[2022年以後] ぼくらの時代

宮崎駿とジブリのこと(その3)

年末に見た『NHKプロフェッショナル「宮崎駿の2399日」』がずっと心に残って、ジブリを創った3人、宮崎駿、鈴木敏夫、高畑勲のことをもっと知りたくなった。
年末に図書館で彼らの著作を多数借りて読んでいるが、中でも宮崎の「続・風の帰る場所」と鈴木の「風に吹かれて」がすごく面白い。渋谷陽一のインタビューが素晴らしいのだ。かれらがあのような作品を創っていった、ジブリを立ち上げていった思いを熱くリアルに語らせている。彼らはわたしより少し上、全共闘、団塊の世代なので気持ちがわかる。
並行して借りれたジブリ作品を観ている。
「風立ちぬ」「借りぐらしのアリエッティ」「千と千尋の神隠し」「ハウルの動く城」「耳をすませば」「平成狸合戦ぽんぽこ」
ぜんぶ面白かった。
わたしはそんなにジブリ作品を見てこなかったひとなのに、なぜこんなに楽しめるのだろう。
いくつも理由があるがそのことはまだよくわからない。

でも昨年7月公開直後に見た「君たちはどう生きるか」、面白かったけどそれほどぐっとこなかったわけが少しわかるような気がする。
吉野源三郎の著書からとったこのタイトルのせいで、“君たちはどう生きるか”と言われてるようで、気にしすぎたんじゃないか。
主人公の少年が愛する人たちのために困難に立ち向うのは宮崎ワールドではいつものこと。千尋も“ハウル”のソフィーもアリエッティもみんな大切な人のために危険を顧みず挑んでいく。
だからその行動をワクワクしながら見て感動して楽しめばよかったのだ。

ところでこの作品、ゴールデングローブ賞のアニメ映画賞と作曲賞にノミネートされていて、今日そろそろ発表だ。さあ、どうなるか。

(2024.1.8)


「宮崎駿とジブリのこと」





























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