口を出し、松本が怒ると、濱田と児島眞白(松本穂香)がオペに加勢をして、手術は成功
濱田が松本に
「生きる意欲の問題です。例え救えたとしても、彼らは生きる環境が劣悪で、予後が悪い。何より未来に希望がないから、生きていく意欲が少ない」と話すと
松本は「それでも、たとえ1%でも生きる可能性があるのなら、全力を尽くして救うのが僕ら救急の仕事です」と反論するものの、
濱田は「それは先生のエゴじゃないですか?だって、全員を救うことはできませんよね?だったら僕は、生きる意欲のある人を助けたい。僕の技術を求めてる人は、日本中にいます。中にはわざわざ飛行機に乗ってくる人もいる。だったら僕はその人たちのために自分の力を使いたい。ということで、これからも救急の患者はなかなかお受けできないと思います。ご理解いただきたいのは、松本先生がそうやって採算度外視で徳の高い気持ちのいいお仕事ができるのは、我々心臓外科が稼いでいる売り上げているからです・・・どうか我々の仕事の邪魔しないでいただきたい。では」と去っていき・・・
濱田の言うことも分からないでもないのですけどね・・・
一人の医師が求めてくる患者を全員引き受けることはできないですし・・・
あとは採算の高い患者と採算の低い患者がいるというのも最近話題になっていることではあるのですが、でも採算だけで救う/救わないを決められてしまうのは・・・
そんな濱田の言葉に、松本はグッと言葉を飲み込むのかと思いきや、「ムカつくなアイツ!」と言って悪口を怒鳴り散らしているのには、笑わされてしまいました。
そんな濱田が「生きる意欲がない」と勝手に見なしていた後藤は、家族が見つかり、濱田に「助けてくれてありがとうございます!」と言って手を握りしめてお礼を言って
松本は濱田に
「いつか家族に会って謝りたいって、後悔を支えに生きてきたそうです。過去の過ちや後悔が人を生かすこともあるんです。最初からホームレスの人なんていません。救急の受け入れ、可能な限りお願いします」と話すと、
濱田「分かりました。珍しい症例は紹介してください」
松本「症例は人格ではありません。患者さんをみてあげてください」
濱田「さすがお坊さん、勉強になります」
一緒に笑顔で合掌するものの、別れた途端に二人とも嫌悪感を顔に出し
今回は松本がかなり感情が出ていて、ビックリしました。
実際のお坊さんも、実生活ではこんな感じなのかしら?
それとも、松本はまだまだということ!?
肺がん患者の男性には、
「どう死ぬかはどう生きるかと同じです。悔いなく生きよとお釈迦様もおっしゃっています。過去を悔やまず、未来を憂えず、今を大切に」
と声を掛けた言葉が伝わったようですね。
どの病院にも松本のようなチャプレン(臨床宗教師/医療機関などで心のケアをする宗教者)がいるとは限らないと思うのですが、こういう方が入院先にいたら、私は心が弱いので話を聞きに行ってしまうかもな・・・と思いながら観ていました。
金曜10時、今回はNHKの方をリアタイしていたのですが、今クールは私はこちらTBSドラマの方が好きかも、です。
←web拍手です。
※これまでの感想
第1話
※公式HP(こちら)
今回も複数の患者が描かれていましたが、今回はそれぞれがリンクしたりスムーズに繋がっていて観やすかったです。
救命救急医であり僧侶・松本照円(照之)(伊藤英明)が、かなり人間くさいというか、感情が丸出しの場面が多かったですけどね(笑)
理事長・澁沢和歌子(余貴美子)は、過去のトラウマのある松本を理解して気に掛けているようですね。
僧侶の師匠・円明(団時朗)が理事長に「照円、迷惑掛けてない?あいつもほら、業を背負っちまってさ、てめぇ勝手な所あるから」と電話で尋ねたら、
「裕ちゃん、医者ってのはみんなさ、己の未熟さ、力不足、不運で救えなかった患者への罪悪感、後悔をバネにやってるところあるから、人が死ぬのが怖いって医者らしくない手前勝手が役に立つなら、それでいいのよ。まぁまだまだだけどね」
と答えていましたね。
ってか「裕ちゃん」って読んでいたということは、理事長はお師匠さんの幼なじみとか親戚とか、そういう間柄なのですかね?
松本が死なせてしまった友人・哉の父・宮寺憲次(泉谷しげる)も、息子が死んでしまっても松本のことをずっと気に掛けてくれているようですね。
師匠のおつかいで宮寺家に来た松本に「背負いすぎないようにね」と声を掛け、
「どうかね、今度一緒に?」とお酒を誘うものの、松本はいったんは断り・・・
でも、溺水で見つかった少年・岡崎勉(渡邉蒼)の治療を経て、松本が憲次に一緒に飲みに行こうと誘うことができて、とてもジーンとしました
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そんな岡崎少年は、溺水して20分以上経ってから見つかっていましたが・・・
溺水は、呼吸が停止しても心臓がしばらく動いているから心肺蘇生をすれば助かるが、25分を過ぎると生存や意識を取り戻すのは奇跡だと言われているのですね。
心臓マッサージや除細動器を当てるものの心拍が戻らず、ECPR(体外循環式心肺蘇生法)によりようやく蘇生。
後ろ向きな発言が続く松本に医師・三宅涼子(中谷美紀)は「目の前の患者見なさいよ!過去じゃなくて」とハッパをかけて
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岡崎の友人・丸山翼(田中奏生)が病院で不審な行動を取るので「周りが責めなくても、周りが忘れても、自分は覚えてる。一生自分を責めることになるぞ」と声を掛けると、丸山は事故の経緯を話し出し、
「あんなことしなきゃ良かった・・・しなきゃ・・・先生、助けてください、お願いします!岡崎に謝りたい・・・」
と言われて
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丸山は、川に入って事故原因となったペンを探し出し、岡崎にペンを直接握らせて「岡崎、ごめんな!ごめん…」と泣きながら声を掛けると、岡崎に反応があって、意識を回復
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でも、感動物語で終わるのかと思いきや、退院する岡崎が松本に
「先生、内緒なんだけどさ、このペン、ホントは父さんにもらったヤツじゃないんだ。でもいいんだ、今はアイツが見つけてくれたこのペンが一番気に入ってるから。父さんも許してくれると思う」
と!!!
私も思わず松本と同じく「ええっ!?」って大声を上げてしまいましたが(笑)、そのあとの松本の心の声
「見つからないペンをずっと捜している。それを見つけても僕の友達は帰ってこないけど、違う誰かが喜ぶかもしれない」
に繋がって、なるほどな~と思いました。
松本と新しい心臓外科医・濱田達哉(ムロツヨシ)がバシバシやり合っていましたね
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腹部大動脈瘤の患者が搬送されるため心臓外科に応援要請をしても、ホームレスだと聞くと濱田は即断り、
松本がオペをすることに。
ホームレスだと医療費が取れないのではないかと若手医師たちが懸念すると、三宅が「知らなかったことにすればいいんじゃない?嘘も方便!」と言って、手術を決行
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三宅も、患者を選別することなく救える命は救いたいという気持ちは、松本と同じようですね。
ホームレス・後藤由紀夫(見栄晴)は、血管があちこち脆くなっていて、難手術となっていたところ、濱田が来て見学を始め、口を出し、松本が怒ると、濱田と児島眞白(松本穂香)がオペに加勢をして、手術は成功
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濱田が松本に
「生きる意欲の問題です。例え救えたとしても、彼らは生きる環境が劣悪で、予後が悪い。何より未来に希望がないから、生きていく意欲が少ない」と話すと
松本は「それでも、たとえ1%でも生きる可能性があるのなら、全力を尽くして救うのが僕ら救急の仕事です」と反論するものの、
濱田は「それは先生のエゴじゃないですか?だって、全員を救うことはできませんよね?だったら僕は、生きる意欲のある人を助けたい。僕の技術を求めてる人は、日本中にいます。中にはわざわざ飛行機に乗ってくる人もいる。だったら僕はその人たちのために自分の力を使いたい。ということで、これからも救急の患者はなかなかお受けできないと思います。ご理解いただきたいのは、松本先生がそうやって採算度外視で徳の高い気持ちのいいお仕事ができるのは、我々心臓外科が稼いでいる売り上げているからです・・・どうか我々の仕事の邪魔しないでいただきたい。では」と去っていき・・・
濱田の言うことも分からないでもないのですけどね・・・
一人の医師が求めてくる患者を全員引き受けることはできないですし・・・
あとは採算の高い患者と採算の低い患者がいるというのも最近話題になっていることではあるのですが、でも採算だけで救う/救わないを決められてしまうのは・・・
そんな濱田の言葉に、松本はグッと言葉を飲み込むのかと思いきや、「ムカつくなアイツ!」と言って悪口を怒鳴り散らしているのには、笑わされてしまいました。
そんな濱田が「生きる意欲がない」と勝手に見なしていた後藤は、家族が見つかり、濱田に「助けてくれてありがとうございます!」と言って手を握りしめてお礼を言って
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松本は濱田に
「いつか家族に会って謝りたいって、後悔を支えに生きてきたそうです。過去の過ちや後悔が人を生かすこともあるんです。最初からホームレスの人なんていません。救急の受け入れ、可能な限りお願いします」と話すと、
濱田「分かりました。珍しい症例は紹介してください」
松本「症例は人格ではありません。患者さんをみてあげてください」
濱田「さすがお坊さん、勉強になります」
一緒に笑顔で合掌するものの、別れた途端に二人とも嫌悪感を顔に出し
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今回は松本がかなり感情が出ていて、ビックリしました。
実際のお坊さんも、実生活ではこんな感じなのかしら?
それとも、松本はまだまだということ!?
肺がん患者の男性には、
「どう死ぬかはどう生きるかと同じです。悔いなく生きよとお釈迦様もおっしゃっています。過去を悔やまず、未来を憂えず、今を大切に」
と声を掛けた言葉が伝わったようですね。
どの病院にも松本のようなチャプレン(臨床宗教師/医療機関などで心のケアをする宗教者)がいるとは限らないと思うのですが、こういう方が入院先にいたら、私は心が弱いので話を聞きに行ってしまうかもな・・・と思いながら観ていました。
金曜10時、今回はNHKの方をリアタイしていたのですが、今クールは私はこちらTBSドラマの方が好きかも、です。
※これまでの感想
第1話
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