昭和の自販機 ～茨城県神栖市～

昭和の自販機を探して茨城県を訪ねた。
久しぶりのバイクでの遠出だ。

朝６時半くらいに自宅を出発。
国道１号線から１５号線を経由して芝浦からレインボーブリッジを渡りお台場へ。
道路は空いていて、潮風を浴びて走る朝のレインボーブリッジは爽快だ。
お台場から湾岸道路に乗り千葉まで行く。
千葉からは国道５１号線で佐原まで行き、立体交差から国道３５６号線に乗る。
県道４４号線で利根川を渡り、ようやく神栖市の現場に到着した。
お昼を少し過ぎていた。
片道１５０Kmほどだが、やっぱり茨城は遠い。
駐車場の入り口に看板がある。
「丸昇」
建物は鉄筋コンクリートの平屋(一部二階建て)で外壁はレンガ風のタイル張り。
店名の表示は無く、窓はあるが中は見えない。



事情を知らない人は絶対に入ることはない。

入り口は自動ドア。
すぐに自販機達が出迎えた。



店内は薄暗く自販機の前には木製のテーブルとイスがあり、買ったモノは座って食べることが出来る。



店の奥にはゲーム機が並んでいた。

早速弁当を自販機で購入する。






カレーライス、から揚げ弁当、焼き肉弁当、うどん、そば、ラーメン、みそ汁、トースト、いろいろある。

今日はカレーライスを食べることに。

コイン投入口から３１０円を入れ「辛口カレーライス」を"注文"した。
(自販機は全て小銭専用)
ボタンを押して０．５秒で出てきた。


容器に入ったご飯にボンカレーのレトルトが乗っかっていて、熱々の状態で出てくる。


まずはレトルトを容器から分離し


ご飯を右半分に寄せる。


レトルトの封を切り左側の空きスペースへ流し込み出来上がり。


温まり具合も良く、ご飯が硬めで予想以上に旨かった。

小腹は落ち着いたが、汁物も食べたくなり、その後ラーメンを試す。
「チャーシュー麺」を"注文"。
３００円を入れボタンを押す。
真空管のようなカウントダウン表示があり、２５秒で出来上がる。


チャーシュー３枚、ナルト、ほうれん草、海苔が載っている。
あっさり醤油味。
これ以上の感想はムリである。

その後デザート代わり？にジャムトーストを試した。


１８０円を入れ"強く"ボタンを押す。


出来上がるまで１分ほど待つ。


アルミホイルに包まれて落ちてきた。こちらも熱々だ。
熱すぎて素手で取り出すのは困難。


「アーチチチッ！」
独り言をつぶやきながら、なんとか取り出し、テーブルに投げた。



ジャムとマーガリンを食パンで挟んだモノをホイルごと自販機内で焼いてるらしい。

暖かいトーストは美味しかった。

残念、今日はもうお腹いっぱいだ。

この次は"から揚げ弁当"、"うどん"や"そば"にチャレンジしたい。

いつまでも残して欲しい、昭和の風景である。


　　　＊　＊　＊

ＲＩＣＯＨ　ＧＸ２００