奨学金を完済しました。
ちゃんと通知が来たわけではないですが、通帳記入して最後の引き落としを確認しました。
一つの借金を払い終えるとほっとしますが、奨学金は20年以上前からの、私にとってはじめての借金でした。
過去記事
はじめての借金は奨学金 - 今度こそ完済!借金500万円返済日記
初めて奨学金の存在を知ったのは高校生の時。
この時は、「家が貧しくて大学進学できない生徒にお金をくれる制度」と思っていて、内心、奨学金を申し込むことは恥ずかしかったです。
申し込んだことは誰にも言わなかったし、自分の家が貧しい家庭だということがショックでした。
父が会社を経営していることから、小さい頃から「お金持ちでいいなぁ」と羨ましがられたり、「お嬢様ぶって気取ってる!」と悪口言われて仲間外れにされてきたので、なんとなく、「うちってお金持ちなんだ」と思っていました。
私が高校に入った頃から父の会社はうまくいかなくなったと聞きました。なので、東京の私立大で親元を離れた生活をするなら、仕送りが難しいから奨学金を申し込んでみると母から言われました。この時、将来は返済をしなければいけないものだということも聞きましたが、母は、父の会社次第で、自分たちがなんとかすると言っていました。
奨学金をもらうことや、家が貧しいことを知ったショックは大きかったですが、当時の私には東京の大学に行きたいという気持ちが勝っていて、よく理解もできないままに奨学金を申し込むことに同意しました。
社会問題にもなる奨学金制度ですが、これって名前がおかしいんですよね。
奨学金というと払わなくてもいいイメージで、私が受けたのは無利息のローンです。
高校時代に申し込んだときは無理でしたが、父が病気になった時にもう一度申請して、実際にもらえるようになったのは、大学1年の下半期からでした。
日本育英会と、大学からの奨学金、総額400万円以上あったと思います。
このうち半分の日本育英会を自分で払うことになり、途中何年か、猶予してもらったり、減額してもらった時期があったので、予定よりも7年ほどオーバーして完済できました。
今でも私は、借金してでも大学に行けてよかったと思います。
はっきりいって、大卒の学歴は私の人生にはなんのメリットもありません。就職活動でも全く武器になりませんでした。
むしろ地方住みだと女子の場合は疎まれます。私の知らないところでお見合い話が出ても断られたことがあったそうです。
田舎でも知られるくらい有名で偏差値もまぁ高い方なので、新卒の時には男性陣からは逆差別のようなものに遭いました。
「○○大卒を鼻にかけやがって」と何度言われたかわかりません。今でもそれがトラウマで、絶対に自分からは大卒を想定させるような話題は出しません。
学歴自体には何のメリットもありませんでしたが、大学時代の経験や、今でもつきあいのある友人との関係はとてもいいものです。最近は仕事で悩みが多いので、人間関係とか仕事内容の相談なんかでたまにアドバイスをもらっています。
いろいろな思い出だけで400万円以上の価値があったと思いますが、その後の私自身に問題がありすぎなのも嫌というほどわかっています。
でも両親をひとつ安心させることができたことも、嬉しいです。
来月からは、父への借金返済を開始します。
いつも応援ありがとうございます