emitanの心にうつりゆくもの

日常のこと、テレビドラマのことなどを中心に・・・

平清盛 第47話

2012-12-02 22:27:39 | 平清盛
第47話 「宿命の敗北」

源頼朝(岡田将生)が挙兵し、清盛(松山ケンイチ)は頼朝追討の総大将として孫・維盛(井之脇海)を、そして忠清(藤本隆宏)を軍師に指名する。
頼朝は石橋山で大庭景親(木下政治)と伊東祐親(峰竜太)の大群の阻まれ敗走。
洞窟に隠れていたところを梶原景時(浜田学)に見つかってしまうが、景時は見ぬふりをして去っていく。
奥州にいた源義経(神木隆之介)は、兄の元に馳せ参じたいと藤原秀衡(京本政樹)に願い出るが、秀衡は「今駆けつけたところで、そなたの戦の才を良いように使われ、捨てられるだけじゃ。下手をすれば、命さえなかろう。」と反対する。
しかし、義経は兄を見捨てられないと折れず、秀衡の説得に成功し、頼朝の元へ向かう。
全国各地で源氏が蜂起する中、清盛は福原の新しい内裏の建設を急がせるが、平家一門からは「各地の謀反は、こたびのにわかな遷都と無縁とは思えませぬ。ここでまた新しき内裏のために財を投げ打てば、ますます不安は募るのでは」との声が上がる。
しかし清盛は「ここで都作りを諦めることは、戦に負けるも同じぞ。我が国作りを成し遂げることこそが、真の勝利と心得よ。武士とは勝つことじゃ。いかなることをしても勝ち続けることじゃ。」と言い放つ。
頼朝のもとへ、上総広常(高杉亘)などの名立たる武将が続々と集まり、頼朝は亡き父・義朝の悲願「武士の世を作る」を実現するため、かつて義朝が居を構えていた相模国・鎌倉という、山に囲まれた攻めにくく守りやすい土地に本拠を構えて戦に備えることを告げる。
頼朝は、駿河国に平家軍が入ったとの知らせを聞いて出陣し、富士川を挟んで対峙する。
維盛は忠清の諫言を聞かず、日柄の悪い日に出陣し、兵を鼓舞するために遊女を入れるなどしていた。
暗闇の中、源氏軍が平家軍の様子を窺っていると、川にいた大量の水鳥が驚いて羽音を立てて飛び立ち、その音を聞いた平家軍は敵が大量に奇襲してきたと勘違いして慌てふためき、軍は崩れて去っていった。
あまりにあっけない様に頼朝は「一体あのお方は、どのような20年を過ごしたのであろうか。真の武士とはいかなるものであると平清盛は考え、生きてきたのか」とつぶやき、このまま京へ上ろうとするが、東国でまだ源氏の味方になっていない者を従えてからにするべきだという進言を周囲から受け、鎌倉で東国を束ねることにする。
そこへ義経がやってきて、頼朝と義経は初対面し、共に鎌倉へ行く。
六波羅に戻ってきた維盛を清盛は殴りつけ、「戦いもせずにおめおめと帰って来るとは、それでも平家の男か」と怒鳴り、忠清にも「お前が付いていながら」と叱り飛ばす。
忠清は死んでお詫びをしたいと申し出て、死ぬ前に申し上げたいことがあると言って「平家はもはや武門ではござりませぬ。殿ご自身が、もはや武士ではござりませぬ。殿が目指した武士の世は、武士のままでは作れぬものにござりました。」と言い捨て、清盛に自分を斬るように願い出る。
清盛は剣を振りかざして忠清を斬ろうとするが、振り上げたところで尻もちをつき・・・


というような内容でした。

今回は、忠清が清盛に命がけで諫言をするシーンが秀逸でした
それ以外は・・・戦のシーンがボリュームが無くて、セリフとナレーションのみだと、やはり盛り下がるというか・・・。
役者さんたちが対峙するところはすごく良いのですが、戦の場面を視聴者の想像に全部委ねてしまっているので、やはり視覚情報が無いと奥行き感が無くなってしまうような・・・。
せっかくの良い演技なのですけどね

忠清の「殿が目指した武士の世は、武士のままでは作れぬものにござりました」というセリフが、これまでのモヤモヤを見事に言い表していたと思います
公卿となって、朝廷での最高位に立って、平家の直系の血が入った天皇を据えるという方法は、「武士の世」を戦って勝ち取るのではなく、従来の藤原摂関家のような公卿がやっていたことと同じことで、
そのことに重点を置き過ぎて、平家全体そして清盛自身もが「戦う」ということ自体を忘れてしまって・・・。
地位としては頂点に立っても、全国の民の不満を取り払って「心」までをも制圧して真の頂点に立つというところまでは出来なかったという事なんですよね。
何話だったかで(←第40話でした。23:00追記)、清盛の子たちが和歌などに精を出す姿を見て忠清が涙をする場面がありましたが、その頃からの忠清の不安が見事に的中してしまいました

清盛が最後、剣を持ったまま倒れたのはどういうことを言いたかったんだろう?
剣自体が「忠清を斬ってはいけない」という意思が働いたということ?
清盛がもう剣を振りかざすことが出来ない位、武士としての力が衰えたってこと?
清盛自身が、忠清の言葉の意味をやっと悟って愕然としたということ?
それとも、単にバランスを崩しただけとか?(←これはないか 笑) 
・・・いずれも当てはまりそうですね。
いろんな解釈が生まれるラストシーンだったと思います。

やはり没落に向かって行く終盤は重いですね。
プロデューサーがツイッターで
今後、平家には厳しい運命が待ち受けておりますが、このドラマのテーマは「遊びをせんとや うまれけむ」。暗闇を脱した清盛は、最後の最後まで、夢中に生きつづけます。そこに共感して見ていって頂きたいと思います。
と言っていました。
最後まで必死にもがきながら生き続ける清盛を、私も最後までしっかりと見守りたいと思います!!

___________

以下、私のメモ書きです。
プロデューサーが、西行の事をいくつかツイッターでつぶやいていました。
・やっぱり清盛の理解者は西行なんですね。
・西行には大仕事が待っています。前回の清盛の傲慢ぶりを見ている西行の表情、何とも言えず良かったですね。
・49回は選挙と夕食を早めに終えて、ごゆるりと御覧下さい。この回は堀河局が久しぶりに登場します。西行との色っぽいシーンがあるんですが、夜7時半にみるにはどうでしょうか・・・?

・・・ということで、次回登場は第49話かな?
夜19:30に戸惑うようなシーンって・・・!?
(まぁ、今までもそういうシーンは多々ありましたが・・・今年は「大人向け」の大河ですよね
でも西行と堀川局って、もう60歳過ぎですよね~(って、私は何を想像しているのか
いずれにせよ大仕事が待っているそうで、ドキドキです
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« おしゃれイズム 栗原類さん | トップ | TOKYOエアポート~東京空港管... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。