雪で曲がった木もまっすぐ育てよ!

2006年04月28日 | 授業&実習
4月26日 

「雪起こし」とは・・・一体?

雪を起こしてどうするんだ?という疑問が湧いてくるような言葉ですが、れっきとした一つの山仕事です。
山陰地方(特に飯南町や奥出雲町)には重くて湿った雪がたくさん降っては積もりますが、
小さなスギやヒノキは、この重い雪が一番の苦手です。
雪が降り始めると枝に雪が積もりだんだん重くなり、耐えられなくなると倒れてしまいます。
雪が解けても自分では起き上がろうとはしません。
雪解けを待って人の手で起こしてやらないと将来、根元が曲がったあまりいい材質の木にはなりません。
縄などで起こしておかないといけないことになります。
この作業を「雪起こし」といいます。
それぞれ、自分たちがこのままで成長すれば、曲がって育ってしまう木を
「まっすぐ育てよ!」と願いながら、作業しました。

雪起こし前





雪起こし後
A’

B’


お分かりいただけますでしょうか?
雪起こし前は雪の重みによって根元から曲がってしまっています。
雪起こし後のように山手から引っ張ることによって、真っ直ぐになるよう矯正します。







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