emitanの心にうつりゆくもの

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リーガルハイ 第5話

2013-11-07 17:21:31 | 2013秋ドラマ
第5話 「権利は誰のもの?窓際社員のキャラクター裁判!!」

16年前、「あじさい文具」は倒産の危機に瀕していたが、社員・田向学(野村将希)が落書きで描いた犬を「おやじいぬ」というキャラクターにして、消しゴムとして売り出したところ大ブームとなり、現在では「アジサイカンパニー」と社名を変えて大企業になっていた。
弁護士・古美門研介(堺雅人)は、アジサイカンパニーに草の者・加賀蘭丸(田口淳之介)をアルバイトとして送り込み、蘭丸は田向と接触して、8年前の忘年会の映像を見せ、社長がこの時に「落ち着いたら必ず相応しい対価を支払うぞ」と言っていたことが果たされているかどうかを尋ね、古美門の元へ行くよう勧める。
古美門事務所は裁判を起こし、おやじいぬの生みの親・田向に会社は25億円を払うよう請求する。
そんな中、古美門事務所に弁護士・黛真知子(新垣結衣)の父親・素夫(國村隼)が、娘が心配でやってくるが、古美門は「この際ハッキリ申し上げます。娘さんの帰りが遅いのは、要領が悪く、仕事が遅いからであり、私が『ポンコツ』だの『オッペケペー』だのと言うのは、娘さんが『ポンコツ』で『オッペケペー』だからです。この職場が気に入らないなら、どうぞ娘さんを連れ帰り、自宅に閉じ込め、行く当てのない花嫁修業を婆さんになるまでやらせていればよろしい」と言い放つ。
アジサイカンパニー側の弁護士は羽生晴樹(岡田将生)となり、古美門と黛は羽生の事務所へ出向くが、素夫は娘の職場環境監視のためと言って一緒についていく。
素夫は羽生が「うちは勝率は良くないんです。勝つことに重きを置いていないんで。争いごとにwinnerなんていない。誰もがloser。だから僕らは、争いを止めることを主眼に置いているんです」と話すのを聞き、一気に羽生の事を気に入る。
アジサイカンパニーは、田向に1億円と取締役ポストを用意すると提案するが、古美門は「潰れかけていたあじさい文具を救ったのは誰だ?ライセンス料だけで年間20億。16年間で累計300億。関連商品を入れると5,000億円以上の利益を稼ぐ巨大企業に成長させたのは一体誰だ?田向さん、その人でしょ」と言い放ち、25億円は譲れないとして帰って行く。
証人尋問で、アジサイカンパニー側は田向の事を、おやじいぬは描いたもののそれ以外は何も出来なくて会社に損害をもたらしたこともあり、それでも田向を会社に置いておいたのは「会社は家族」の社訓があり、「ミスはみんなのミス、成功もみんなの成功」という会社の精神があったからだとして、おやじいぬの恩恵を独り占めすることは権利の乱用だと主張する。
しかし古美門は、田向が損害を出したのは1,000万円程度で、それを差し引いた24億9,000万円を支払うべきであると主張するなど、アジサイカンパニー側が主張することをことごとく否定していく。
羽生は、田向の妻と会い、田向が何故人が変わったようになって訴訟を起こしたのか困惑している様子だったので、「ご主人の怒りや悲しみの矛先は実は会社ではなく、別の所にあるんじゃないでしょうか?ご主人をないがしろにしてはいませんでしたか?知らず知らずのうちにご主人のプライドを傷つけてはいませんでしたか?男は愛する家族にさえ尊敬されていれば満たされるものです」とアドバイスするが、察知した古美門が駆けつけて「向こうは焦っているんです。このままやると負けてしまうから。25億円、必ず手に入ります。ご主人は一握りの天才なんです。みすぼらしい社宅にも、しみったれた会社にももうしがみつく必要は無いんです。アジサイカンパニーは、もうすでに崩壊に向かっています」と話して、揺らぐ家族を説得する。
アジサイカンパニーの社内では、他のキャラクターを手がけた社員にも蘭丸がけしかけて、その社員たちも自分が出したアイディアについて対価を求めてくる。
羽生は、おやじいぬが描かれた当時のパートタイマーを探し出してきて、田向がそのパートタイマーが描いた絵を模倣したと主張するが、古美門はその絵は田向が描いた後に描かれたことを証明し、黛は素夫に「(羽生は)あくまでも社員みんなで考えたもの、それを貫くべきだった。勝負あったわ」と話す。
翌日、古美門事務所でうなだれている素夫に事務員・服部(里見浩太朗)は「私は以前、スイスでよくトレッキングをしましてな。エーデルワイスが一面に咲き誇る高原がありまして、しかしその年はあいにく天候不順で、案の定エーデルワイスは全部枯れてしまっていました。ところが、よく見ると1輪だけ咲いていたんです。その1輪は、それまで見たどんなエーデルワイスよりも美しいものでした」と声を掛ける。
公判で黛は、傍聴席に素夫がいる中で「終身雇用、年功序列、愛社精神、会社は家族。それらはすべて過去の幻想です。田向さんは、あなたより先に気づいたんです。時代は変わったんだと。これからはTPPを始め、ますます情け容赦ない時代になります。義理と人情なんかでは、おやじいぬも会社も守れはしない。食い尽くされるのみなんです。分かち合う社会は素晴らしいでしょう。しかし、自分の権利を主張し、嫌われようと憎まれようと闘って勝ち取る、そういう人も称えられるべきです。時代は決して後戻りしません。変わらないものは滅びるのです。田向さん個人の正当な権利と功績にふさわしい報酬25億円を、断固として請求いたします。ただ、喜びも苦しみも分かち合い、がむしゃらに働きこの国を発展させ、家族を養ってきた全ての会社と働いてきた人々には、心からありがとうと言いたいです」と話す。
裁判終了後、素夫は黛に「最後は立派だったよ。安心しなさい、もう来ないから。私もまた何か熱中できるものを見つけるよ」と声を掛け、古美門には「私は君の事が嫌いだ!だがね、この子は昔から私が何と言おうと、こうと決めたら聞かないんだ。今後とも娘をビシビシ鍛えてやってください。反面教師として」と話すが、古美門は「お父さんにお願いされるまでもなく、娘さんを昼も夜もなく引きずり倒し、容赦なくコキ使います。我が事務所は、古き悪しき企業体質ですのでね」と答える。
すると素夫は黛に「厳しい環境で生き抜いてこそ、大輪の花を・・・あぁ、そうか、そういう意味か。真知子、お前は1輪のエーデルワイスになるんだ」と声を掛けて去っていく。
田向は、裁判で得たお金でどこに投資するかを、家族が自分抜きで話し合っているのを見て、空虚感を味わう。
そんな田向の元を羽生が訪れ、アジサイカンパニーが今回の裁判で経営が悪化したことにより社長が辞任した事を伝え、サウジアラビアのことわざとして「砂漠で道に迷ったら、足跡をたどって戻るしかない」という言葉を残す。
田向が、過去に「あじさい文具」があった場所を訪れると、そこに元社長と古くからの社員が2名来ていて、昔を懐かしみ始める。
元社長が「俺は良い消しゴムが作りたいんだよ」と嘆き、社員が「また始めてぇなぁ」「消しゴム一つからね」と話すと、田向は「あの・・・資金なら多少あります」と言い出して・・・


というような内容でした。

うーーーん、全体的なストーリーは良かったと思うのだけど、ちょっとクドかったかな
特に最後なのだけど、「あじさい文具」の16年前のメンバーたちが社歌を歌って、田向が「資金ならあります」と言った所で終わった方が良かったのではないかと。
現に私はここでクスッと笑い、この時点で「リーガルハイらしいな」と思ったのですが、この後で羽生が「これが僕らの勝ち方だ」と言っちゃったものだから、急にモヤモヤ・・・。
羽生のキャラは嫌いではないし、どちらかと言えば羽生の意見の方が共感できるのですが、このドラマは「どこまで古美門は考えて裁判を闘い、勝ったんだろう」という謎めいた所が魅力なのではないかな、と勝手に思っていたので・・・。
羽生の登場で、そういう謎めいた所はシーズン1に比べて分かりやすくなったのかもしれないけど、我が家では「シーズン1の方が、もっと痛快に感じたよね」という話になってしまいました
シーズン2も面白いのですけどね・・・ちょっとキャストを増やし過ぎて、欲張っちゃってるように感じることがあります

古美門が素夫に「我が事務所は、古き悪しき企業体質ですのでね」と言った所は、爆笑しました
そう来たか!その通りだ!!と(笑)
この時の、意味深な古美門の含み笑いがまた良かったです
古美門も、何だかんだ言っても素夫の事を観察していて、素夫に迎合することは決してないのだけど、素夫の心を揺さぶるポイントは押さえているんですよね~。

黛が、最後には古美門を倒すやもしれないフラグが、服部さんや被告人・安藤貴和(小雪)の言葉から出てきたけど・・・。
黛が、このまま古美門についていくのか、古美門を倒すラスボスになるのか!?
私は、黛には古美門の方についていってもらいたいけど・・・

権利関係は、しっかりしていかないといけない、というのがよく分かる今回のストーリーでした。
25億とか、3億とか・・・あんな絵でも・・・(爆)
たまに権利関係での争いは目にするので、興味深く観ることが出来ました
「情け容赦ない時代」・・・そうかもね

※これまでの感想
 第1話 第2話 第3話 第4話
※公式HP(こちら
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2 コメント

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Unknown (まりりん)
2013-11-07 19:57:49
やっぱり、リーガル1の方が面白いですよね。
3話の整形女の話が1番面白かったです。
小雪さんが段々馴染んできて、小雪さん(役名忘れた)の事件はどう決着するのかが楽しみです。
留置所にいるのに段々派手になってますね(^^;

明日からNHK杯ですね。NHK杯ってもっと遅いと思ってたので、もう?大丈夫?調子は上がってるのかなと気になります。
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>まりりんさんへ (emi)
2013-11-08 13:34:49
まりりんさん、コメントありがとうございます!

まりりんさんも1の方が…なのですね。
2も面白いのですが、1の方がモヤッと感が少なかったような気がします。
整形女の話、面白かったですよね!
ああいう題材を面白おかしく暴いていく本作は、やっぱり好きです(*^_^*)

小雪さん、化粧やタバコや、服もどんどんセクシーになっていて、スゴイですよね(^_^;)
魔性の女ですね~。
殺人を犯した(と思われる)女性をどう弁護して闘っていくのか、想像が出来ません!

NHK杯、始まりますね!
GPアメリカ大会の時は、親戚の不幸事があってブログ更新もせず…でしたが、しっかり録画もして観ていますよ(^o^)/
今回のプログラムは、ビタッとハマったら、本当に素晴らしいプログラムになりそうですね。
ジャンプがもう少し決まれば良いのですが・・・
でも私は、ジャンプ以外の要素だけでも、今回のプログラムを観る度に涙が出そうになります。
これまでの思いが結実して、オリンピック出場の道へ繋がっていくといいですね!!
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