久しぶりにNotesに触れる機会がありました。
XenAppでNotesを利用するにはHomeドライブをユーザごとに割り当てたり、ログインスクリプトで
必要なファイルをHomeドライブにコピーしたり、起動時の引数でnotes.iniを指定したりと、
色々面倒でした。この方法がIBMより正式に公開されている方法だったことに驚きです。
Notesも8.x以降はインストール時のパラメータでマルチユーザ用の引数とCitrix用の引数を指定すれば
データのコピーや、起動時にnotes.iniを指定したりする必要がなくなりました。
このあたりの設定はレジストリに保存するように仕組みが変更されており、マルチユーザ環境で利用
するにはかなり便利になり、標準のインストール方法でサポートされているのには驚きました。
Notesはマルチユーザ環境を正式にサポートしているので全く問題はないのですが、Designerは
そう簡単に行きません。なんせマルチユーザ環境をメーカがサポートしていませんから。
Designerは一般の人が利用しないので仕方ないと言われればなんとなく納得してしまいます。
インストールは、Notes Clientのインストール時にDesignerを追加すればインストールされます。
インストールされたNotes Clientはマルチユーザに対応しているの問題なく起動しますが、
Designerは当然のごとく起動しません。
起動時のI/Oをトレースして確認してみると、マルチユーザ用に設定されているレジストリ値を
参照しており、値に基づいてデータやnotes.iniを読み込んでいるので全く対応していない訳では
なさそうですし、起動時の引数を確認してみると、マルチユーザを有効にしているようなJava関連の
引数も設定されていました。
動きを見る限り、今後のバージョンで正式にマルチユーザ環境をサポートするのかなって期待して
しまいます。