先日放送のNHKBSスペシャル「夢の果てまでも 〜アフリカ 苦闘する中国の若者たち〜」は、中国こそ日本にとって厳しく対峙すべき脅威の国だと考えるわたしにとって、ちょっと予想外の驚くべき内容だった。
中国経済がにっちもさっちもいかなくなっていることは、多くのジャーナリスト、識者が語っていることで承知していたが。
本国で夢も希望ももてない多くの若者たちが、ナイジェリアで成功を勝ち取ろうと悪戦苦闘する姿には、わかるというか、ある種の共感を覚えた。
わたしたちの親や、もっと前の世代の皆さんは、日本では食い詰めて、移民として世界中にわたっていった。彼らの壮絶な人生、苦闘ぶりを、わたしたちは多くのドラマや映画などで見てきたのだが。
まさに現代の中国の若者たちの姿と重なるのだ。
これらの人々は尖閣諸島を侵略せんとする中国共産党幹部や軍人たちとはまったく違う人々で、少しでもよい生活をしようともがくわたしたちと同じ人々だ。
ある種の共感を覚えつつも、こういう人たちがアフリカを席巻して、その先に起こることに思いを巡らせると、脅威は増すばかりで明るい気持ちにはなれない。
わたしたち日本人ももっとしっかりしなくては。
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夢の果てまでも 〜アフリカ 苦闘する中国の若者たち〜
初回放送日:2024年11月28日
経済が停滞する中国から、成長するアフリカへ、大勢の若者が、活路を求めてやってきている。最大の人口とGDPを誇るナイジェリアで、未来を切り開こうとする姿を描く。
ナイジェリアの最大都市ラゴス郊外に、中国政府が出資して建設した巨大な工業団地がある。アパレルから自動車、電子産業まで75もの中国企業が操業し、「中国城」と呼ばれている。スピーカー工場の現地責任者、梁シ桐さんは、勤めていた広東省の不動産会社が経営難に陥り、転職。アフリカ行きを決意した。一方、黄暉さんは、浙江省で親が経営する靴下工場の業績が落ち込む中、ナイジェリアに新たな工場を立ち上げようとしている。
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