御礼のことば
喜びや、哀しみや、共に過ごした時間は過ぎ去っても
その時々の心に残る風景は、
頭と身体の中に焼きついて残っています。
絵を描く人も、描かない人も、
人は誰しもが心に思い出の風景を持っているものだと思います。
パソコンに向かう風民は、作品を描いているのではなく
私の心の原風景を探しているような気がします。
パソコンの中で生まれた頭の中の風景が、
あたたかい手漉きの和紙に命を吹き込まれ誕生する時、
手のひらでその暖かさを感じながら、
わが子を抱きしめるような感覚を覚える時、
しみじみ幸せだと感じます。
ご来場の皆様に作品を見ていただける喜びよりも、
ひとりよがりの気はずかしさのほうがはるかに強いです。
風民のわがままにおつきあい頂いた皆様に
ただ感謝の気持ちでいっぱいです。
このたびはご来場頂き
まことにありがとうございました 風民