emitanの心にうつりゆくもの

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ロング・グッドバイ 第4話

2014-05-11 15:34:00 | 2014春ドラマ
第4話 「墓穴にて」

私立探偵・増沢磐二(浅野忠信)は、死亡した女優・原田志津香(太田莉菜)の父・原田平蔵(柄本明)に呼ばれて面会する。
平蔵は、事件の夜に志津香の夫・原田保(綾野剛)自身が電話をかけてきて「浮気電話に出くわし、衝動的に志津香を殴り殺してしまった」と言ってきたと話すため、磐二が「なるほど原田保は犯人であるかもしれない。材料は揃っています。ただ完璧ではない。どこか奇妙ですよね?それはあなたも感じているはずです。それにもかかわらずあなたは、事件の真相を追及することもなく、全てを闇に葬り去ろうとしている。それは何のためです?衆院選に出馬されるそうで」と尋ねると、平蔵は「分かっていて何を聞く?」と答える。
そして平蔵は「お前のような小物ほど、みみっちい正義を振りかざしたがる。しかし、わし等ともなれば、そんなことは一向に恥とはせんのだ。何故だか分かるか?己の使命があるからだ。歴史に名を残す人間というのは、目的の前にいちいち手段を悩まん。戦争で負けて、この国にはドデカイ穴が開いた。その穴をこれからこのテレビジョンが埋める。かつて我々が信じるべきとされていた仁義、礼節、忠誠…そういう何もかもがあの戦争で灰になった大衆どもには、それが不安でたまらんらしい。一種の癖だ。みんな血眼になって、次にすがるべきものを探している。だが、わしに言わせれば、癖そのものを直せばいいのだ。詮無いことに思い煩うのを止め、ただただテレビジョンを観る。プロレスに興奮し、音楽と共に踊り、落語に笑えばいい。頭を空っぽにするのだ。ただ空っぽに。そこにテレビジョンという風が流れていく。悩みを忘れ、笑いと興奮に…」と話す。
磐二は「正気ですか?この国の頭を空っぽにして回る?正気でそれが自分の使命だと?冗談じゃない、飢えた子どもに酒を与えるようなもんですよ。なるほど苦痛は紛れるかもしれない。頭という頭がすぐに空っぽになるんですからね。ただそれは人間にとって、この国にとって、最も大事なものを奪い潰して回るという事じゃありませんか!」と怒鳴ると、平蔵は「ご立派なご高説で腹が膨れるか?お前のような男こそ、100人いたってガキ一人食わせられねぇんだよ。能無しのクソッタレは、今すぐこの国から追放してやろうか?馬鹿野郎!」と言ってフォークを手にする。
すると平蔵の長女・高村世志乃(冨永愛)が慌ててドアから入ってきて、「あまり遅くまでお客様をお引止めなさっては失礼ですわ」と言って、磐二を事務所へ帰す。
事務所の入り口では東亜タイムスの記者・森田(滝藤賢一)が待っており、磐二は事務所の中に入れて、平蔵は選挙対策でマスコミ封じをしただけで事件の真相を隠蔽した訳ではなく、知りたがってもいないようだと報告する。
森田は、保の実際の名前は「松井誠一」で、出征前に結婚をしており、帰還後に戸籍を作り直したことを突き止めたと報告する(正岡虎一(通称:正虎/やべきょうすけ)も戸籍を変えており、かつては「木村丸男」)。
花火大会の日、磐二の事務所にベストセラー作家・上井戸譲治(古田新太)から電話がかかってきて「久しぶりにウチに来ないか?」と言うため、磐二が断ると、上井戸が「原田保の無実を君は信じているんだったな?俺もそう思うよ。彼は原田志津香をやってない。話すよ。あの事件の事を君話す。やっと決心した。早く来てくれ、俺の気が変わらないうちに」と話すため、磐二は上井戸家に急行する。
玄関の呼び鈴を鳴らしても誰も出ず、磐二が家の中を捜しまわると、上井戸は寝室で酔っ払って寝ており、磐二が起こすと上井戸は「亜以子がさぁ…アイツ、花火行くって言ってさ、それで自分だけ行くのは気が引けるって言ってさ…」と言って妻・亜以子(小雪)から酒を勧められたことを話し、「かなわねえや、結局俺はアイツに…でもいい。それでいい…」と言って再び眠り始める。
外では花火大会が始まり、磐二は応接間に行って上井戸の酔いが冷めるのを待つ。
すると、花火大会を観終わった亜以子が帰宅し、亜以子が上井戸が酔っていることを聞いて驚くので「あなたが勧めたんじゃないですか?」と尋ねると、亜以子は「まさか。そんなことする訳ありません。酔って、また適当なこと言っているんですわ。お酒が入るとあの人はまともではなくなりますから」と話す。
磐二は亜以子をソファに押し倒すと、亜以子は最初は抵抗するものの目をつぶって大人しくなり、磐二は「あなたはどうなんです?どうかしているのはむしろ、ご主人よりもあなたの方なのでは?」と話すと、亜以子は涙を流す。
その後、磐二が上井戸の寝室に行くと、上井戸は頭から血を流して倒れており、手には拳銃が握られていた。
磐二は慌てて亜以子の元へ行って「申し訳ない。気づかず…止められなかった」と話すと、亜以子は上井戸の寝室に行って、叫び声を上げる。
警察が到着し、亜以子は刑事のいる前で磐二を指さし、「あの人です。あの人が主人を殺しました」と話す。
磐二は事情を聞かれるが、警部補・岸田(遠藤憲一)は逃げも隠れもしない磐二を見て「あれは帰せ。ヤツはやってねぇよ。あの男が人一人殺した後に、のんきに現場に残っている訳がねぇ」と言って帰らせる。
磐二は亜以子の主治医で世志乃の夫・高村医師(堀部圭亮)の病院を訪ね、「あなた、マズイ薬を渡しすぎましたね。あの方にはハッキリと兆候が見られる。もう素人目にも明らかなところまで来ているんですよ」と話してから上井戸が死亡したことを伝える。
そして「亜以子さんの異常に気付けば、警察もいずれここへ来るでしょう」と話すと、高村は「それがどうした?俺の義理の父親が誰だか知らんのか?原田平蔵だぞ!警察なんぞ恐るるに足らずだ」と言って笑う。
磐二の事務所に岸田が訪れ、上井戸を殺したのは亜以子だと考えていると告げ、証拠はないが亜以子には虚言癖があると言って「何者なんだ、ありゃ?俺はあんな恐ろしい女、見たことねぇよ。あの女はでたらめに嘘をつきながら、その自覚がない。したがって、罪の意識も一切ない。なんて言うか、支離滅裂なんだよな。そうだろ?(お前が亜以子に『申し訳ない』と言わなきゃ)あの自殺工作はそこそこ上手くいっていたんだよ。犯行を周到に計画している。一方で思いつきで嘘をつく。そして自分でその嘘を信じ込んでいる。化け物だよ。異常すぎる人間てのは、不思議とまともに見えることがあるもんだ」と話す。
磐二は岸田に、自分は亜以子の罠にまんまとハマったことを打ち明け、「ただハマったからこそ分かったこともある。上井戸譲治は、亜以子に殺される事、分かってたんでしょう。全て承知した上で、亜以子の酒を飲んだ。アイツはやっぱり心底亜以子に惚れていたんでしょうね」と話す。
磐二は森田を呼び出し、「恐らく原田志津香を殺したのも亜以子だ。殺された夜、寝室にいた男っていうのが上井戸で、亜以子の犯行を見た。上井戸はその事実を俺に知らせようと呼びつけたが、それを察した亜以子が上井戸を殺した」と自分の考えを話すと、森田は「亜以子はそもそも何で志津香を殺したんです?自分のダンナを寝取られた恨み?」と尋ねると、磐二は「普通だったらそうだが、亜以子だぞ?それが俺にもどうにも分からねぇんだよ。ただ一つだけ妙なことが確かになった。原田保は亜以子の罪をかぶって死んだ」と話す。
磐二は、自分から亜以子に会おうとするが、亜以子は出版社社長・羽丘(田口トモロヲ)を差し向けて断ってくる。
磐二は「本当はあなたも感づいていた事かもしれません」と前置きして、上井戸は亜以子に殺されたようだと話すと、羽丘は泣きながら「だってこの時代、恋くらいしてなきゃ生きてくのは苦し過ぎるじゃないか」と話す。
亜以子と保の接点がどうしても見つからないが、森田が「そもそも保は何で台湾に逃げたんですかね?台湾語でも喋れたんですかね?」と話すのを聞いた磐二は急に何かを思いつき・・・


というような内容でした。

亜以子の思い人が保で、そうだとしたら亜以子が志津香を殺したんじゃないか?とは、何となく可能性としてアリだなと思っていたのですが、やっぱりそうなのかな!?
第1話で保は幼少期に台湾にいたと言っていたけど、亜以子も台湾に住んでいたことがあるのですかね?
亜以子と保は、幼少期に結婚をしようと約束し合ったけど、戦争等々の運命のいたずらで引き離されて、再会した時にはお互いに別な人と結婚していたってこと?(←若干ベタな展開ではありますが
そんな保の妻は、よりによって自分の夫とも関係を持っていて、それで・・・??
上井戸を取られたことに対する恨みだけではなく、保を裏切ったことに対する怒りの方が強い??
なにせ「普通だったらそうだが、亜以子だぞ?(by磐二)」ですからね~ ←この言葉を聞いた時には、妙に納得してしまいましたwww

上井戸は、自分が不倫したことで殺人事件が起きてしまった怖い現実を忘れようと、麻薬に手を出し、財前医師の所に寝泊まりしていたけど、亜以子は上井戸が真実を語らないよう監視するために磐二を使って上井戸家に戻らせて、監視下に置いておいたってことなのかしら?
いやぁ・・・考えれば考えるほど恐ろしい女・・・。
高村の薬のせいなんですかねぇ・・・。
元々の発端は、保と結ばれることが出来なかったことで精神を病んで・・・なのかな??

亜以子は、夫の上井戸はもちろん、出版社・羽丘、書生、磐二も魅惑で取り込もうとし、もしかして警部補・岸田まで落とそうとしたのかな!?
岸田が「何者なんだ、ありゃ?」「化け物だよ」って話す言葉が、言いえて妙で可笑しかったです。
小雪さん、はまり役ですね~

ラスボスは平蔵なのかと思っていたけど、このままいくと違う感じですよね。
冒頭の、磐二との対決シーンはドキドキしました。
(思わずセリフのほとんどを書き留めたら、エライ長くなってしまいました
「目的の前にいちいち手段を悩まん」とか、カリスマ的ワンマン経営者にありがちな高慢な言動の数々・・・
私はこういう人は嫌いなのですが、今の政治家でもこういう「高慢ちき」はいますよね
せめて、思っていても口には出さないでほしいなぁ~と思ったりします。

話は脱線しましたが・・・
いよいよ次が最終回。
どんな結末が待っているのか?
ムード満点な演出・音楽ということもあり、今のところ大満足ではあるのですが、ストーリーの方もキチンと綺麗に完結していただければ・・・と願っています!

野球中継後の放送ということで、今のところ30分以上遅れて始まることは決まっているようですね。
巨人戦・・・なんだか9:30でも終わらないような気がしないでもないけど・・・。
すんなり9:30に始まってほしいなぁ

※これまでの感想
 第1話 第2話 第3話
※公式HP(こちら
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2 コメント

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こんばんわ~ (きこり)
2014-05-11 22:43:39
>再会した時にはお互いに別な人と結婚していたってこと?(←若干ベタな展開ではありますが)
そうそう(笑)ベタちゃベタ。
やっぱり保と亜以子は台湾で一緒に過ごし、恋人のような関係だったんでしょうか。
亜以子が精神を病んだのは保がらみだと思うんだけど
上井戸と会った時にはもう病んでいたのかしら?
つらっと嘘をついて涼しい顔をしている・・小雪さん、ホントハマってますよね。
>ラスボスは平蔵なのかと思っていたけど、このままいくと違う感じですよね
私もすべて平蔵がしくんだことなんじゃ?って思ったけど違うみたい。
時代を象徴する人物として登場したのかな~
>すんなり9:30に始まってほしいなぁ
ホントですよ~!
最終回なんだから、すきっと始まって欲しいです。
私、このドラマ、今季一番好きなので終ってしまったらかなり抜け殻かも・・(笑
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きこりさんへ (emi)
2014-05-12 15:21:17
きこりさん、コメントありがとうございます!

そうそう、ベタではあるのですが(笑)
でも、今まで存分に妖しい雰囲気で楽しませてくれていたので、「トンデモ結末」よりはベタでOKかな、なんて思ってます。

>上井戸と会った時にはもう病んでいたのかしら?
そこらへんが、私も気になっています。
第3話で「拾われた身ですから」って言っていたと思うので、病んでいると分かって結婚したのかな?とも思いますが・・・。
でも、過去の思い人(保?)との事まで知っていたのかはまだ分からないですよね~。

ラスボスは平蔵じゃなくて誰なのか・・・
どんな結末なのか、ドキドキが続いています!

私も、土曜日は「ロング・グッドバイ」を観ることが楽しみだったので、終わったら脱力しそうです(^_^;)
濃厚で熱気を持つ、とても引きつけられる作品だったので、脱力感が大きそうです
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