EQペディア/エラリイ・クイーン事典

エラリイ・クイーンの作品(長編・短編)に登場する人物その他の項目を検索する目的で作られたブログです。

ガラスの丸天井付き時計の冒険

2007年06月16日 | 短編ミステリ
ガラスの丸天井付き時計の冒険/The Adventure of the Glas-Domed Clock (1933)


『エラリー・クイーンの冒険』井上勇訳(創元推理文庫)
"THE ADVENTURES OF ELLERY QUEEN" (1934)


☆登場人物リスト

マーチン・オール・・・骨董屋
オール夫人・・・マーチンの妻
ポール・・・亡命ロシア人、元公爵
サム・ミンゴー・・・オールの助手
アーノルド・パイク・・・証券ブローカー、オールのポーカー仲間
スタンレー・オックスマン・・・宝石商、オールのポーカー仲間
レオ・ガーネイ・・・新聞の読物記事の記者、オールのポーカー仲間
J・D・ヴィンセント・・・ウォール街の相場師、オールのポーカー仲間
エラリイ・クイーン…犯罪研究家
リチャード・クイーン…エラリイの父。警視
ヴェリー…部長刑事
プラウティー…医務検査官補


☆事件

骨董商マーチン・オールが文鎮で殴り殺された。この事件で驚くべきことは、死体の左手にしっかりと握られた紫水晶と右手の下に置かれたガラスの丸天井付きの古時計の存在だった。宝石も時計も、わざわざ手の届きにくいところにあるものが選ばれていた。瀕死のオールは最後の力を振り絞って何を訴えようとしていたのか?
事件の少し前までオールと共にゲームをしていたポーカー仲間の5人が容疑者として浮かび上がってきたが、紫水晶と丸天井付き時計は誰が犯人であることを指示しているのか?


☆コメント

『エラリー・クイーン1の冒険』に収録されている、ダイイング・メッセージものの短編です。『エラリー・クイーンの冒険』全11篇中で、ダイイング・メッセージが扱われているのは、この作品と「ひげのある女の冒険」の二つだけなんですね。もっと多いような気がしていたけど。初期の頃は自重してたんでしょうか。

しかし二つのものを組み合わせて一人の犯人に絞り込むというのは、メッセージとして手が込んでいます。これってクイーンが大好きな消去法の絞り込みそのものですよね。物語では最後にさらなる捻りが加えられているんだけど、最初のダイイング・メッセージだけで正直もうお手上げ状態です。

株式相場速報チッカーってなんだよw
そんなもの思い浮かべる読者がいるとは思えないんだけど。

(eirakuin_rika)

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