第3話 「病院をたらい回しされた少女!救いたいだけなのに…」
今回も、現実的な問題を提起しつつ、しかも患者が亡くなってしまうというとても悲しいことをしっかりと描いていたので、見応えがありました。
医療ドラマって、患者が助かることがほとんどですからね。
ご両親役の熱演にもグッときました。
でも、いくら緊急手術とはいえ、手術前にご両親に「助かる可能性がほとんどないが、手術をすればもしかしたら助かる可能性がある。でも、亡くなってしまう可能性の方が大きい」ということは説明していなかったのでしょうか?
その部分を入れて描いた方がスッキリしたように思いました。
でも、お医者さんって、懇切丁寧に説明してくれるというものではないのかな?
私の母は2年前に大きい手術をしたけど、事前説明の時に こちらから色々と医師に聞かないと「もし開腹した時に○○だったら・・・」ということまでは話してくれなかったような。。。
今回の患者は、6歳の女児・市川美結(竹野谷咲)で、
絞扼性イレウスにより腸が壊死しており、誤嚥性肺炎と敗血症性ショックも併発している患者でしたが、
受け入れ可能な病院が見つからず、6箇所の病院から断られ、発症後4時間経ってから搬送されていたのですね・・・。
小児科医や産婦人科医の不足から、子供や妊婦が たらい回しになるというのは時々聞いていますが、
小児外科長・間宮啓介(戸次重幸)が言っていたけど、
訴訟リスクも高いから「どうせ助からない患者のために、これまでの努力を無駄にする必要はない」と考える医師も多いのでしょうね。
でも、瀬戸夏美(上野樹里)は
「苦しんでいる患者が目の前にいるのに、平気で見捨てる医者に私はなりたくありません」
として、緊急手術を決行。
しかも、初執刀
高山誠司(藤木直人)は、謹慎中ながらも心配して駆けつけるものの、心停止してしまい死亡・・・
開腹の時点で誰が執刀しても既に間に合わない状態だったようですが、
美結の父・英雄(髙橋洋)が「何のための手術だったんだよ?」「お前が美結を死なせたんだろ?許さない、美結を殺したお前を許さない」と言う気持ちも分からないでもなく。。。
手術後の病院側からの説明も、もう少し丁寧にするべきですよね。
ましてや亡くなっている訳ですし。
瀬戸は新堂湊(山﨑賢人)に
「瀬戸先生は、どうしていつも通り仕事ができるんですか?僕は悲しいです。とてもとても悲しいです」
とストレートに言われて・・・
責任を感じながらも悲しみや苦しみをこらえて、でも患者がいるからと勤務をしていたのに。。。
病院長・司賀明(柄本明)は高山に
「どんな理由であれ、目の前で一つの命が消えたんです。立ち直れず辞めていく小児外科医も多い。しっかりとサポートしてください」
と話していたけど、
高山は瀬戸に、今まで診てきた石山舞(中島琴音)の執刀をするように言い、瀬戸が答えに言いよどむと
「訴えられたくらいで、おじけづいたか?その程度の覚悟しかないなら、最初から執刀するな・・・執刀できないなら小児外科にいる必要はない。さっさと辞めろ」
と荒療治
高山の言いたいことは分かるのですけどね~。
高山は、美結の服の縫合をする湊に「いいか、仮にも医者なら、こんなことはするな。お前が何をしようと、突然子供を失った親の苦しみが癒えることはない。どんなに後悔したって時間は戻らない。だから医者なら、何としてもその時、その命を救わなければならない。それ以外にできることは何もないんだ」とも言っていたことから、
自分が執刀すると決めたからには、手術のリスクから何から一切自分で受け止める覚悟をもって、毎回真剣に考えてから手術に立ち向かえ、ということを言いたいのだとは思いますが・・・
(瀬戸先生は分かっても、視聴者には分かりづらいのかも・・・?)
でも、病院側は、もっと医者を守ってあげるべきではないのかな?
副院長・猪口隆之介(板尾創路)は瀬戸に「独断で行った行動の場合、責任の所在は当事者のみにあるものです。病院はあなたを守れませんよ」と言っていたけど、
経営者側がそうだから、医師たちも受け入れを渋って、患者がたらい回しになるのですよね・・・。
訴訟費用や病院側のイメージダウン等々、病院のリスクも分かりますけど。
湊は、美結のご両親のところに、服の他にも美結と母・詩織(前田亜季)手作りのラジオ体操カードを届けていたのですね
緊急処置で運ばれた部屋のごみ箱をひっくり返してまで探して、カードを元通りにして、美結ちゃんの最期を伝えていて・・・
「美結ちゃんがお守りみたいにずっと握りしめていたものです。きっととても大切なものだと思いました。そこには美結ちゃんとお母さんの大事な約束が書かれていました。美結ちゃんはあの日もシールをもらっていました。ママと一緒にスイカが食べたくて、シールをもらっていました。美結ちゃんは約束の10個、ちゃんと揃えていました。とても偉い子です。頑張り屋さんです」
カード一枚で、そこまで思いをはせて美結の最後の思いを伝えられる湊、すごいですね!
これからもそんな優しい心を持ち続けてほしいです。
父・英雄が病院を訪ねて瀬戸に
「娘を失った悲しみは、一生癒えることはありません。
でも、新堂先生の思いに少しだけ救われました。それから、あなたにも。
私も妻も、心のどこかでは分かっていたんです。
あなたを責めるのは間違えだって。
でも、そうすることでしかいられなかった。
あなたは、最後まで娘と向き合ってくださった。
あの日、美結にとってのお医者さんは、瀬戸先生、あなただけでした。
娘のために、ありがとうございました」
というシーンに、とてもジーンとしました。
瀬戸がまた美結ちゃんみたいな患者が来ても、怒られても手術すると言うようになれて、良かったです!
湊も「カッコいいです。僕も早く瀬戸先生みたいなお医者さんになりたいです。子供をみんな大人にしてあげたいです」と言っていましたね
湊が時々胸をトントンしているのは、天国にいるお兄ちゃんと話をしているのですね。
お兄ちゃんは今でも天国で生きていて、「大好きだった」と過去形ではなく、「今も好きです。大好きです」と言っていましたが、
湊の頭の中ではどんな世界が広がっているのかな・・・
高山は、弟が湊のような障がいを持っていたということなのかしら?
自動車整備士になりたかったけど、親に否定されていた過去があったのかな?
「大丈夫、雅也は雅也のやりたいようにやればいい。父さんたちが何て言おうと、お兄ちゃんはお前を応援するからな」という回想シーンがありましたね。
先日のお墓参りのシーンから察するに、雅也は亡くなっているのだと思いますが、院長あたりはそういった経緯を知っているのかしら?
副院長の企みは早く終わって、湊が小児外科で何を得て、周りの人はどう変わっていくのかをもっとじっくり観たいです!
_____________________
最後に、直人さんについて少しだけ。
回想シーンは、何年前の設定だったのでしょうか?(笑)
私も雅也のように「大丈夫」って微笑みかけられたい
理事長との休日のランデブー(←古い言い方でスミマセン)、私たちの求めるシーンはありませんでしたね(←当たり前!)
私たちが何を求めていたかは書けませんが
←web拍手です。
※これまでの感想
第1話 第2話
※公式HP(こちら)
今回も、現実的な問題を提起しつつ、しかも患者が亡くなってしまうというとても悲しいことをしっかりと描いていたので、見応えがありました。
医療ドラマって、患者が助かることがほとんどですからね。
ご両親役の熱演にもグッときました。
でも、いくら緊急手術とはいえ、手術前にご両親に「助かる可能性がほとんどないが、手術をすればもしかしたら助かる可能性がある。でも、亡くなってしまう可能性の方が大きい」ということは説明していなかったのでしょうか?
その部分を入れて描いた方がスッキリしたように思いました。
でも、お医者さんって、懇切丁寧に説明してくれるというものではないのかな?
私の母は2年前に大きい手術をしたけど、事前説明の時に こちらから色々と医師に聞かないと「もし開腹した時に○○だったら・・・」ということまでは話してくれなかったような。。。
今回の患者は、6歳の女児・市川美結(竹野谷咲)で、
絞扼性イレウスにより腸が壊死しており、誤嚥性肺炎と敗血症性ショックも併発している患者でしたが、
受け入れ可能な病院が見つからず、6箇所の病院から断られ、発症後4時間経ってから搬送されていたのですね・・・。
小児科医や産婦人科医の不足から、子供や妊婦が たらい回しになるというのは時々聞いていますが、
小児外科長・間宮啓介(戸次重幸)が言っていたけど、
訴訟リスクも高いから「どうせ助からない患者のために、これまでの努力を無駄にする必要はない」と考える医師も多いのでしょうね。
でも、瀬戸夏美(上野樹里)は
「苦しんでいる患者が目の前にいるのに、平気で見捨てる医者に私はなりたくありません」
として、緊急手術を決行。
しかも、初執刀
高山誠司(藤木直人)は、謹慎中ながらも心配して駆けつけるものの、心停止してしまい死亡・・・
開腹の時点で誰が執刀しても既に間に合わない状態だったようですが、
美結の父・英雄(髙橋洋)が「何のための手術だったんだよ?」「お前が美結を死なせたんだろ?許さない、美結を殺したお前を許さない」と言う気持ちも分からないでもなく。。。
手術後の病院側からの説明も、もう少し丁寧にするべきですよね。
ましてや亡くなっている訳ですし。
瀬戸は新堂湊(山﨑賢人)に
「瀬戸先生は、どうしていつも通り仕事ができるんですか?僕は悲しいです。とてもとても悲しいです」
とストレートに言われて・・・
責任を感じながらも悲しみや苦しみをこらえて、でも患者がいるからと勤務をしていたのに。。。
病院長・司賀明(柄本明)は高山に
「どんな理由であれ、目の前で一つの命が消えたんです。立ち直れず辞めていく小児外科医も多い。しっかりとサポートしてください」
と話していたけど、
高山は瀬戸に、今まで診てきた石山舞(中島琴音)の執刀をするように言い、瀬戸が答えに言いよどむと
「訴えられたくらいで、おじけづいたか?その程度の覚悟しかないなら、最初から執刀するな・・・執刀できないなら小児外科にいる必要はない。さっさと辞めろ」
と荒療治
高山の言いたいことは分かるのですけどね~。
高山は、美結の服の縫合をする湊に「いいか、仮にも医者なら、こんなことはするな。お前が何をしようと、突然子供を失った親の苦しみが癒えることはない。どんなに後悔したって時間は戻らない。だから医者なら、何としてもその時、その命を救わなければならない。それ以外にできることは何もないんだ」とも言っていたことから、
自分が執刀すると決めたからには、手術のリスクから何から一切自分で受け止める覚悟をもって、毎回真剣に考えてから手術に立ち向かえ、ということを言いたいのだとは思いますが・・・
(瀬戸先生は分かっても、視聴者には分かりづらいのかも・・・?)
でも、病院側は、もっと医者を守ってあげるべきではないのかな?
副院長・猪口隆之介(板尾創路)は瀬戸に「独断で行った行動の場合、責任の所在は当事者のみにあるものです。病院はあなたを守れませんよ」と言っていたけど、
経営者側がそうだから、医師たちも受け入れを渋って、患者がたらい回しになるのですよね・・・。
訴訟費用や病院側のイメージダウン等々、病院のリスクも分かりますけど。
湊は、美結のご両親のところに、服の他にも美結と母・詩織(前田亜季)手作りのラジオ体操カードを届けていたのですね
緊急処置で運ばれた部屋のごみ箱をひっくり返してまで探して、カードを元通りにして、美結ちゃんの最期を伝えていて・・・
「美結ちゃんがお守りみたいにずっと握りしめていたものです。きっととても大切なものだと思いました。そこには美結ちゃんとお母さんの大事な約束が書かれていました。美結ちゃんはあの日もシールをもらっていました。ママと一緒にスイカが食べたくて、シールをもらっていました。美結ちゃんは約束の10個、ちゃんと揃えていました。とても偉い子です。頑張り屋さんです」
カード一枚で、そこまで思いをはせて美結の最後の思いを伝えられる湊、すごいですね!
これからもそんな優しい心を持ち続けてほしいです。
父・英雄が病院を訪ねて瀬戸に
「娘を失った悲しみは、一生癒えることはありません。
でも、新堂先生の思いに少しだけ救われました。それから、あなたにも。
私も妻も、心のどこかでは分かっていたんです。
あなたを責めるのは間違えだって。
でも、そうすることでしかいられなかった。
あなたは、最後まで娘と向き合ってくださった。
あの日、美結にとってのお医者さんは、瀬戸先生、あなただけでした。
娘のために、ありがとうございました」
というシーンに、とてもジーンとしました。
瀬戸がまた美結ちゃんみたいな患者が来ても、怒られても手術すると言うようになれて、良かったです!
湊も「カッコいいです。僕も早く瀬戸先生みたいなお医者さんになりたいです。子供をみんな大人にしてあげたいです」と言っていましたね
湊が時々胸をトントンしているのは、天国にいるお兄ちゃんと話をしているのですね。
お兄ちゃんは今でも天国で生きていて、「大好きだった」と過去形ではなく、「今も好きです。大好きです」と言っていましたが、
湊の頭の中ではどんな世界が広がっているのかな・・・
高山は、弟が湊のような障がいを持っていたということなのかしら?
自動車整備士になりたかったけど、親に否定されていた過去があったのかな?
「大丈夫、雅也は雅也のやりたいようにやればいい。父さんたちが何て言おうと、お兄ちゃんはお前を応援するからな」という回想シーンがありましたね。
先日のお墓参りのシーンから察するに、雅也は亡くなっているのだと思いますが、院長あたりはそういった経緯を知っているのかしら?
副院長の企みは早く終わって、湊が小児外科で何を得て、周りの人はどう変わっていくのかをもっとじっくり観たいです!
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最後に、直人さんについて少しだけ。
回想シーンは、何年前の設定だったのでしょうか?(笑)
私も雅也のように「大丈夫」って微笑みかけられたい
理事長との休日のランデブー(←古い言い方でスミマセン)、私たちの求めるシーンはありませんでしたね(←当たり前!)
私たちが何を求めていたかは書けませんが
←web拍手です。
※これまでの感想
第1話 第2話
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